(一社)日本青少年育成協会 主催
第8回 HSK中国留学・就職フェア2023
10月14日(土)、大正大学(東京都豊島区)において、一般社団法人 日本青少年育成協会(増澤空会長、東京都新宿区)主催「第8回 HSK中国留学・就職フェア2023」が盛大に開催された。このイベントは、HSKという中国語の検定試験を広めることにより、日本における中国語の学習者や中国への留学生を増やし、就職活動もサポートし、日本と中国の未来のために、より活発な友好交流を促進させることが大きな目的だ。
今年は中国から28の大学・教育機関の出展と58名の先生方が来日し、日中20の民間企業・団体に出展、協賛をいただいた。コロナ禍の影響でやむを得ず、3回オンラインでの開催となったが、今年は3年ぶりのリアル開催となった。
冒頭、挨拶に立った(一社)日本青少年育成協会 増澤空会長は、地元の神戸にある日本で唯一の孫文記念館のことに触れながら、「今年はその孫文歓迎会の100周年でもあり、中国との深い縁を感じざるを得ません。このフェアが、未来を担う日本と中国の青少年のために、そして両国の友好と平和と経済発展のために、これまでにも増して貢献できることを願ってやみません」と述べた。
李佩澤氏(漢考国際 代表取締役)は、2020年、突然のコロナによって全世界がパニックになったとき、日本青少年育成協会の理事全員が夜を徹してマスクや体温計、防護服などを購入して中国に送られたことのお礼の言葉を述べ、「このような付き合いがあったからこそ、困難に打倒されずに共同の事業をますます確固たるものにしたのです。中日友好のために若者を啓発し世界大同に尽力された先人の方々に感謝の意を表し、多くの日本の中国語学習者、HSK受験者、若者の方々と学び合い、〝世界〟を意識して人生の理想を追求し、中日友好のために努めてまいりたいと存じます」と語った。
杜柯偉氏(中国駐日本国大使館教育部公使参事官)は、「現在、世界は変局が加速し、国際環境も日々変化しています。我々の道のりには多くのリスクや挑戦が待ち受けています。平和・発展・協力・共栄を堅持し、人文交流を深化させ、世界経済および両国関係の難問にともに取り組み、美しい未来に向かってともに歩んでいきましょう」と述べた。
羅剣波氏(参加大学代表・復旦大学 国際文化交流学院 院長)は、「中国語を通じて日本と世界各国の方々に、特に若者の方々に新しいキャリアと人生の進路を開拓し、もっと広大なる視野と可能性に満ちる未来をサポートできることを願っています」と述べた。
次に、出展企業を代表して(株)フェローシップ 代表取締役社長 小山剛生氏が「弊社は19年前に設立した人材派遣・人材紹介会社です。今は毎月20名程度の中国人が入社してくれています。日本で一番多くの中国人が働き、日本で一番中国人が働きやすい会社を目指していきたいと思います」と挨拶。
その後、日本青少年育成協会専務理事 本田恵三氏の開会宣言によって幕を開けた。
会場の別室では中国語の検定試験が行われ、それが終わると受検者たちは、出展している28の中国の大学・教育機関、20の企業・協賛のブースをまわり、自分に合った留学先や就職先を熱心に探していた。
会場の4階セミナー室では、11時から17時近くまで中国に関する4つのセミナーが行われ、1階ミニセミナーでも、12時20分から16時まで、4つのミニセミナーが開催された。
11時から4階セミナー室で開かれた人気ユーチューバー 李姉妹による「日常で見つける、日本の中の中国、中国の中の日本」は大人気。彼女たちの動画を視聴してフェアに参加したという人も多いという。YouTobeチャンネル「李姉妹チャンネル」を始めて今年の11月で5年。「チャンネル登録数が36万人を突破しました。本当にありがとうございます」と李姉妹は笑顔で語った。
4年ぶりのリアルなフェアは、終日盛り上がり、賑わいの中で幕を閉じた。