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⽴命館とatama plus、AI や学習データを活⽤し、新しい⾼⼤接続と⼊試の在り⽅を考える共同研究会を設⽴

2020-12-22

atama plus 株式会社と学校法⼈⽴命館は12月22日 14時より、新しい高大接続と入試の在り方を考える「共同研究会」設立に関する協定締結式を行った。

プレスリリースは以下の通り。

 

*  *  *  *  *  *  *  *  *  *

⽴命館とatama plus、
AI や学習データを活⽤し、新しい⾼⼤接続と⼊試の在り⽅を考える共同研究会を設⽴
2021年1⽉より、附属校でAI 先⽣「atama+」を活⽤した新しい⾼⼤接続の実証を開始

 

atama plus 株式会社(東京都品川区、代表取締役 稲⽥ ⼤輔、以下atama plus)と学校法⼈⽴命館(京都市中京区、理事⻑:森島 朋三、以下⽴命館)は、本⽇、AI や学習データ等を活⽤した⾼⼤接続、⼊試企画の検討に関わる連携協定を締結いたしました。
新しい⾼⼤接続と⼊試の在り⽅を考える共同研究会を⽴ち上げ、2021年1⽉より、⽴命館⼤学に進学する附属校⽣を対象にAI 先⽣「atama+(アタマプラス)」を活⽤した⼤学⼊学前基礎学⼒定着の実践研究を開始し、2021年4⽉より学習歴を踏まえた新たな⼊試企画やオンライン⼊試プラットフォームの開発検討に取り組んでまいります。

atama plus は「教育に、⼈に、社会に、次の可能性を。」をミッションに掲げ、「基礎学⼒」の習得にかかる時間を短くし、「社会でいきる⼒」を養う時間を増やすことを⽬指すEdTech スタートアップです。
現在は、⽣徒⼀⼈ひとりに「⾃分専⽤カリキュラム」を作成するAI 先⽣「atama+」を、全国の塾・予備校2000 教室以上に提供しています。

⽴命館は、⽴命館⼤学など2つの⼤学、4つの中学・⾼校、1つの⼩学校を運営し、約50000⼈の児童・⽣徒・学⽣を擁する総合学園です。
この11⽉には、社会共⽣価値を創出する「次世代研究⼤学」を⽬指す中期計画R2030チャレンジ・デザインを策定しました。同じ志を有する連携企業や組織とともに、創発性⼈材の育成、さらなる教育・研究のイノベーションへの挑戦を進めています。

初等中等教育の変化や従来から⾼⼤接続が抱える課題に加え、新型コロナウイルス感染拡⼤の影響も相まって、⼤学を取り巻く環境は⼤きく変化しています。
こうした変化に対応するため、atama plus と⽴命館は、AI や学習データなどを活⽤した新しい⾼⼤接続および⼤学⼊試のスキームの開発に取り組むことで、社会に新たな価値を創出することを⽬指します。

 

◆本研究会設⽴の背景

本来、⼤学の学部・学科ごとに⼊学後に必要となる基礎学⼒は異なりますが、試験当⽇の対象科⽬の点数のみで評価されることが多い現在の⼀般⼊試制度では、⼤学側は⼊学後に必要となる学⼒を⼗分に測れておらず、⽣徒は⾼校での学びの成果を⼗分にいかせていないという課題があります。
結果として、各分野の⾼校範囲までの基礎学⼒の不⾜が原因となり⼤学⼊学後の授業についていけない学⽣の存在は、社会的な問題となっています。

⽴命館においては、現⾏の学内推薦⼊試にて調査書における全科⽬の評定平均値を主な評価軸としていることから、特に理系学部において、学部・学科ごとに⼊学後に特に求められる基礎学⼒との接続が必ずしもできていないという課題を抱えておりました。
また、筆記試験を指定⽇に会場で実施するという⼊試形式については、従来から⽣徒の居住地による⼊試機会格差は問題となっていましたが、コロナ禍によりさらに深刻化しています。
⽴命館は他⼤学に先駆けて全国多くの拠点に受験会場を設け、地元(近畿エリア)外からの⼊学⽣が全体の半数以上を占めるほど⼊学⽣出⾝地の多様化を進めてきましたが、それでもなお居住地の問題で⼊試を受けることができない⽣徒が存在してしまっています。さらに、コロナ禍により会場試験の定員減を求められる中、既存の会場実施という形式そのものを⾒直し、次世代の⼊試形式を検討することが急務だと考えています。

atama plus と⽴命館は、AI や学習データなどのテクノロジーを活⽤することでこれらの課題に対応し、新しい⾼⼤接続および⼊試のかたちを追求したいと考えています。
⽣徒が持つ可能性を広げ、やりたいことや得意分野に基づいて進学先⼤学・学部を選択し、学習するという未来を創りたい、という想いが⼀致し、本共同研究会を⽴ち上げるに⾄りました。

