大阪偕星学園キムチ部
素人高校生が漬物で全国制覇した成長の記録
長谷川昌一 著 KADOKAWA 刊
1,870円(税込)
(株)成学社 会長の太田明弘氏は(学)偕星学園理事長でもあるが、その大阪偕星学園高等学校のキムチ部の活動を題材とした本。全国の高校で初めてキムチ部というクラブが生まれたことに対する世間の関心の高さを示すものでもあるが、本書には、これまでの同校の学校改革に寄せる思いと経緯がよく著されていると太田明弘氏は述べる。
「この本では現在専務理事を務めております息子、尚樹の青春史にもスポットが当てられています。息子の尚樹が本校の建て直しのために理事の一人となることを決意し、彼なりによく頑張ってくれたと思います。キムチ部の創部も彼の発案によるものですが、これは単に世間の耳目を集めることを狙ったものではなく、大阪の多文化共生の町、生野区にふさわしい学校づくりに取り組みたいという決意の表れでもありました。創部1年を待たずに漬物グランプリで全国優勝を果たしたことは望外の成果ではありましたが、全国的な脚光を浴びることにもなりました。そのおかげもあってか、今年は入学生がずいぶんと増え、学校経営の面からも少し安堵している状況です。とは言っても、まだまだ多くの懸案と課題を抱える現状ですので、これからもしっかりと学校改革に励んでいきたいと思っています」。