小中学生を対象に教育サービスを提供する株式会社サテライトネット（埼玉県熊谷市）と、オンライン英会話を運営する合同会社WiLLies English（神奈川県川崎市）が、英語4技能学習システム「WiLLiesENGLISH（ウィリーズイングリッシュ）」の提供をスタートさせたことは、本誌2022年9月号でお伝えした。
先日行われた全国学力調査の結果や英検等のニーズの高まりを見ても、4技能養成が英語指導における大きな課題となっている。そんな中WiLLies ENGLISHではスピーキング・リスニング強化「シャドーイングアプリ」、入試・英検ライティング添削「英作文道場」をさらに進化させ、全国の学校・学習塾へ提供。また担任制マンツーマン「オンライン英語レッスン」はバウチャー制（回数券制）を導入し、より使いやすくなった。
それらの詳細について、サテライトネット 飯島剛介代表取締役とシステム開発者のWiLLies English 田中茂代表取締役に話を伺った。

1回5分程度から学べる「シャドーイング」

サテライトネット　飯島剛介 代表

シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、即座に復唱する英語トレーニング方法。聞こえてくる英語と同じ発音・スピードで繰り返し発話することによって英語が聞き取れるようになる。さらに、ネイティブスピーカーの音源を繰り返し発話するので英語独特のイントネーションやリズム、表現方法が身につく。つまり、スピーキング力もリスニング力も強化されるというわけだ。「生徒自身のスマホや学校・塾のタブレットにダウンロードし、専用IDを入力するだけで利用を開始できます。アプリを開くと、ニュース、スピーチ、物語、英検問題、ビジネス英会話など様々なテーマのコンテンツが出てきて、目的に応じて自由に選べます。1回5分程度で学習できるようテーマを細分化しているので、夜寝る前や授業前後などの隙間時間を利用してトレーニングすることができます」と述べる田中代表。　
発話内容を音声認識AIが即時採点し、習得状況をスコアとして可視化。時間、回数、スクリプト有無などの詳細設定も表示される。シャドーイングした音声は自動で録音されるので、聞き返すことで課題を明確化できる。採点結果は文字で表示され、発音の正誤を色分けしてわかりやすく表示。和訳を画面上に表示させることも可能だ。直感的な操作性で、生徒が一人で取り組みやすい仕様になっている。
「習得状況に合わせて速度を調整できるため、段階的な練習、レベルアップに非常に効果があります。また、先生は生徒全員の学習状況やスコアを一目で確認できる管理画面が使えるため、家庭での課題として活用していただくのもおススメです。」（田中代表）
「当社のWiLLies ENGLISHに通う生徒たちも、週1回のオンライン英会話授業と併せて毎日5～10分程度取り組ませています。数ヵ月で模試のリスニングの得点が向上した、自分の発音が明らかに変わったなど、効果を実感する声が多く上がっています」と語るのは飯島代表だ。
月額料金は月数百円と、業界最安値で提供している。来春には小中学生専用のアプリ内コンテンツ追加も予定しており、さらなる需要が見込まれる。

英検・大学入試・高校入試に対応した「英作文道場」

5分の隙間時間を使ってシャドーイングができる

これまでは英検のライティング対策を中心に添削サービスを提供してきた「英作文道場」だが、多くの学校・学習塾様からのご要望を受け、大学入試・高校入試対策用コンテンツを開発。この9月より正式にコースを拡大して提供を開始している。
「生徒は様々なトピックの中から対策したい内容に合わせて課題を選択、英作文を作成し送信します。他社サービスでは返却まで1週間程度かかることが多い中、当社では営業日1～3日程度で英作文を添削・返却しています。添削は、オンライン英語レッスンの優秀な講師たちが対応していますので、AIが行う機械的な正誤の判断だけではなく、エッセイのルールに則っているか、テーマに沿った解答になっているか、他に良い言い回しがないかなど、＋αのアドバイスを受け取れるのが強みです」（飯島代表）
英検は、3級〜1級対応のオリジナル英作文トピック150題を用意。

WiLLies English　田中茂 代表

大学入試は、テーマ英作文・写真描写英作文・和文英訳の3つの設問形態ごとに100題のトピックがあり、旧七帝大、早慶、国公立ブロック大、GMARCH、関関同立など各主要大学の入試問題形式に対応している。
高校入試は全国の入試問題を分析して課題を作成。テーマ英作文や和文英訳等の形式に対応したトピックを60題用意している。価格はシャドーイングアプリ同様、業界最安値だ。
「英検前や入試前など、多くの生徒が一斉に添削を必要とするタイミングで対応しきれず、お困りの先生も多いのではないかと思います。忙しい学校・学習塾の先生方に代わって質の高い添削を行い、生徒のライティングスキル向上に役立てていただきたいです」（飯島代表）

バウチャー制（回数券制）も導入した「オンライン英語レッスン」

フィリピン・セブ島の講師陣。
生徒一人ひとりに寄り添い、丁寧に合わせてくれる

オンライン英語レッスンは、既存の学校・学習塾運営に合わせて時間・教材を決められる英会話サービス。フィリピン・セブ島の講師陣とオンラインでつなぐ英会話授業システムで、「研磨を積み重ねたハイレベルな講師による他社にはできない担任制が大きな特長です」と語る田中代表。レッスン時間は15分以上50分以下と可変性が高く、自由に設定できる。常時大多数の講師が在籍・稼働しているため、1クラス全員が同時にオンライン英会話を受講することも可能だ。
「標準的なのは4技能養成コースですが、高校・大学入試リスニング対策や英検対策など生徒の学習目的に合わせてコースを選定したり、時には要望に応じた新コースを開設したりすることもできます。カスタマイズ性が非常に高いことが最大のメリットですね。さらに受講や予約に際しての手間を省き、生徒のマイページでほとんどが完結するようなシンプルなシステムになっていますので、先生方が煩わしさを感じることはありません」と述べるのは飯島代表だ。
以前から大手企業に導入し高い評価を得ていたが、ここ数年で大手～中小学習塾、私立・公立学校、教育委員会への導入も加速している。自校の運営に合わせた運用が容易なため、すでに導入している他社システムから移行していただくケースも少なくない。月額制レッスンでは原則講師が固定され、担任制マンツーマン指導となるため、導入早々から効果を実感しているとの嬉しい声が寄せられているそうだ。

積極的に発言しやすい環境で発話のトレーニングができる

特に塾や学校では、オンライン英語レッスンを「英検2次試験対策」に使いたい、「夏期・冬期集中特訓」「留学前後」「部活動」で使いたいなどの要望も多かったため、今回新たに「バウチャー制（回数券制）」を導入した。
「実際に弊社の社員が学校の先生を訪ねたとき、通年ではカリキュラムが決まっていて導入できないけれども、月1回などスポットで使えるなら導入してみたいというお声をいただいたのが最初のきっかけでした。その後様々な学校・学習塾の先生方とお話しする中でもやはり回数券の要望が多かったので、田中代表にお願いして、12回、24回、36回という3パターンの回数券を用意していただきました」（飯島代表）
システムの内容もさることながら、他との大きな違いは価格だ。加盟金、教室登録料、研修費等の初期費用は一切かからない。月額の授業料やシステム利用料も安価に抑えられており、業界最安値を実現している。
導入後も手厚いサポートを行っており、フォロー体制が充実している。
「低価格でなおかつ質が高く、着実に成果も出ているWiLLies ENGLISH。学校・学習塾の先生方のお悩みや要望をお聞きし、柔軟なプランを提示します。まずは気軽に問い合わせてみてください」と飯島代表は語る。