「好き」と「考える力」を育む 魔法の算数パズル
西 雅弘 著 フォーラム・A刊 880円(税込)
コロナ禍の子どもたちを<算数嫌い>にしたくない
『魔法の算数パズル』に取り組むことで、算数を「好き」になり、「考える力」がつきます。初級編(小学1~6年生対象)、中級編( 小学3~6年生対象)、上級編(小学5・6年生対象) があります。
●『魔法の算数パズル』の特徴
1. 算数を「好き」になることを目的としている。
⇒「考える力」を養うことが大きな目的の一つですが、その前に「好き」になることが 重要です。そのために直感的に解いてみたくなるようなパズルで構成されています。
2. およそ3~4割が数字を使わないパズルである。
⇒算数っぽくないパズルを織り交ぜることで、遊びやゲーム感覚で取り組むことができます。子どもたちが興味を持つきっかけになります。
3. パズルの種類が11~13種類と豊富である。
⇒同じような問題ばかりでは子どもたちはすぐに飽きてしまいますが、11~13種類62問で構成されていますので飽きずに取り組むことができます。
●『魔法の算数パズル』が生まれた背景
大手予備校・個別指導塾における16年以上の指導経験から強く感じていることは、子どもたちの「考える力」が不足しているということです。算数・数学だけではなく、すべての教科において「考える力」は必要になってきます。そして、社会に出たときに求められるのがこの「考える力」です。
一般的に9~12歳頃は神経系の発達が進み、あらゆることを習得できる「ゴールデンエイジ」と呼ばれる時期です。子どもが自ら勉強するようになるかどうかはこの時期の取り組み方で決まるとも言われています。だからこそ、その前のいわゆる「プレゴールデンエイジ」(5歳~8歳)と呼ばれる時期が大切で、これらの時期に「考えることが楽しい」「算数っておもしろい」という状態になっていることが極めて重要なのです。まずは「おもしろそう」と興味を持ち、「これならできそう」という問題で小さな自信をつけることが「楽しい」につながります。楽しんで自ら取り組むようになることこそが「好きになる」ことであり、思考力や集中力を育むためのスタートになると考えるに至り、小学校低学年から取り組むことができる算数パズルを作成するようになりました。