世界のカレー図鑑
101の国と地域のカレー&スパイス料理を食の雑学とともに解説
地球の歩き方編集室 著作編集 学研プラス 刊 1,980円(税込)
地球の歩き方 旅の図鑑シリーズ 第12弾。世界中を旅して食べ歩いた地球の歩き方編集部が、101の国と地域のカレー&スパイス料理を集めた。本場の味を知り尽くした各国のナビゲーターなどからも取材して選んだ、とっておきカレー&スパイス料理を、それらの特徴や食材から食の歴史、文化、風土、週刊まで、食にまつわる雑学とともに徹底解説してくれる。
カレーが大好きな日本人は多いが、しかしカレーとはいったい何なのか。本書はその定義はなかなか難しいとした上で、アメリカのフードライター、コリーン・テイラーセンが著した『カレーの歴史』(竹田円訳、原書房)の冒頭「カレーとは、スパイスを効かせた、肉、魚、または野菜の煮込み料理で、ライス、パン、コーンミール(乾燥させたトウモロコシを焼いて粉にした食べもの)などの炭水化物が添えられた食べもの。〜(中略)〜カレーの第2の定義。汁気のあるものもないものも、カレー粉で味付けした料理はすべてカレーと認めることにしよう。」をベースに、世界中からカレー&スパイス料理を収集。
インドのポーク・ヴィンダルーは、ポルトガル起源の酸味のあるカレー。ドイツのカリーヴルストは、ベルリン発祥の大人気ファストフード。アメリカのカントリー・キャプテンは、大統領お気に入りのチキンカレー。
シンガポールのラクサは、中国とマレーの文化が融合したスパイシーな麵料理。南アフリカのバニーチャウは、悲しい歴史から生まれた食パン入りカレー…等々、世界の名物カレー&スパイス料理を通してカレーの真髄に触れることができる。