速読講座の現場から
速読をきっかけに子ども達の自信を引き出す
板書の写し方が速くなった
- ―― 2010年7月、小澤淳代表が東京駅八重洲口近くに中学受験専門塾「Value&Credo」を立ち上げられました。貴塾は開塾当初から全国の注目の的で、塾長のカリスマ性もあって、中学受験のノウハウは他の追従を許さないと思うのですが、まず取締役の小澤珠美さんに最近の塾の動向についてお聞きしたいのですが、規模的にはいかがですか。
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規模的には開塾以来の生徒数で推移しています。学年比率でいうと、6年生が35%、5年生20%、4年生35%、その他が10%という割合です。社員は役員含めて4人と、そのほかアルバイトのスタッフが12名で運営しています。
- ―― 「速読速解講座」を導入したきっかけはどんなことからなのでしょうか。
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開塾当初はスタッフが少なく、4人で運営していました。その中で何かサービスをと思ったとき、この講座に出会いました。実は塾長も私も教える教科は算数がメインで、国語の勉強にプラスになると思って導入しました。子ども達を見ていると、ホワイトボードの写し方が速くなりました。勉強の苦手な子というのは、顔を上げてホワイトボードを見る回数が多いのに対し速読受講生はボードを映像としてとらえるので、写すスピードが速いのです。それはたぶん速読で得られた成果だと思います。速読のカリキュラムには算数的な要素もたくさん入っているので、子ども達は簡単なドリルをやるつもりで速読に取り組むんですよね。結果的に、国語力というより算数の能力が上がったように感じています。
- ―― 保護者の方たちのこの講座への関心はいかがでしょうか。
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オプション講座としての説明は特にしていませんが、SRJさんの活動がメディアに露出しているせいでしょうか、この2年間で親御さんたちが速読という言葉に反応する頻度が増えたので、確かに注目率は上がっているように感じます。継続して受講していただくために、現在は事務のスタッフが中心となってフォローしています。
スケジュール調整と生徒の管理
- ―― それでは、貴塾で実際に速読講座の運営管理をなさっているスタッフの辻村智子さんにお聞きします。いつからこのお仕事をなさっているのですか。
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昨年春からこの塾に入社しました。速読講座を担当させていただいたのは、この講座が本格的に軌道に乗ってからです。以前はある塾で3年余、教務事務に携わっていました。
- ―― 実際のお仕事はどんな内容なのでしょうか。
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事務と速読講座のスケジュール調整や生徒の管理、保護者への講座説明などを担当しています。当初は珠美先生が授業をしながらそうした業務を行っていたのですが、あまりにも負担が多いということで、現在は私が中心となって進めています。
速読の授業は3年生から受けられるのですが、半年ぐらいですごく成長します。ですから速読速解講座を担当させていただいて、子ども達の素晴らしい成長ぶりを見られることが、この仕事のやりがいですね。子ども達は最初ゲーム感覚ですが、トレーニングを重ねていくと、レベルを上げようと真剣に取り組むようになります。ほんのちょっとポイントを教えるだけで、彼らは夢中になって、自分のトレーニングに取り組みます。
多面的な思考力がついた
PC の上に置かれた今月の学習予定ファイル
この講座のプログラムの良い点は、子ども達の思考力がより多面的になることでしょうか。いままではある一方向からしか考えられなかったことが、多面的に考えられる能力がついてきます。能力開発の面からもたいへん有効なプログラムであると思っています。
子ども達が速読をやっていてこんな力もついたと、保護者にもお伝えしたいと考え、最近はトレーニング結果にコメントをつけて保護者にお渡ししています。私自身、子を持つ親ですから、お母様方の心は十二分に分かりますし、時には個人的な相談に応じることもあります。ですからお子さんを預けっぱなしの状態にして不安や不満が生じることのないよう、お母様方との密なコミュニケーションが大切だと思うのです。
来年度は授業のある新4年生の速読講座受講者をもっともっと増やしていきたいですね。
「速読速解講座」
短時間で大量の文章を読み取れるだけでなく、内容を正しく「記憶」し「理解」する力が身につく。「問題を最後まで読みきれない」「問題を読み違えて解答ミスをしてしまう」といった課題解決にも効果が高く、受講者が急増中。現在、導入実績1,450教室を突破している。ゲーム感覚で取り組めるシステムや、各塾が独自性を発揮できる自由度の高さも魅力だ。
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