教育資源としての民間教育 第60回
公益社団法人 全国学習塾協会 安藤 大作 会長
全国学習塾協会の役割と加盟のお誘い
公益社団法人は一つの責任の形として捉えていただければと思っております。公益社団法人全国学習塾協会は、塾という産業が社会の中で息づいていけるように、立法府や行政とのやりとりをし続けています。子供たちの現場からは遠いようでも、決して子どもたちとの現場と無関係な団体ではありません。空気中の酸素のように目には見えずとも、重要な役割を担っています。
現在も、そしてこれからも業界の当たり前を、業界全体で守っていこうとしなければなりません。よく「入会のメリットは?」と聞かれることが多いです。私たち学習塾が当たり前のように、教育表現ができるという環境が担保されていることが、メリットというしかありません。この環境があって民間教育が自由に教育表現できるわけです。これは私たち学習塾業を生業としているものにとっては、命と同じだと思っております。業界を守っていくということは、日本全国の様々な塾に通う多くの子どもたちを間接的に守ることにつながります。子どもたちは民間教育、塾を心から必要としているはずです。子どもたちを守ることは、その未来を守ることでもあります。
また当協会は、民間教育を推進する議連連盟や経済産業省、文部科学省を通して、社会の変化に応じた塾のあり方を積極的に議論し、情報提供を行い、時には業界要望を提言します。一例として、様々な塾団体と連携する「全国塾コンソーシアム協議会」を組織し、様々な事例等の共有を行っています。
教育の自由、そこで育っていく子どもたちのために、これからも教育の自由表現が、この国の中で続いていくためにも、僭越ながら皆様にお願いしたいのは、公益社団法人に所属していただきたい、全国学習塾協会をお支えいただきたいということです。自由な教育が展開できる幸せな環境がこれからも続いていくためには、規制がかかる手前の防波堤の役割も必要です。公益社団法人だからできること、全国学習塾協会だからこそできることを活動していきますので、ご加入いただきたいという思いです。
最後に、ぜひ全国学習塾協会と、学習塾(民間教育)の国に対する影響力のために、そして全国の塾の教室現場と子どもたちの未来のために、全国学習塾協会の活動にご理解いただき、協会未加入の事業者の方はご加盟していただけますよう、毎号にわたり恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。