低学年から算数を好きになる!
楽しく思考力が身につく!
「りんご塾コース」導入のススメ
今年の算数オリンピックで金メダル5名、銀・銅は合わせて36名輩出の快挙
幼児から小学生までを対象に、算数オリンピックのメダリスト輩出を目標に掲げる、算数特化塾の「りんご塾」(田邉亨代表取締役 滋賀県)。今年の算数オリンピックでは金メダル5名、銀・銅メダル合わせて36名のメダリストが誕生した。城南進学研究社(下村勝己代表取締役 神奈川県)がりんご塾と業務提携し、コンテンツの共同開発や導入教室の加盟開発及び運営サポートを行うようになったのは昨年6月のこと。今年からは学習塾や教育事業者への導入事業を拡大し、「りんご塾コース」導入という形でメソッド提供を開始している。空き時間や空き教室を活用して導入することで、初期費用を抑えられるだけでなく、幼児や低学年から集客することも可能だ。
本誌1月号では城南進学研究社からの視点でりんご塾を紹介したが、今号はりんご塾の創業者である田邉代表の声をお届けする。
りんご塾は「算数のルールを使って遊ぶ場所」
2009年からりんご塾として算数オリンピックに参戦するようになり、多くのメダリストや入賞者を輩出してきました。しかし、りんご塾に来られるお子さんや保護者は算数オリンピックを目指す方ばかりではなく、3分の2程度は「算数が苦手だけど得意にしていきたい」「もっと算数の面白さや楽しさを味わってみたい」といった方たちです。
1回の授業は80分。最初の20~30分では思考力を養うパズル教材を使います。これは私のオリジナル教材で、一言で表すと「算数のルールを使った遊び」。低年齢の子どもにもわかるよう、〇や□を偶数と奇数に見立てたり、足したり引いたりして遊びの中で算数のルールを使い、試行錯誤して答えを導き出していきます。パズル要素があって謎解き感覚で解けるので、子どもたちは夢中になってプリントに向かいます。算数のルールを覚えさせるため、偶数や奇数といった概念をあえて使うようにしています。
次に計算問題や文章題など様々な要素の問題が入ったテキストを20~30分。最後に図形や空間認識能力を高める積み木やブロックで遊んで終わります。
最初にりんご塾を開校した当時の滋賀県彦根市は中学受験とは縁遠い地方都市でしたから、中学受験を意識して作ったわけではありませんが、結果として受験算数にはつきものの図形感覚や発想力を磨く教材となっています。
最後に積み木やブロックを持ってきたのは「楽しい思いで授業を締めくくりたい」との考えから。楽しく授業を終えることで、子どもたちに「また、次も行きたい!」と思ってもらいたいのです。このような授業ですから、子どもたちにとっては「勉強」というよりも習い事、もしくは遊びの感覚で塾に来てくれているのだと思います。
低学年での先取り学習が心に余裕を生む
りんご塾のボリュームゾーンは小学1・2年生。年中や年長の子も増加傾向にあります。「先取り学習」に対して「小さなうちから詰め込み学習はかわいそう」と言う人もいます。しかし、算数でどんどん次の学年の範囲に進むことは、子どもにとっては遊びと同じ感覚です。数学検定も一種の挑戦。落ちても人生に関わるわけじゃないし、何回でもチャレンジできる。限界まで行って、壁にぶち当たって、努力して、突破して、レベルが上がる。ゲームと同じで、すごく知的なエンターテイメントなのです。もちろん、一方的に与えられる先取り学習は詰め込み作業でしかなく、苦行になってしまいます。りんご塾ではそうならないように、「時間的な余裕のある低学年」のうちに「頭を使う問題」を「楽しいと思える形式」で提供するようにしているのです。
中学受験をしない子であっても、小学校の算数が終わったら中学校の数学もどんどん教え、先取りします。中学入学時点で1・2年生分は理解できており、数学検定も取得済みとなれば心に余裕が生まれます。学校や進学塾で思考力を問われる難しい問題が出ても、「どうすれば解けるかな?」と、楽しみながら立ち向かうことができるのです。中学校の授業や高校受験で算数・数学は大きなウエイトを占めますが、先取り学習していることで、他教科の勉強に割く時間を確保できます。結果として、中学受験をしなかった子も、地元のトップ高に合格できる程の実力をつけられるのです。
求む!子どもたちをリスペクトできる先生
子どもたちが目を輝かせてりんご塾の課題に取り組んでいる姿を見ると、私自身も率直に「羨ましいな、こんな風に学習したかったな」と感じます。また「自分は子どものころに、この子ほどのことができただろうか?」と自身を振り返るたびに、「この子は賢い、すごい才能の持ち主だ、天才だ」という尊敬の念が自然と湧き上がってくるのです。子どもたちはそんな大人の気持ちに敏感です。「この人は自分のことを認めてくれる」と認識すると、接し方も変えてきます。
子どもたちは、わざわざ大人に指図されなくても、学びたければ自ら学ぶものです。たとえやめなさいと言ったって、きっと勝手に学んで伸びていくでしょう。りんご塾はそんな子どもたちの知的好奇心を満たす学びの場所であり、思う存分に自らの限界に挑戦できる場所、全力を発揮して輝ける居場所でありたいと願っています。
りんご塾の先生に算数や数学の専門的な知識は必須ではありませんが、子どもたちと信頼関係を築くことができるコミュニケーション能力が求められます。子どもたちを認め、共に楽しみ、成長できる先生が望ましいのです。そんな先生と一緒にやっていきたいと思っています。
塾業界で生き残るにはブランドの確立が必須
日本マクドナルドの創業者、藤田田さんは「スーパーは生活を売れ、デパートは文化・ブランドを売れ」と言いました。生活とは生活必需品のこと。塾に例えると生活必需品は「志望校の合格」だと思います。合格だけ売って競争していると安売り合戦にしかなりません。生活必需品にかけるお金は1円でも安い方が良い。その結果、値下げ合戦になってしまいますが、文化やブランドは必需品ではないから、高くてもお金を出してくれます。自塾のブランドを確立することこそ、塾が生き残っていく道だと思うのです。
それで言うと、りんご塾はブランドや文化を売っています。算数オリンピックを目指すことや先取り学習、思考力の育成は、必ずしも必要ではありません。しかし、確実に需要はあるのです。だからこそ他の塾とは差別化でき、低学年から集客が可能となります。
一般的に小学1・2年生での通塾率はそれほど高くありません。しかし、教育熱心な家庭では小学校受験が終わった後や中学受験のために、早い段階で算数を習わせたいというニーズがあり、りんご塾ならそれに対応することができます。塾に通い出す3・4年、もしくは高学年までの期間にりんご塾コースを受講してもらい、その後は中学受験コースへ誘導するという流れを作ることも可能です。少子化でどこの塾も生徒確保に苦労していますが、りんご塾コースの導入によって高い能力を身につけた生徒を前倒しで確保できれば、大きなアドバンテージになります。りんご塾コースが皆様の塾の発展の一助となれば幸いです。
■お問い合わせ
株式会社 城南進学研究社
法人営業部
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