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    今後は「ComiruSCRATCH」をはじめComiruに
    蓄積されたデータの集計・分析事業を柱に

グロース市場上場を果たした(株)POPER
今後は「ComiruSCRATCH」をはじめComiruに
蓄積されたデータの集計・分析事業を柱に

2023-04-03
(株)POPER 栗原慎吾 代表取締役

(株)POPER
栗原慎吾 代表取締役

教育事業者等向け業務管理プラットフォーム「Comiru」を提供する株式会社POPERが昨年(2022年)11月に東京証券取引所グロース市場に上場したことは、本誌2022年12月号でお伝えした。
上場を機に、現在の課題や今後の取り組みなどについて、同社 栗原慎吾代表取締役に話を伺った。

何よりも生徒とのコミュニケーションを大切に

栗原代表がPOPERを設立したのは2015年。学習塾で5年間働いた経験のある栗原代表は、そのとき何よりも大切にしていたのは生徒とのコミュニケーションだ。
「生徒が授業で理解しきれなかったところを個別で教えたり、質問があればそれに答えたり、授業後に生徒の学校生活や将来の夢について聞いてみたりなど、要するに生徒の学習や生活の課題をサポートするためのコミュニケーションです。けれども、例えば請求業務や保護者向けの各種案内など、教室運営に必要な業務に追われ、さらにその業務量が増えてくると、無意識のうちにサービスレベルが低くなり、一番大切な生徒とのコミュニケーションの時間が減ってしまうと、徐々に退塾者が増えてきます。これは教室経営にとって大きな課題であると思い、教室運営上の様々な業務をITの力で効率化していくサービスをつくろうと考えました」と、栗原代表はPOPERを設立した動機を本誌2018年9月号で述べている。 
「Comiru」は、バックオフィス業務の効率化、保護者とのコミュニケーション強化のために、教育事業者等が活用するサービス。教育事業者の業務の約7割を占める(POPER調べ)といわれるバックオフィス業務の効率化や「Comiru」専用アプリとLINE(※LINEは、LINE株式会社の商標または登録商標)連携などによる保護者とのコミュニケーション強化に役立つサービス。さらに大手学習塾向けには、学習塾の本部機能をサポートする「ComiruPRO」を提供している。
「Comiru」以外にも、「Comiru」と連動する形で、リモート教育をより効果的に実現しやすいオンライン授業・自宅学習支援サービス「ComiruAir」や、講師等の労務管理・コミュニケーションサービス「ComiruHR」も提供。

2週間に1度はアップデート、地道な努力が報われた

コロナ過を経て改めて思うことは、「教育は、リアルな人間でなければ本当の価値は提供できない」ということ。
「私たちは手段としてのDXという観点で会社を運営してきたのでコンテンツはいっさい作っていません。地味だけれどもそれをコツコツとやり続けた結果として、導入教室4500、生徒数35万人(23年2月末時点)になれたのだと思います」と栗原代表は語る。「自分たちの軸を大切にし、現場の先生方が助かることであれば、何でも開発しようという精神で、これまでやってきました」
いまもなお、2週間に1度はアップデートし続けているという。
「要望会議みたいのがありまして、4500教室から上がってきた何百という様々な要望のうち、何を実行するかを選んで優先順位を付けていきます。そして選ばれたことを2週間ずーっと回し続けています。それが回る仕組みも組織体制として仕上がってきました」
導入教室、生徒数が増えるに従い、スタッフも増えた。現在は正社員65名のほか、チームとしては約100名。そのうちエンジニアメンバーは35名ほどだという。
「弊社では、教室運営業務を深く理解している人間と、トップクラスのエンジニアが複数人在籍しています。だからこそ、ユーザーからの改善要望があれば、その背景にある意図まで理解した上で新たな仕様に落とし込み、優れたエンジニアがスピーディーに実装していき、痒いところに手が届くシステムになっているのです」
今後は、「Comiru」さえあれば教室運営業務はすべて賄えるというレベルを目指していくという。もちろん、必要な機能だけを使うことも可能だ。

「ComiruSCRATCH」というPOPERが開発したサービス

POPERの設立以来、「教えるをなめらかに。」という理念のもと、走り続けてきた栗原代表だが、当然のことながら課題もあるという。
「大手塾様向けでいうと、イメージとして弊社はパッケージの会社と思われているようです。実際に様々な企業様から発注をいただいていますが、Comiruはパッケージだから、うちの特別なシステムでは無理でしょ?などとおっしゃられる方もおります。でも、きちんとご要望に合わせたシステムを開発することもできるのです」
実は自社に合ったシステムを開発してほしいという主に中堅大手塾からの要望を受け提供しているのが「ComiruSCRATCH」というサービスだ。
「Comiruの開発で培ったノウハウを活かして、中堅大手塾の要望に合わせて開発することができるようになりました。Comiruに足りない機能を、顧客だけが使える機能として追加開発できますし、ご要望に応じて完全にフルスクラッチでシステム開発することも可能です。ぜひ、ご利用いただければと思います」

Comiruに蓄積されたデータの集計・分析は、今後の大きな柱に

また、大手塾からは「データを集計して営業の分析がしたい」というニーズが非常に多いという。
「多くの大手塾様では毎日現場の先生に日報を書いてもらって、資料請求の件数や体験授業に何人来たか等を報告してもらい、それらを集計して各教室の営業成績表を出しています。今はExcel等を使っていますが、それをComiruで完結させることができます。例えば、ある塾関連サイトから資料請求があれば、そのデータを取り込むこともできるのです。Excelで報告書を作成する必要がなくなり、様々なデータを自由に見ることができ、成績が上がっているか下がっているかも全部わかるので、その対応策を講じることができます。保護者の既読率があまり高くないので退会予備軍であるなど、そのような集計機能もとても喜ばれています。集計・分析ができると、どこに投資すべきかがわかってきますからね」
要するに、Comiru上に蓄積された様々なデータをわかりやすい形で可視化していき、これまで勘に頼っていた生徒指導や退塾可能性の発見の精度をデータの蓄積によって高めることができるというわけだ。
今後も集計と分析は、POPERが最も力を入れていく領域とのこと。
「そのためにデータサイエンティストを採用して着々と進めておりますので、これからも楽しみにしてください」と、栗原代表は笑顔で語る。
数値目標についても聞いてみた。
「学習塾は約5万教室あると言われていますが、そのうち20%は行けるのではないかと考えています。ですから1万教室、今の約2倍ですね」
また、習い事の教室にもComiruを普及させたいとのこと。
「東京都の調査によると、塾を含めてお子さん1人あたりの習い事の数が3つ以上となっています。Comiruを活用すれば複数の習い事を1つのアカウントで見ることができますので、保護者にとっても大変便利なツールになっております。習い事の教室も1万教室を目指していきます」
つねに進化し、アップデートし続けているPOPER。今後の展開がさらに楽しみだ。

■お問い合わせ■
「コミル」で検索!
株式会社 POPER
〒103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-13-21
日本橋茅場町阪神ビル4F


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