大丈夫! 不登校。
70人の先輩たちからのエール
荒井裕司 編著 本の森出版 刊 1,980円(税込)
編著の荒井裕司氏は、さくら国際高等学校学園長で、登校拒否の子どもたちの進路を考える研究会(登進研)代表。登進研は1995年の発足以来、年数回のセミナー開催を中心に、不登校に関する調査研究、支援活動を行い、今年で28年目を迎える。リクエストの多いのが「体験者の話を聞く会」。
そこから生まれたのが本書。これまでセミナーでご登壇いただいた、のべ70 余人の若者たちとその家族の、心に響く言葉を集めたという。「どうぞ耳をすませ、心をすませてお聞きください。大勢の、ときには200 人近い参加者を前に、「不登校を経験したから、いまの自分がある」と言ってのける彼ら彼女らを目の当たりにして、本当に嬉しく、頼もしく、誇らしく思います、と本書の「はじめに」で述べる荒井氏。
「不登校になったからこそ見えてくるものがある」「勉強の遅れはいくらでも取り戻せる」など、不登校で悩んでいる子どもたちや保護者を勇気づけてくれる。