21世紀を生き抜く子どもたち
西村道子 著 幻冬舎メディアコンサルティング 刊 1,430円(税込)
著者の西村道子氏は、株式会社昴の代表取締役会長。南九州で圧倒的な合格実績を誇る学習塾で半世紀以上教壇に立ってきた著者が書き上げた、親のための渾身の教育指南書だ。
「今、多くの親御さんは、スマホを片手に情報を得て、子どもたちを育てています。情報過多といえる状況の中で、本当に何が必要なのか分からないまま右往左往するのではなく、心の拠り所としての子どもの教育の基本が今こそ、求められているのではないでしょうか」と「まえがき」で述べ、「勉強と子どもを育てることは同じではありませんが、それでも基本をきちんとおさえておくことで、慌てることなく心身共に健やかな子どもを育てることは出来るのではないかと考えます。私がこれまでに学んできたことが、この本を手にしてくださったみなさまのお役に立てるのであれば幸いです」と語る。
第一章では赤ちゃんから子どもの成長に合わせた基本を、そして第二章から第五章では、学校生活を終えて社会に出た時、世の中のお役に立つ仕事ができる、親が心配しなくても一人で生きていけるための参考になればと筆をすすめたという。保護者向けではあるものの、塾関係者にも大いに参考となる指南書だ。