(株)すららネット「眠育」プログラムに関する共同トライアルをスタート
2017-06-01
株式会社すららネット(湯野川孝彦社長、東京都千代田区)と西日本電信電話株式会社(村尾和俊社長、大阪府大阪市)は、睡眠改善および学習パフォーマンス向上を目指した「眠育」に関する共同トライアルをスタートさせる。
日本は、OECD加盟国の中でも睡眠時間が最も短い国の一つでありながら、睡眠時間は減少傾向にあるという。睡眠は生活習慣病やうつ病などの健康上のリスクに加えて、日中のパフォーマンスへの影響も示されており、厚生労働省が睡眠指針を発表するなど、睡眠対策は社会課題として認識が広がっている。近年では学校教育現場で「眠育」の取り組みも見られ、不規則な生活の問題点の見直しによって成績向上や不登校生徒の減少などの成果が報告されている。また一方では、睡眠センサーや分析技術の開発も進み、睡眠管理・分析を行うテクノロジーが世界的に注目を集めている。
具体的には、「すらら」で学習している中学生を対象とし、初めに、気をつけるべき睡眠習慣や体内時計などの基本的な知識を与える。その後、睡眠センサーを利用し、心拍数、加速度などのデータを測定し、NTT研究所の「睡眠状態推定技術」を活用することで、睡眠時間や入眠潜時(寝付きに要する時間)などの睡眠状態を推定。
これらの睡眠状態と「すらら」から得られる学習量や学習速度、正答率等の学習データを統合的に分析し、導出された分析結果をもとに、塾講師と生徒間で睡眠習慣に関する振り返りおよび目標設定を行う。このようなプロセスを提供することで、生徒に良質な睡眠習慣への意識付けを行い、生徒が日々、ハイパフォーマーであるための自己管理能力を身につけることを支援するという。