むぎ進学教室が導入しているオンライン英会話「KYO-KAI OnE」とは?
中学生は必修受講で卒業までに英検準2級を!
今後は全小学生も必修受講へ
静岡県浜松市を中心に11教場を展開するむぎ進学教室(櫻井勇也塾長)は創立44年を迎える学習塾。「できない子はいない。誰もが必ず伸びる」を信念とし、地域の教育を根底から支えてきた。
同塾が英語の4技能習得のため導入したオンラインのマンツーマン英会話「KYO-KAI OnE」は現在、全中学生に必修受講としているが、今後は小学生へも拡げていきたいと考えている。同塾が導入しているオンラインコンテンツ「KYO-KAI OnE」とは?活用法や今後の展望を伺った。
最大の魅力は教科書の進度、内容に合わせたカリキュラム
同塾がオンラインのマンツーマン英会話「KYO-KAI OnE」を導入したのは英語の改革がきっかけだ。これまでの文法中心の英語教育から「読む」「書く」「聞く」「話す」の4技能をバランスよく鍛え、コミュニケーション能力を高める英語教育への移行が本格化したことから対応を模索していた。従来の英語の授業では問題を解く力は養えてもコミュニケーション能力が養えない。そのため、塾内には他の英会話教室と併用している生徒が増えてきていた。「塾内でワンパッケージとして英語の4技能を養っていきたい」と教材を探していたところ、展示会で「KYO-KAI OnE」に出会った。
「KYO-KAI OnE」は教育開発出版株式会社(糸井幸男代表取締役、東京都)と株式会社スタディラボ(地福武史代表取締役、東京都)が提供するオンライン英会話。学習塾や学校用の教材を手がける教育開発出版のテキストをベースにカリキュラムが組まれている。導入に至った決め手について櫻井塾長は「英語の発音がきれいであったことやフリートーク中心の従来の英会話と違い、教科書の進度や内容を実際のコミュニケーションに落とし込めること。何より、英語のコミュニケーション能力向上のみならず、定期テストや高校入試に対応できる力を同時に養うことができると考えたから」とその魅力を語り、また「スタディラボの地福社長が塾業界出身である影響か、同社の塾に寄り添ってくれる姿勢に惹かれました」と付け加えた。
中学生は必修受講に
保護者への周知と理解に一番力を入れた
現在、「KYO-KAI OnE」をメインで使用しているのは中学生。中学生は全員が必修受講で月2回、英語の授業を25分延長してレッスンに充てている。オンライン英会話を自塾のカリキュラムにどう組み込むか、導入にあたっては各塾が一番悩むところだが、同塾では導入済みの塾へ見学に行き、相談にも乗ってもらった上で決定したとのことだ。
ただ、月謝が上がることで必修受講に反対する保護者も相当数いたという。保護者に納得してもらうため内部告知にはかなり力を入れた。保護者会では4技能習得の必要性を訴えるだけでなく、プロモーションビデオで英会話の雰囲気を掴んでもらい、実際に体験もしてもらった。「こうやって英語が学べるんだ!」という驚きや「私たちの時にもこういう教材があったら日本も変わっていたんでしょうね」という子どもたちに対する羨望と期待が入り交じったような声が保護者から挙がり、最終的には納得してもらえたとのことだ。
得点にもつながり英語を好きになる生徒が増えた
英語が苦手な生徒や内気な生徒を心配していたが、いざ始まると授業中は会話しない生徒も、普段下ばかり向いている生徒もしっかりと会話していた。最初は恥ずかしさやうまく話せないことへのジレンマのようなものが見られた生徒たちも、回数を重ねるごとにネイティブの先生との会話を楽しめるレベルにまで成長している。講師は生徒の状況を察し瞬時に生徒のレベルに合わせた対応をしてくれるため、萎縮せずにコミュニケーションに取り組めているようだ。英語が得意な生徒や成績上位者も積極的に会話しているが、こちらは「自分の力を試したい」という気持ちがあるようにも見える。
リスニングに関して塾生の成績はダイレクトに点数に反映され、高校入試後のアンケートでも「ネイティブの英語に慣れていたから安心して入試に臨めた」「しっかり聞き取れた」との声が挙がっていた。
「リスニングは得点できる!」という自信を持ってテストに臨めることで結果が出るのはもちろん、英語そのものが好きになる生徒も増えている。文法や単語を正確に覚えることも必要だが、まずは生徒に興味を持ってもらうこと、英語を好きになってもらうことが第一だ。
目標は中学卒業までに英検準二級取得!
「KYO-KAI OnE」導入後には中学2年生で英検準二級に合格する生徒も出てくるようになり、その数は確実に増えているそうだ。ただ、「頑張って全員で英検とろうよ!」という雰囲気ではなく、「中学卒業までに英検準二級取得を目指したい」と考える塾側にとっては、生徒のモチベーションアップが目下の課題となっている。
「KYO-KAI OnE」以外にも英検対策やリスニングの専用教材を使った指導も開始しており、現在3校舎でのみ先行導入している速読聴英語も他校舎への展開を予定している。授業と英会話、速読聴英語の3つで準2級への壁を突破していこうと考えているとのことだ。
将来的には小学生にも必修受講させたい
今年から中学校の指導要領が改訂され英語が大幅に難化した。テストの平均点や成績の分布を見ると上位層はごく一部のみ。中間層がなく、多くが下位に固まっている状態だった。英語で大きくつまずく生徒が増えることは容易に予想される。それを踏まえ同塾では「将来的に『KYOKAIOnE』を小学生全員に必修受講させたい」と考えている。「やっておけばよかったと後悔しないよう、小学生にもチャンスをつくってあげたい」とのことだ。
同塾はレッドオーシャンと化した中学部門、高校受験市場から少し裾野を広げ、小学生を集客しつつ確かな学力を身につけて中学に上がってもらうという方針へ数年前より転換しており、生徒数の内訳では小学生が一番多い。そろばん教室や書道、子ども英会話に玉井式、速読など習い事需要を取り込みつつ学力を底上げするコンテンツを揃えている。そろばんや書道の申し込みに行って「英会話も受講していただきます」と告げられることを誰が想像するだろうか。それでも必修化するということは、英語のコミュニケーション能力が絶対的に必要な能力であり、「KYO-KAI OnE」で身につけられると確信しているからにほかならない。
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