教育資源としての民間教育 第75回 公益社団法人全国学習塾協会 安藤 大作会長
「安全確保ガイドライン」を改訂しました
日頃から当協会へのご理解とご協力をいただき、感謝申し上げます。
さて、今週号のテーマにもある通り、このたび当協会は「学習塾に通う子どもの安全確保ガイドライン」の第2版を発表しました。学習塾における安全対策は、今後の世の中においては、これまで以上に重要な意味を持ってくると誰しもが感じていることでしょう。
この改訂版は、学習塾業界の現状と子どもたちの安全をさらに確保するための重要な改訂となっています。ガイドラインの初版から学習塾の安全に関する基本的な枠組みを踏襲しつつ、現代の学習塾業界の環境に即した内容へと改訂しました。
この改訂における主な変更点は、構成の変更と追記項目の挿入です。初版からより明確で実践しやすいガイドラインを目指し、構成を見直しました。特に、学習塾への行き帰りにおける安全の確保、学習塾教職員の資質向上など、現代の課題に対応するための新たな項目も追加しました。
このたびの改訂に伴い大切なことは、改訂後のガイドラインが「実践」されることです。そのためには、学習塾運営者、教職員がガイドラインの内容を理解・把握し、日常の中で生かすことが必要です。このガイドラインが、全ての関係者が一丸となって子どもたちの安全を守るための共通基盤となることを願っています。
私たち全国学習塾協会は、今後も時代の変化に応じて、安全確保のための取り組みを進めてまいります。そして、学習塾が教育の場としての責任を果たし、子どもたち一人ひとりがその可能性を存分に発揮できるよう支援していきます。ガイドラインの詳細について、ぜひ当協会の事務局までお問い合わせいただければと思います。
このようにガイドラインを公開し、業界の防波堤の役割を担うことは、日本全国の様々な塾に通う多くの子どもたちを間接的に守ることにつながります。子どもたちは民間教育、塾を心から必要としているはずです。子どもたちを守ることは、その未来を守ることでもあります。
最後に、ぜひ公益社団法人全国学習塾協会の存続と、塾(民間教育)が国に与える影響力を高めるために、そして全国の塾の教室現場と子どもたちの未来のために、全国学習塾協会の活動にご理解いただき、協会未加入の事業者の方はご加盟していただけますよう、毎号にわたり恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。