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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第91回

2025-03-03

改めて問われる教育のあり方

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2024年は学習塾の倒産が件数、負債金額とも過去最大の規模になったと商工リサーチ調べの結果が伝えられている。
また25年1月4日にはニチガクが破産の申請をしたとのニュースが流れて、本年も一層の厳しい状況になりそうな気配だ。
きっかけはやはりコロナウイルスにさかのぼる。全世界に数億人の死者と感染者が広がり、国が他国との国交を断絶したばかりでなく、国内でも三密を防止する動きに人の集まるような業種は減少が著しかった。
日本では5類にコロナウイルスを下げたあと、コロナウイルスは風邪と同じような感覚で広がり続け、昨年末から再度コロナ感染者とインフルエンザのダブル感染者数が増えて、感染者の低年齢化や急拡大が続いた。現状は感染拡大が一定に広がるまで抑えようがない状況のようだ。
学校も学習塾も教室閉鎖や休校など神経質に対応しているが、新学期に向けてどのように生徒募集をしたらいいのか危機感が募っている。
学習塾の平均的な生徒数は1クラス7人程度。個別指導はもっと少ない人数で指導しているが、講師が足りなくて運営が出来ていない。
4月以降さらに状況が厳しく淘汰されることになるのではないか。新年度の生徒募集が思うように進まないまま、中堅塾の倒産が相次いで起こることも考えられる。
さて。このような厳しい状態の中で、今年の生徒募集で応募者が、過去最大の埼玉榮東校の7000人を超えて1万6000人に達した学校が現れた。同じ埼玉県の開智所沢中等教育学校だ。1月10日から入試を始めて、2200人、あと午前、午後と分けて1800人ずつ、さらにさいたまスーパーアリーナを会場にして入試を数回行っている。11月頃からの帰国生入試などを加えると大変な数になる。今時首都圏でも応募が減り続けている状況の中で、とんでもない数字が出てきた。
いったいどうしてこのような募集が出来たのか。当組合では、オンラインよる定例勉強会を4月24日に開催するのに合わせて、小野校長代理にその考え方や方法を語ってもらう予定にしている。正直言ってすごい、やり方次第でこんなにも人は集まるものだと信じられないと同時に、工夫の仕方で厳しい環境を乗り越えることができるとつくづく考えさせられた。なお、この定例勉強会は、組合の特別賛助会員校になっている私立学校の方々は無料で視聴できるように現在準備中だ。また、特別賛助会員でなくても希望があれば有料(2000円)となるが視聴はできる。この機会に特別賛助会員への申し込みも受け付ける予定にしている(TEL 03-5996-6565)。
日本人は子どもの教育には大変熱心な親が多い。コロナウイルスの脅威がありながら、開智所沢校のように受験生が集まっている。現状がいつまで続くかわからないが、長い目で見れば世界の模範になるような教育が復活するのではないか。
学習塾はこれからどのようにして、運営していけばいいのか。対面で指導することが難しければ、タブレットでそれぞれが離れて学び、ギガスクールの形で学力を伸ばすことが可能なのか、今まで通り先生の温かい、やさしい指導が必要な生徒が多い状態が続くのか、IT全盛の時代に教育のあり方が改めて問われている。


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