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    公益社団法人 全国学習塾協会 安藤 大作 会長

教育資源としての民間教育 第80回
公益社団法人 全国学習塾協会 安藤 大作 会長

2024-10-01

全国学習塾協会の役割と加盟のお誘い

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長きにわたり、教育というフィールドは「公と民は別物であり、営利と非営利は別物である」という風潮が強く存在していました。しかし、それでは教育環境として立ちいかないばかりでなく、公共資産の有効活用、あるいは企業の固定費を圧縮して、より一層のサービス向上や経営の健全性などを実現するためにも、大きな構造改革に踏み込む必要性に迫られているのが現状といえるでしょう。
さて、今月号は当協会の社会的な役割について筆を取れればと思います。公益社団法人全国学習塾協会は、塾という産業が社会の中で息づいていけるように、立法府や行政とのやりとりをし続けています。子どもたちの現場からは遠いようでも、決して子どもたちとの現場と無関係な団体ではありません。空気中の酸素のように目には見えずとも、重要な役割を担っています。
現在も、そしてこれからも業界の当たり前を、業界全体で守っていこうとしなければなりません。よく「入会のメリットは?」と聞かれることが多いです。私たち学習塾が当たり前のように、教育表現ができるという環境が担保されていることが、メリットというしかありません。この環境があって民間教育が自由に教育表現できるわけです。
これは私たち学習塾業を生業としているものにとっては、命と同じだと思っております。業界を守っていくということは、日本全国の様々な塾に通う多くの子どもたちを間接的に守ることにつながります。子どもたちは民間教育、塾を心から必要としているはずです。子どもたちを守ることは、その未来を守ることでもあります。また、民間教育を推進する議連連盟や経済産業省、文部科学省を通して、社会の変化に応じた塾のあり方を積極的に議論し、情報提供を行い、時には業界要望を提言します。
教育の自由、そこで育っていく子どもたちのために、これからも教育の自由表現が、この国の中で続いていくためにも、僭越ながら皆様にお願いしたいのは、公益社団法人に所属していただきたい、全国学習塾協会をお支えいただきたいということです。自由な教育が展開できる幸せな環境がこれからも続いていくためには、規制がかかる手前の防波堤の役割も必要です。公益社団法人だからできること、全国学習塾協会だからこそできることを活動していきますので、ご加入いただきたいという思いです。毎号に渡り恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。


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