 

◆研究テーマ・アクションプラン

本研究会では、以下3 つのテーマに取り組んでまいります。

1) 附属校⽣の学内推薦合格後の基礎学⼒定着モデル構築

従来より、⽴命館守⼭⾼校の⽴命館⼤学理系学部及び経済学部への進学が決定した3 年⽣を対象に、合格決定後に学内補習を実施していましたが、今般、更に基礎学⼒向上を図るため、同⽣徒を対象に2021年1⽉よりAI 先⽣「atama+」を活⽤した⼊学前教育モデルの構築を開始します。
⽣徒は、AI による診断で⾃分が習得している範囲を確認し、苦⼿の根本原因を発⾒し、「atama+」での学習を通じて⼤学教育の⼟台となる基礎学⼒の習得を⽬指します。
2021年9⽉を⽬処に対象⽣徒の⼤学授業理解度を検証し、その結果をもとに次年度の⼊学前教育や授業改善等につなげていく予定です。

2) 学習歴を踏まえた新たな⼊試企画の検討

附属校の学内推薦⼊試を現状の調査書における評定平均値を基準としたものから、探究型学習等により培った⼒と基礎学⼒を共に評価できる新たな⼊試に転換していく研究を開始します。
2022年度⼊試(現⾼校2 年⽣対象)以降の学内推薦⼊試での適⽤を⽬処に、調査書の評定平均値だけでなく、各⽣徒の理系科⽬の分野別習得状況などを加えて合否を決める⼊試の仕組みの研究に取り組みます。
まずは、2021年4⽉より⽴命館守⼭⾼校内で「atama+」の授業内活⽤を開始し、⼊試の参考情報となる分野別習得状況を可視化します。同時に⽣徒の基礎学⼒を⾼めることで①のテーマとも連携させていきます。

3) オンライン⼊試のプラットフォームの開発

すべての⽣徒に公平平等に⼊学の機会を提供するために、オンラインでの⼊試の可能性を検討します。
atamaplus のオンライン模試実施経験等を踏まえ、実際の⼀般選抜で利⽤する場合の課題等を明確化し、オンライン⼊試のプラットフォームの開発を⾏います。
限りなく移動や集合形態を前提としない形で受験できるプラットフォームを追求してまいります。

 

◆両者のコメント

atama plus 株式会社 代表取締役 稲⽥ ⼤輔
「⾼校⽣が、将来のために必要となる学び、そして社会でいきる⼒を⾝につけることに時間を使っていけるような社会を作りたいと考えており、本研究会にて、⼤学⼊試制度や⾼⼤接続で変えていくべきところはどこなのか検討し、⽴命館様と共に新たな仕組みを構築していきたいと思います。⽇本の教育が、今以上に⾃分の⼈⽣を⽣きる⼈を増やすようなものになる第⼀歩となれるよう取り組んでまいります。」

学校法⼈⽴命館 理事⻑ 森島 朋三
「私たちが⽬指す、「⼀⼈ひとりの個性、可能性、⼒量を伸ばす」教育の実現には課題があります。⼀つには「確かな学⼒」と「⽣きる⼒」、その両⽅を限られた時間の中でいかに育てるかということです。もう⼀つは初等中等教育と⾼等教育との接続のあり⽅であり、⼤学⼊試のあり⽅です。
本研究会は、⾼校と⼤学の接続、⼊試のあり⽅を変える可能性を有する、まさに教育の価値転換につながる取り組みの端緒となると考えております。今回の協定締結を契機とし、同様の問題意識と志を有するatama plus 様とともに、⽇本の教育、社会に新しい価値を提供していけるよう取り組んでまいります。」

 

■atama plus 株式会社について
所在地 :東京都品川区⻄五反⽥4-31-18 ⽬⿊テクノビル2 階
設⽴ :2017年4⽉
代表取締役:稲⽥ ⼤輔
事業内容 :AI を活⽤した教育プロダクトの開発・提供
URL :https://www.atama.plus/

■学校法⼈⽴命館について
所在地 :京都府京都市中京区⻄ノ京朱雀町1
設⽴ :1913年12⽉(⽴命館⼤学は1900年5⽉)
理事⻑ :森島 朋三
事業内容 :教育・研究事業
URL :http://www.ritsumeikan-trust.jp/

 

【本件に関するお問い合わせ先】

■atama plus 株式会社
広報:杉本、⼀ノ宮(TEL:050-5236-2865/mail:pr@atama.plus

■学校法⼈⽴命館
広報課:⽴岩、名和(TEL:075-813-8300)


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