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    「コエテコ byGMO」が語るプログラミング教育の未来

2020年春 プログラミング教育ついに始動
「コエテコ byGMO」が語るプログラミング教育の未来

2020-05-01
沼田直之氏

沼田直之氏

2020年4月、ついに小学校でプログラミング教育が必修化した。このタイミングを逃すまいと全国ではプログラミング教室が次々と誕生。大手学習塾が参入するなど市場も盛り上がりを見せていたが、気になるのは「このあと」の話ではないだろうか。
今後のプログラミング教育業界はいったいどう展開するのか? GMOメディアが運営するプログラミング教育ポータルサイト「コエテコ byGMO(以下、コエテコ)」が3月25 日に発表した市場規模調査をもとに、責任者の沼田直之氏に話を伺った。

2020年の市場規模は約140億、今後はどうなる?

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「塾と教育」では昨年も民間プログラミング教育市場についてお話ししましたが、「コエテコ」を知らない読者の皆様に向け、改めて自己紹介をさせていただきます。
「コエテコ」は民間プログラミング教室のポータルサイトで「一人でも多くのお子さまに学習機会を創出する」をミッションに、我々GMOメディア株式会社(GMOインターネットグループ)が運営しています。
サイトはメディアとポータルの2軸から構成されており、メディアでは主に保護者に対してプログラミング教育の理解促進を図っています。ポータルではお子さまが通うプログラミング教室選びをサポートしており、全国で9534教室(2020年3月25日現在)を掲載しています。
2018年からは、民間におけるプログラミング教育の実態をみなさんに正しくお伝えすることを目的に、船井総合研究所と共同で「子ども向けプログラミング市場規模調査」を発表しています。最新の調査結果は2020年3月25日に発表しておりますのでぜひご覧ください。
最初に調査結果を発表した2018年には、プログラミング教育業界は100億円に満たない市場でした。ところが2019年には100億円を突破し、直近の調査では139億9600万円になる予想となっています。
子ども向け教育市場は少子化の影響でいずれも低調ですが、プログラミング教育に関しては23%(2020年)と二桁成長の予測です。数少ない成長市場であり、有望なマーケットであることをお分かりいただけるのではないでしょうか。
現在のところ、5年後にも拡大傾向は続き、2025年には約300億円(292億2600万円)と現在の約2倍超になる予測が立てられています。
なぜこのように市場が拡大しているのか。小学校での必修化はもちろん大きな要因ですが、昨今「IT人材の不足」が叫ばれる中で、関連する人材の高待遇化が進んだことも挙げられます。
社会のIT化が進み、保護者の間でも「IT=これからの世の中に必須の知識」と肌感覚で認知されてきたのも大きな要因でしょう。
とはいえ、「コエテコ」での定期的な保護者調査を参照しますと、プログラミング教育への参加は大幅に増えているとは言えません。情報感度の高い保護者が中心である事実は、依然として業界の課題です。今後も継続して、プログラミング教育を認知していない保護者や重要性を理解していない保護者に向けての施策を行っていきます。

2020年上半期には1万教室を突破、一方で生徒数の確保が課題

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先述した通り、「コエテコ」に掲載されている教室数は現在9534教室です。 本当はキリよく「教室数、1万を突破しました!」とお伝えしたかったのですが(笑)。メディアの会社ですから、正直な数値をお出ししました。
ただし、コエテコ内での掲載数だけ見ても、前年比で139%と市場規模の拡大以上のペースで教室数を大幅に増やしています。
皆様が不安に思われている新型コロナウィルスの影響をはじめ、不確定な要因もあるので絶対とは言い切れませんが、2020年の上半期には1万教室を突破すると予測しており、原則として拡大基調は続いていくでしょう。
2019年においては、新規事業者の参入と既存の事業者のフランチャイズ展開加速という2つの要因が重なり、かなりのペースで教室数が増えていきました。ただしその一方で、1教室あたりの生徒数は減少していることが今回調査で分かりました。
先ほども述べた通り、今後の市場規模を拡大させるには、幅広い層からの参加増が欠かせません。我々を含め、各教室やスクールの皆様も、より一層の努力が求められるフェーズと言えるでしょう。

