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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第23回

2019-07-01

子ども心に潤いと楽しさを植え付けるのも教師の仕事

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不登校やいじめ、校内暴力など教育の世界では問題山積という言葉が使われるようになって30年を超えた。
不登校の生徒が10万人を超えている国は世界中に日本だけしかない。他の国から見ると学校へ行きたくとも行けない。学びたい気持ちがある子どもたちがいても、学校がない。教材がない。先生がいない。識字率が低い貧しい国の子どもたちにとって、日本は大変奇異な国に見えるかもしれない。

その日本で不登校・ひきこもりの子どもたちが徐々に高齢化し始めて、8050問題が話題になり、ひきこもりを続けて30年を超えた一部の中高年の犯罪がニュースになり始めた。
8050問題とは、ひきこもりあるいは就職できない子を抱えた親が80歳を超え、子どもも50歳になって親が老齢で死んだり子どもの面倒を見ることが出来なくなり、社会から孤立した生活能力のない50歳代の孤独な人たちの生活が大きくクローズアップされてきたことで使われ始めた造語だ。こうした実態が社会問題化してきている。

今にして思えば、戦後の第一次ベビーブーム、その後の核家族社会と、旧来の日本の家族の在り方が徐々に崩れていって、今家庭教育は大きく変化してしまった。核家族社会で両親と一人か二人の子どもたちだけで成り立っていた生活では、祖父や祖母の温かいアドバイスもなしに自分たちの判断だけで事に当たるしかない。テレビから受ける社会の常識は、悪い奴は徹底して叩き潰す。自分さえよければ他人のことを思いやる気持ちまでは持たない。そして両親共働きであれば子どもたちの中で力のある者がリーダーシップをとって村社会をつくる。
その核家族時代の子どもたちが大人になって、我が子を保育園に預けて働きに出ている。そして適切な判断力をもたない子どもたちが時によっていじめを遊びの一種のような感覚で起こす。
子どもたちは多くの人と交わらないため、些細なことで心が傷つき、耐えることができない。不登校、ひきこもりの連鎖を生じやすい。そして川崎市のバス停での傷害殺人事件や、元事務次官の我が子への殺人事件も遠因をたどれば家庭教育・社会性の欠如に求めることが出来るように思う。

学習塾を経営する者にとってこれらは社会現象だとか家庭の躾の問題だなどとして看過していいものではない。
今の時代に子どもたちが長い時間を過ごすのは学校と塾だ。家庭で足りない部分を少しでも補い、明るくてポジティブな心の広い子どもたちを育て上げるサポートを積極的にするべきではないのか。
子ども心に潤いや楽しさを植え付けるのも教師の仕事だ。成長していく過程で関わった教師の影響力は大変大きなものがあるはずだ。
これ以上ひきこもりを出さないために、不登校児を減らしていくために、塾の講師は子どもたちの心に寄り添って悩みも聞き、励まして明日の日本をよくするために力を出していくべきだろう。多くの塾講師の方々に積極的に協力を呼びかけたい。


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