子どもの脳を壊す
ネット・ゲーム依存症
久場川哲二 著 幻冬舎メディアコンサルティング 刊
990円(税込)
著者の久場川哲司氏は約50年にわたり一貫して児童精神医療に携わっている。発達障害やゲーム依存症ど、数多くの子どもたちをこころの病から救ってきた。2004年から現在まで約20年間にわたり、川崎市の公立小学校を訪問し、発達障害、精神、虐待を受けた経験のある子どもと向き合い、校長をはじめとして教員と解決に取り組むなど、医療と教育現場の連携を推進している。
本書では、子どもの脳を壊す恐れのあるネット・ゲーム依存症の実態を事例とともに明らかにし、その予防法と依存症になってしまった場合の治療法について詳しく解説。
2019年にはWHO(世界保健機関)がゲームのやり過ぎで日常生活に支障をきたしている状態を「ゲーム障害」として国際疾病の1つに認定。おもちゃを買う感覚でスマートフォンやゲーム機を子どもに買い与えてはならず、親がネット・ゲーム依存症について知り、適切に管理することが子どもの人生を守ることにつながるという。もしネット・ゲーム依存症に陥った場合は、医療と介護の力を借りることが克服の近道とのことだ。