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    メダリストを多数輩出する算数オリンピックのパイオニア

『算数と国語の力がつく天才!! ヒマつぶしドリル』が話題
メダリストを多数輩出する算数オリンピックのパイオニア

2022-07-01

りんご塾の教育メソッドとは?

りんご塾 田邉亨 代表

りんご塾 田邉亨 代表

今年4月に発売された『算数と国語の力がつく 天才!! ヒマつぶしドリル』が話題になっている。年間通して1 万部売れたらヒット商品と言われる参考書部門において2週間で大増刷、累計発行部数3万3000部に到達する大ヒットとなった。著者は滋賀県で幼児から小学6年生までを対象に算数とそろばんに特化した塾・りんご塾代表の田邉亨氏。メダリストを多数輩出する算数オリンピックのパイオニアとしても知られ、東京や静岡、福井、大阪など遠方から通う生徒もいる。
子どもたちが夢中になるりんご塾の教育メソッドとは? 教材制作の経緯や教育への想いを詳しく伺った。

遊びの中に学びを組み込む

[上] 幼児から小6を対象に算数とそろばんに特化したりんご塾 [下] 明るく開放感のある教室

[上] 幼児から小6を対象に算数とそろばんに特化したりんご塾
[下] 明るく開放感のある教室

アメリカの大学で学び、帰国後に大手国際特許事務所、学習塾での勤務を経て学習塾を立ち上げました。当時はまだ集団塾が主流。子どもの理解度に関係なく授業が進み、子どもにむりやり勉強させるような塾も多かったように思います。そのスタイルに馴染めなかった私は「学年も関係なく、子どもに強制することなく、いつ来てもいつ帰ってもいい、自由な塾」を始めました。集まった子どもたちは自ら勉強するタイプではなく、長期休暇にはよく学校の宿題を塾に持ってきていました。ドリルの中身はあまり進まないのに、表紙の裏にあるパズルや迷路は率先してやる。勉強は嫌いでもパズルやゲーム、なぞなぞは大好きなのです。その様子に「全ての算数をクイズやパズルにしたらどうだろう?」と思ったのが教材制作のきっかけでした。試行錯誤しながら遊び要素たっぷりの教材を作り、授業に取り入れていきました。子どもたちは夢中になって取り組んでいました。もちろん「遊びばっかり!」と保護者に怒られないように通常の授業も行いながらです(笑)。 
そんな塾の様子を綴ったブログを読んだ方からオファーがあり教材を出版する運びとなりました。これが2009年の話です。しかし、塾関係者からは「パズルで遊んでいる暇はない」、「実績もない塾の教材を誰が買う?」と散々な反応でした。初めは落ち込みましたが確かにその通り。実績がない塾の教材なんて誰も買いません。ただ、ここで言う「実績」とは中学受験の合格率や合格者数のこと。中学受験自体がない地方ではどうしようもないことでした。同じ頃、私の教材を購入したという入塾希望者が現れました。その子がとても優秀な子でどのように指導しようか悩んでいたところに「算数オリンピックはどうか?」と助言を受けたのです。全国どこからでも受験できる算数オリンピックは中学受験がない地域の子どもたちにとっても、当塾にとっても実力を証明する手段として非常に有効なものでした。ここから算数オリンピックへの挑戦が始まりました。
結果、その子は小6から4回連続で予選落ちとなりましたが京都大学農学部に現役合格を果たしています。予選突破に届かなかったものの、この指導法が能力を伸ばせることを確信しました。その後は何度も改訂し、メソッドを確立していきました。最初は無理だと思った金メダル受賞者が出たのは2014年。以降、継続して受賞者を輩出しています。冷ややかだった塾業界からの反応は180度変わりましたが、当塾の成果を正当に評価していただいたということですから大変嬉しく思っています。FC展開の話もあり、現在は首都圏を中心にFCで30教室、直営で5教室を展開しています。
残念ながら予選落ちとなった子どもたちからも東京大学や京都大学への合格者が出ており、当塾の教材や指導法が確かなものだと証明されています。考えてみると東大や京大へは1学年3000人は合格するのですから、200名ほどしか決勝に進めない算数オリンピックの方がよっぽど狭き門です。

1点の重さを知るために全国模試で1位を目指す

[上] プリント教材 [下] テキスト教材

[上] プリント教材
[下] テキスト教材

当塾では最初に算数検定を目指します。自分の学年より2~3学年上の級に合格できる力がないと算数オリンピックでは歯が立ちません。また、2カ月に1度行われる全国模試では100点を目標にしています。100点は順位でいうと「全国1位」。「全国模試1位」は本人にも保護者にも大きな喜びであり、自信につながります。自己肯定感は爆上がり。「お父さん(お母さん)は昔、算数で全国1位だったんだぞ!」と将来、子どもにも自慢するかもしれません。
1位を取っても、それを継続することは難しく99点となることもあるでしょう。この1点、大人は「惜しかったね」というかもしれません。ですが、99点での順位は2位ではなく、50~60位まで下がります。1位と50~60位の差で惜しかったと言えますか? 子どもたちはそこで「1点の重さ」を知るのです。しっかりと見直しをするようになり、ケアレスミスが減っていきます。

楽しく学び、継続へつなげる

私は教材制作にあたって、子どもたちが自分からやりたくなるものを作るよう心がけています。ひらがなや四字熟語の間違い探し、算数のルールをそのまま使ったパズル、ことわざの迷路など、クイズの答えとして、パズルの答えとして、自然と覚えさせています。子どもたちは、大人に指図されなくても学びたければ自ら学ぶものです。義務のように勉強する子どもになってほしくありません。これは授業にも言えること。当塾の授業はパズル教材のプリントが30分、テキストを使ったいわゆる「普通の算数授業」が30分、最後に立体パズルやブロックを20分の計80分で構成されています。パズルだけでは体系的に学べないため、通常の授業も組み合わせているのです。
一般的な塾の授業では基礎から始め応用へと進むため、最初は簡単で授業終盤、つまり帰宅直前には難しい問題が出てきます。理解できず嫌な思いをして帰宅する子も多いでしょう。授業の最後に立体パズルやブロックを組み込むことは空間把握能力を鍛えるというだけでなく「楽しかった! また来たい! 家でも何かしたい!」と次につなげるためでもあります。ブロックで何を作ることは子どもたちにとって遊びの一つ。迎えに来る保護者に見せて褒めてもらい、みんな笑顔で塾をあとにしています。

「できる子」が放置される社会

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受験ではどんな難関校でも70%得点できれば合格できます。受験指導では解ける問題からやって、難しい問題は捨てるようにも言われます。塾では合格者数が全てですから、先生も合格圏に達した生徒よりボーダーラインの生徒の指導に熱が入ります。それが受験塾と当塾の決定的な違いです。算数オリンピックには「満点が取れないようわざと難しく作られた、解いたことのない問題」が出題されます。70%どころか、120%、150%、あるいは200%と自分の学年よりもはるかに進んだ学習内容を身に付け、その知識量と経験をもとに深く思考しなければ解けない問題で順位を競うのです。指導に終わりはありません。
「未就学児で何をさせたらいい?」との質問をよく受けます。答えは「漢字」です。書くことは後回しで構いません。まずは読めるようにすること。漢字が読めると、自ら本を読み知識を吸収していくようになるからです。学校でも塾でも「できる子」はいつも放置されてきました。もっと学びたいと望む子に私たちはもっと応えるべきです。そして、もっと学びたいと子どもたちが思えるような、そんな学びの場を提供していくべきだと思っています。

■お問い合わせ■
りんご塾
〒522-0043 滋賀県彦根市小泉町620-30


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