
ペンいらずどこでもドリル
国語・算数 小学生向け
田邉亨 著 文響社 刊 各1,595円(税込)
本誌でもおなじみ、りんご塾の田邉亨代表の著作。
田邉氏が25年間小学生を指導してきて思うのは、小学生が本が読めないことの大きな理由の一つに漢字が読めない、ということがあるのではないかということ。だったら、学年に関係なく漢字の読みだけを先に教えてしまえばいいのではないかという考えに立ち、漢字の迷路をたくさん作るようになり、習っていない漢字を使った間違い探しから始めたという。こうしてできた国語編は、漢字や言葉を学ぶことができる様々な種類の言葉があるが、どれもペンを使わずに解けるようになっている(算数編も同様)。
算数は、図形問題における解法の1つとして「補助線を引く」というのがあるが、補助線を引くことによって今まで見えなかったものが見え、関係や関連が浮かび上がる。補助線を引くためにはイメージ力が必要だが、その力はどうすれば手にできるのか?という人のために本書が用意されたという。小学生のうちから目の前にある紙のページを見つめて頭の中だけで線を引いていって答えに辿り着いてもらいたいとのこと。
国語も算数も、面白さと楽しさが満載。小学生だけではなく、大人もハマること間違いなし。