人が育ち組織が活性化する学習塾向け人事制度の作り方
小林由香 著 塾と教育社 発行 2,640円(税込)
労働力人口の減少による人材争奪戦の影響で、必要な人材を確保できない学習塾が増えてきている。生徒募集の前に、より良い人材を集め、自塾の戦力として育てることを強化しなければならない塾も少なくないだろう。
加えて、ブラック企業に対する世間の厳しい目、コロナ禍で進んだ働き方改革、同一労働同一賃金への対応など、労務・人事をめぐる環境は数年前と激変しており、“ 人に関する悩み” が尽きない学習塾経営者は多いのではないだろうか。
本書は、学習塾の出身で、学習塾向けの人事評価・賃金制度の構築を多く手掛けてきた人事コンサルタント・小林由香氏が、自塾の理念をもとにした人事評価・賃金制度を構築することで、より良い人材の確保、人材の育成を目指し、組織を活性化させることを目的として書かれた著書だ。
人事というと、生徒募集や売上アップなどと違って取りかかるきっかけを失いがちなテーマだが、生徒を集めるのも売上を上げるのも「人」であり、自塾の業績アップのためには「人」の問題は避けて通れない。単に給与・賞与の査定方法や労務の問題としてだけではなく、人材を育て業績アップを目指す仕掛け作りのヒント集としても活用できる本書は、社員を1 人でも雇う学習塾経営者にとって必読の1冊だ。
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