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    これまでにない成績アップを実現したい「atama+」

集団・個別指導の全中高生 がAIで学習
これまでにない成績アップを実現したい「atama+」

2022-07-01

日本青少年育成協会・増澤空 会長

他塾に先駆けて、株式会社ティエラコム(兵庫県神戸市)が「atama+」を導入して約3年が経過した。今回、増澤空代表取締役社長に導入の狙いや変革の経緯などを詳しく取材。AI 学習の導入ノウハウに留まらない、塾業界に向けた根源的なメッセージを発信する。

自調自考・自立を重んずるティエラコムの理念と合致

きっかけは、「atama +」の構想を聞いた増澤代表が、AI 教材の試運転をするために必要な教育現場の提供を申し出たことに始まる。体験受講を試験的にスタートさせ、ともに成功ノウハウの積み上げをテーマに情報交換しながら歩んできた。 
2019年には個別指導の全教室に、翌年には集団指導の全教室に「atama +」を導入。現在、個別・集団指導の全86教室のブランドで「atama +」を導入したコースを展開する。
導入にあたり社内で議論を重ね、これまで培ってきたティエラコムの教育理念を体現し得る教材だと確信したという増澤氏。
「自立や家庭学習を重んじた能力開発センターの『日曜ゼミ』と『atama +』は、理念が合致します。自分で調べて自分で考える『自調自考』から自立学習へ導き、生徒のモチベーションを上げる朝礼やホームルームは、まさにわれわれが得意とするところです。実際、『atama +』で学ぶ生徒たちは、個別・集団指導ともに自主的に学習に向かうようになり、結果として学習のペースが加速しています」
「atama +」稲田大輔代表からは「『atama +』を使って基礎学力を最短で身につけ、その分増える時間で『社会でいきる力』を伸ばす指導を」との想いを受け取った。「稲田代表とは理念を共有し、私自身、彼の夢を実現してほしいと願っています。そのためにも、ティエラコムで『atama+』を使って、これまでにない成績アップを実現したいと考えています」

質の高い空気の教育を実践 入塾生を選ぶ 苦渋の決断も

ティエラコムは一貫してハイレベルの教務指導を行ってきたが、「atama +」がボリュームゾーンの子どもたちの受け皿となることに、増澤氏は期待を寄せる。
「『atama +』は特にトレーニング・演習の効率、効果が抜群で、最高のオンラインツールです。今年度から、個別指導での定期テスト対策を実施します。ボリュームゾーンのモチベーションをさらに引き出し、また次の展開に拡げていきたいと考えています」
こう語る増澤氏には寸分の迷いもない。生徒や保護者、現場の先生に対しても一切の妥協をしない姿勢を貫いてきた。
「私は“空気の教育”という言葉を重んじています。いかに質の高い教室の空気を醸成できるか、が重要です。『それなりの覚悟をしてここにいらっしゃい』と胸を張って生徒に伝えなくてはならないと思うのです」
質の高い空気を追求するがゆえに、話し合って結果的にやめてもらわざるを得ない生徒もいるという。「AIによる自立学習を決めたのに、先生に教わる生徒がいたら、わからなければ先生に聞いていいんだ、と教室の空気が流されてしまいます。質の高い空気を追求するからこそ、生徒の退塾も辞さないと腹をくくっています。子どもたちが塾を選択できるように、塾側も生徒を選ぶことが肝要です。教育理念を貫くためには、どんな覚悟をもって生徒に入塾してほしいかを考えなくてはなりません」

生徒自身の達成感を追求 先生は邪魔をしないこと

実際、集団指導の先生の中には、AI教材という新しいものへの拒否反応とともに、失業の不安感もゼロではなかったはず、と増澤氏は指摘する。
「集団授業ができなくなってしまう不安、あるいは先生の授業がなければ生徒がやめるかもしれないという恐怖感から、『困るのは生徒だ』という論理に持ち込むのは、愛情のはき違えにすぎません。真に生徒の幸せを思えば、生徒のバックアップ体制を構築し、生徒自身の達成感を追求することが大切だからです。
また、個別指導でもわかるまで教えることを是として、責任感に苛まれる先生も少なくありません。特にベテランほど丁寧な指導経験があるため、教えたくなりがちです。でも、生徒が画面に集中している時に先生は邪魔をせず、見守るべきなのです」
先生は専用アプリ「atama + COACH」を使って、学習状況をリアルタイムで確認し、コーチングによって学習効果を高めていく。
「『思春期には強力なインヒビター(抑止力)が必要』という京都大学名誉教授の故・河合隼雄氏の言葉があります。私も全く同感です。壁となって子どもたちを真っ当に鍛え、少しでも成績が上がれば褒める。先生の役割はインヒビターとモチベーターの両輪です」

企業の役割・理念・文化を徹底議論する土壌が不可欠

「atama +」の導入を検討する塾に向けて、増澤氏は次のようにアドバイスを述べた。
「社内で教育理念の議論がないままに進めると、導入したが散々だった、やはりAIはこの程度か、と何ら発展せずに破綻してしまうケースも少なくないと思います。議論のためにまず必要なのは、塾業界の一人ひとりが考え抜くことです」
増澤氏が700名ほどの学生・社会人講師に語ったメッセージを、最後に紹介する。
―――なぜ、教育理念「困難にたじろがない、ひとりで勉強できる子」にこだわりたいのか。
子どもたちの未来は明るいものであってほしい。その思いを強くする毎日です。しかし、現在子どもたちを取り巻く環境は、あまりにも予測不可能で過酷です。温暖化、コロナ禍、新しい冷戦の幕開け。険しく、厳しく、答えが見つからないのです。
果たしてわれわれは、子どもたちがそんな状況に負けない、たじろがない逞しい人間になれるよう理念を実行できているのか、と自問しています。もう一度、理念の本質を深く考える必要があるのではないでしょうか。
子どもたちにその場しのぎの指導をしていませんか?厳しすぎると退会してしまうことを恐れて、お茶を濁すような対応をしていませんか。子どもたちに楽をすることを教えると、さらに楽をしようとしてしまう。自分で考えない、自分で調べない、聞けば先生が教えてくれる。受け身の人間にしていませんか。
子どもたちに「困難にたじろがない」人間になってほしいから、「逞しい」人間になってほしいから、もう一度、指導の仕方を見直したい。「自分で調べなさい」「自分で考えなさい」と指導する意味を考えたい。厳しくもあたたかく、子どもたちが孤立してしまわないよう、1対1の対話を大切にしてほしいのです。
「子どもたちが、待ち構えている未来に臆せず生きていけるように」そんな願いをこめて、もう一度教育理念を。そして指導を。
「困難にたじろがない ひとりで生きていける子に」

■お問い合せ■
atama plus 株式会社
https://www.atama.plus/
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