我々「コエテコ」は引き続き、保護者に向けての認知向上や必要性の訴求を行っていきます。併せて、事業者の皆様にも必要に応じた情報をお伝えし、最大限のサポートをいたします。
「保護者・事業者の双方に誠実」をモットーにサービスを展開してきた「コエテコ」だからこそできるサービスに今後もご期待ください。

今後のプログラミング教育業界はどうなる?
コロナウィルスの影響は?

何度も強調するように、今後のプログラミング教育業界は5年後に約300億円の市場に成長する予測ですので、有望な市場であることは間違いありません。
2021年には中学校、2022年には高等学校でもプログラミング教育が必修化され、大学入試のCBT化も行われます。保護者にとって関心の高い「受験」要素が組み込まれることで幅広い層に浸透し、参加率の低さもある程度は上昇していくでしょう。
とはいえ、課題から目を逸らすことはできません。誤解されがちですが、「必修化」だけでは市場に与えるインパクトはさほど大きくありません。成績がつかず、受験に影響しないため家庭での優先順位が低いのです。
「コエテコ」の保護者調査でも「習い事」としての参加率はまだまだ充分とは言えず、「教科化」や「受験科目への組み込み」が行われて初めて大きなインパクトを与えると言えるでしょう。
具体的には、文部科学省が検討している「大学入学共通テスト」へ2024年度からプログラミングを含む情報Ⅰの導入は、「小学校での必修化」よりも大きなインパクトを与え、市場拡大に寄与すると考えられています。
すでに一部の私立学校ではプログラミングを試験に取り入れており、今後こうした流れが加速する可能性は高いと考えています。
ほかにも、プログラミング教室で学んだ成果を発表したり、競い合ったりする「プログラミング・ロボットコンテスト」や「資格」などの周辺領域が盛り上がりを見せています。
周辺領域を含め、複合的な好影響が相互に絡み合うことで、「英会話」のように大きな市場へと成長していくのではないかと期待しています。
最後に、皆様が気にされているコロナウィルスですが、弊社を含め、多くの企業が在宅勤務やテレワークを実施しており、「働き方改革」が注目を浴びています。
同様に、学校教育現場でもオンライン化やEdTechの導入が進んでおり、一部では「学び方改革」という言葉も聞かれるようになりました。
こうした流れはプログラミング教育業界と相性抜群です。
現在でも通塾・通信・オンラインと多様なスタイルのスクールがありますが、事業者の皆様におかれましても、ぜひそれぞれの良さをアピールし、「多様な学び方」というアプローチで保護者への魅力訴求を行っていただきたいと考えております。

スクール運営者にひと言

ついに2020年4月から小学校でプログラミング教育が始まりましたが、ここまで述べてきた通り、まだまだプログラミング教育市場は発展途上で、認知や理解が充分とは言えません。
今後も「コエテコ」はプログラミング教育の重要性を伝えていくとともに、運営事業者の皆様とともに、市場や周辺領域のビジネスを最大限支えてまいります。コンテンツの拡充や機能追加も進めていきますので、ご意見やご要望があればいつでもお寄せください。

コエテコ byGMO についてhttps://coeteco.jp
GMO メディアが運営する「コエテコ」は、「プログラミング教育がわかる、プログラミング・ロボット教室がみつかる」をコンセプトに、2017 年11月に開設した小学生向けのプログラミング・ロボット教室情報掲載数業界No.1( 2018年12月時点。MMD研究所調べ)のプログラミング教育ポータルサイトです。プログラミング教育に関する最新ニュースや調査結果をはじめ、様々なプログラミングスクールの情報を伝えることで、小学生のお子さんを持つ親御さんを対象に、プログラミング教育への理解を深めるとともに、プログラミングスクール選びの参考となることを目指しています。


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