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(一社)日本青少年育成協会 2017 第2回 HSK 中国留学・就職フェア開催

2017-12-01
HSKの試験会場

HSKの試験会場

10月14日(土)大阪会場の関西外国語大学中宮キャンパスで、15日(日)東京会場のTOC五反田メッセにおいて、「2017第2回 HSK 中国留学・就職フェア」が盛大に開催された。
第1回は東京のみだったが、今回は大阪でも開催。どちらもHSKの試験会場になっていて、試験も同時開催された。HSK資格取得者を採用したい日本企業、中国企業が多数参加したほか、中国の大学に留学したい人のために北京大学をはじめ中国から有名校23校も参加した。
会場には就職ブースと留学ブースが設けられ、参加者たちは様々な企業や大学のブースを訪れ現地の最新情報を得ると同時に、熱心に企業や大学に詳細な質問をしていた。留学や就職に役立つセミナーも開催され、こちらも大盛況であった。
HSKとは、中国政府教育部国家漢弁主催、全世界で875カ所以上、114の国と地域で実施されている中国語検定。数ある中国語検定の中でも世界で最も認知されている試験だ。

日中の若い人たちの友好を支援

日本青少年育成協会・増澤空 会長

日本青少年育成協会・増澤空 会長

一般社団法人日本青少年育成協会・国際交流委員会の林隆樹委員長が開会宣言をすると開会式が始まり、同協会の増澤空会長が挨拶の辞を述べた。
「中国から23の大学が出展され、日中の民間企業が大阪では6社、東京ではなんと31の企業が出展されたことを大変感謝申し上げます。

左:胡志平 中国大使館公使参事官 右:孔子学院総部/ 国家漢弁漢考国際・李佩澤 総経理

左:胡志平 中国大使館公使参事官 右:孔子学院総部/国家漢弁漢考国際・李佩澤 総経理

このイベントの根本的な考え方は、HSKを広めることにとどまらず、日中の若い人たちの友好支援が大きな目標です。今年2017年は日中国交正常化45周年、来年2018年は日中平和友好条約締結40周年を迎えます。この記念すべき節目の年に、このフェアがこれからの未来を担う日本と中国の青少年の関係、そして両国の平和と発展のために第1回以上に貢献できることを願ってやみません」。
共催の孔子学院総部/国家漢弁漢考国際・総経理の李佩澤氏は、「今回のフェアは、中国と日本の大使館、領事館、そしてメディアの方々も支援してくださっています。成功するように頑張ります」と挨拶の言葉を述べた。

留学&就職に役立つ両国の文化の違い
講師 段 文凝 氏

段文凝 氏

段文凝 氏

午後2時からは、HSKイメージキャラクターの段文凝氏が「留学&就職に役立つ両国の文化の違い」をテーマに講演。段氏は2011年度からNHK Eテレ『テレビで中国語』にレギュラー出演。テレビやラジオ、舞台で活躍する中国出身のタレントだ。2016年にHSK監督官資格を取得。
日本では友人や職場の同僚同士で食事をするとき、割り勘にすることも多いが、中国ではそのような風習はないという。最初は絶対おごってもらい、順番におごり合うのだという。「そして食事の回数が増えるたびに人間関係も濃くなっていきます」。また中国人はちょっと仲良くなると、いきなりプライベートなことを聞いたり、女性同士だと髪に触ったり、男性同士でも握手をしたり肩を叩いたりするので日本人はびっくりするかもしれないが、これは好意を寄せている証しとのことだ。

開会式での記念撮影

開会式での記念撮影

異文化コミュニケーションは簡単ではないが、「まずはお互いの違いに気づくことが重要です。どこがどう違うのかに気づき、もしかしてこれは日本人だけかな?などと自分のことを確認してみてください。そして相手との接点を探し、それが見つかれば大きな誤解やトラブルは避けられると思います」と、段氏は語る。

最強HSK学習法&成功する中国語キャリア(留学・就職・転職)の作り方
講師 三宅 裕之 氏

三宅裕之 氏

三宅裕之 氏

午後3時30分からは三宅裕之氏が「最強HSK学習法&成功する中国語キャリア(留学・就職・転職)の作り方」をテーマに講演を行った。
三宅氏は、フルーエント中国語学院学長、シナジープラス株式会社代表/中国蘇州諧楽吉教育諮詢有限公司董事長という肩書きを持つ。
20万部の書籍出版、5000人以上の指導経験、文部科学省にて5年連続の講義実績を持っている語学・コミュニケーション教育のプロフェッショナルトレーナーだ。
目指すべき中国語のレベルは人によって様々だが、「自分のビジネスができるレベルを目指しましょう」と三宅氏は言う。
「例えば私は中国で中国人向けに中国語で企業研修を行っています。でも金融の講義を1時間やってくれと言われてもできません。自分のビジネスの範囲であればできるのです」。

大学ブースには多くの人が集まった

大学ブースには多くの人が集まった

中国語は、基礎から応用まで、シャドーイング(聞いた言葉をそのまま真似して口に出すこと)中心に学習することがお勧めとのこと。「言葉を聞きながら喋るので、圧倒的に効率がよく、集中できます。もちろん基礎の発音はしっかりできるようにしておくことです」。そしてHSKの過去問は、復習として使うのが非常に効果的とのことだ。
キャリアについては、中国語そのものよりも
①どんな人間になりたいか、どんな自分になるか
②持ちたいもの(高級時計や車、家族など、目に見えるものでも見えないものでもいい)
③やりたいこと(仕事上のやりたいことでもいいし、世界1周旅行などでもいい)
④世の中にどんな貢献をしたいか、どんな影響を与えたいか
──の4つのカテゴリーをできるだけ明確にし、それを目指して行動することの方が重要だという。
仕事は、誰かに何かをしてお金をもらっているので、いわゆるキャリアは④で、ここが最も重要だという。自分の過去を振り返り、何をしているときにワクワクするかとか、どんなことに夢中になったかなどを分析することで適職や方向性が見えてくる。それと中国語を組み合わせることがポイントだという。

フェア終了後に行われた懇親会での記念撮影

フェア終了後に行われた懇親会での記念撮影


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