「スタディサプリ」
保護者との連携により平常時の学習習慣を確立
不十分だった理社の指導を『スタディサプリ』配信ルーティンでカバー
個別指導塾のび〜る 棚倉校 足立 英典 塾長
京都府木津川市
京都府内で小学生から高校生まで約80名が在籍する個別指導塾。生徒の成績アップを通じて「やればできる」ことを実感し人間力を養成することをモットーに、定期テスト対策や受験受検対策など、生徒の目的に合ったきめの細かい指導を行う。理科と社会において『スタディサプリ』の講義動画と宿題配信を積極的に活用し、普段から学習する習慣をつけるために力を入れている。
コロナ禍で理科・社会の学習機会が減少
家庭での学習習慣構築に奮闘
個別指導塾にとって、「理科・社会の指導をどのようにカバーするか」は大きなテーマです。一般的に塾の月謝は学年が上がる・授業回数が増えるごとに高額になりますが、数学・英語に加えて、理科・社会も受講するとなると、保護者にとって大きな負担となります。また、理科と社会はテスト前しか勉強しないという生徒も多く、保護者の負担を抑えながらも、いかに理科・社会の学習習慣を育てていくかに頭を悩ませていました。
これまでは、正規の授業ではなく、「自習日」という扱いで理科と社会の学習機会を提供していました。自習日とはいえ、自由に学習させても取り組まないと考え、塾側でテキストを用意し、定期テストの範囲に添った問題を提示。問題演習から答え合わせまでを生徒自身で行い、わからないところは正規の授業(数学)時に質問をしていいというルールで対応していましたが、コロナ禍で実施が困難になったのです。そんな時に出合ったのが『スタディサプリ』。これなら、保護者の負担を抑えながら家庭での学習機会を増やすことができますし、生徒の理解度・学習の進捗を可視化することで、生徒の指導に生かすこともできます。指導が不十分だった理科と社会をカバーし、学習習慣を定着させるために『スタディサプリ』を導入しました。
毎週月曜日の宿題配信をルーティン化保護者との連携を通じて学習習慣を確立
『スタディサプリ』を導入したことで、フォローしきれていなかった理科と社会の指導の質を高め、業務効率化を促進できました。活用する上で意識したのは、塾ならではの関わり方です。というのも、活用を完全に生徒任せにしては、十分な効果が得られないばかりか、最終的に使わなくなる可能性もあると考えたからです。そこで、毎週月曜日に宿題配信を行い、生徒は自宅で講義動画と「確認テスト」に取り組み、学校で使用している問題集で仕上げるまでを1セットとした活用方法をスタートさせました。
また、宿題を配信した後は、「スタディサプリfor Teachers」で学習の進捗を把握しています。「いつ・何に取り組んでいるのか」がリアルタイムでわかるため、講義動画を視聴せずに「確認テスト」だけ取り組んでいたり、期限ギリギリに取り組んでいたりする生徒には、保護者から声をかけてもらうようにしています。保護者とタイムリーに連携を取り、ある意味チームとして理科と社会の学習習慣を確立しています。
高校生の指導においては、『スタディサプリ』の講義動画を授業の準備に活用しています。指導経験の浅い新人講師にとって、ポイントを絞ったわかりやすい説明は指導の参考になります。この取り組みは中学生の高学年指導においても十分応用できると思います。
家庭での学習時間が「0分」から「30分」へ 確実に学習への意識が高まる
『スタディサプリ』を導入した効果は、まず生徒の学習時間に現れました。これまで、理科と社会の学習は塾の自習日のみ行い、自宅では一切勉強しないという生徒が大半でしたが、少なくとも30分は自宅で勉強する生徒が見受けられるように。また、学習時間だけでなく、生徒の意識にも変化が現れ始めました。以前は学校の授業進度を聞いても、明確な回答が得られず、決して意識が高いとは言えませんでしたが、生徒の方から授業進度を教えてくれるようになったのです。導入して間もないため、成績アップなどの効果を実感するのはこれからでしょう。ただ、「スタディサプリ for Teachers」を見てみると、理科と社会の学習時間が確実に増えていますし、他教科についても率先して学習する生徒が増えており、普段から学習する習慣ができつつあると手応えを感じています。
親世代にとって、ICT教材を使った指導は馴染みがなく、「モニターを見て勉強するのか?」という不安の声もありましたが、1回あたりの講義動画も短く、子どもが机に向かっている様子を見て安心したようです。
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■スタディサプリ塾・予備校向けサービス 導入Q&A■
Q1. 導入するにあたって大変だったこと・苦労したことは?
いかに『スタディサプリ』の画面を開かせるかということに注力しました。そこで実施したのが、月曜日の宿題配信をルール化したこと。「宿題をやりましょう」と言うだけでは、習慣化させることは難しいものです。学習習慣を身に付けるきっかけとして、『スタディサプリ』を開かなければならないという状況を作りました。
Q2.ICT教材に対する生徒や保護者のリアクションは?
生徒・保護者ともに、抵抗感なく受け入れていただいています。ただ、ICT教材をより積極的に活用していく上で保護者の協力は不可欠であることから、日頃から保護者との信頼関係構築に努めています。例えば、宿題の提出状況や学習内容、部活動のことなどをSNSを通じて共有するなど、保護者との接点を作るように心がけています。
Q3. スタディサプリを導入する際、保護者へどのように説明したか?
当塾では、英語・数学を対面授業、理科・社会を『スタディサプリ』を通じた家庭学習で進めていくことを伝えています。また、活用方法として、生徒の理解度や学習の進捗を塾側で管理すること、得られる効果として、普段から学習する習慣が身に付くことを説明するようにしています。
Q4. 料金設定はどのように行ったか?
『スタディサプリ』の利用料金は、月額3,000円(税込)という料金設定をしています。初回面談では料金設定を伝えるとともに、『スタディサプリ』の個人向けサービスと塾向けサービスの違いとして、塾側が生徒と『スタディサプリ』の間に入って、理解度の確認や進捗の管理を行っていることを伝えています。
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スタディサプリ学習塾向けサービス支援事務局
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※本記事の情報はすべて取材時点でのものとなります。