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“ 玉井式国語的算数教室”“ 図形の極” 導入塾対象 玉井式 全国研修会in神戸を開催

2019-11-01
タマイインベストメント エデュケーションズ 玉井満代 代表

タマイインベストメント エデュケーションズ 玉井満代 代表

国語的算数教室や図形の極を開発し、全国のみならず世界中へも提供を行っている(株)タマイ インベストメントエデュケーションズ (玉井満代代表)は9月8日(土)、クラウンプラザホテル神戸にて導入塾向けの研修会を開催した。この研修会は2年ごとに開催され、今年で5回目。毎回、玉井式の導入塾が幹事となり運営するスタイルで行われている。今回幹事塾となったのは神戸を中心に兵庫県南西部で教室を展開する(株)創造学園(勝野哲也代表)。この日は関東へ台風が接近し、関東方面への交通機関が夕方から軒並み運休する中での開催となったが、新幹線の運行状況を随時参加者に知らせたり、講演順を入れ替えたりといった工夫で大きな混乱もなく盛況のうちに幕を閉じた。ここでは研修会の様子を早稲田大学の稲田修一教授の基調講演を中心に当日の様子を紹介する。

全国の学習塾・幼稚園・保育園・学童・私立学校、インドの学校教育で導入

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導入塾からの玉井氏への「励ましの言葉」で会がスタート

開会宣言がなされた後、「励ましのお言葉」と題されたプログラムでは4つの導入塾より玉井氏への感謝の言葉が贈られた。玉井式導入塾はその教材の質はもちろんのこと、玉井氏の人柄に惚れ込み導入を決めたというところが多い。玉井式のみで1000名の生徒数を擁する(株)創造学園の勝野哲也代表は「4年前玉井式に出会った際、小学校低学年は玉井式一本で行こう!とこれまでの低学年向け教育カリキュラムを捨てる決断をしました」と玉井式の教材に惚れ込んだことを明かした。

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(株)アップの小南達男代表も付き合いが長いという玉井氏とのエピソードを披露。インドに教材を広めるという玉井氏に「まずは日本の子どもたちを育てるのが先では?」と話したところ「世界最大の人口を擁する国になりつつあるインドに今からたくさんの親日家をつくっておけば将来︑日本の子どもたちのためになると思います﹂と返され︑その壮大なビジョンと志に感動したとのこと。事実(株)アップの『サイエンスラボ』、(株)全教研の『プログラミング道場』は、タマイのインド法人を通じて、インドの学校教育への導入に成功している。普段から頑張りすぎる玉井氏を心配し、体を心配する言葉もあった。

[左] アップ・小南達男 社長 [右] 幹事塾の創造学園・勝野哲也 社長

[左] アップ・小南達男 社長
[右] 幹事塾の創造学園・勝野哲也 社長

(株)市進の小笠原宏司代表は自ら意見を言わない大学生たちを憂い「世界とわたり合える子どもをつくる」を目標に、玉井氏をプロデューサーに迎え低学年向けの講座をつくったという。「子どもたちの可能性は無限だが、それをどう引き出していくかは大人の仕事。子どもたちが自分の考えを自分の言葉で伝えられるようになるよう、日本の子どもたちを玉井氏と一緒に育てていきたい、玉井式を一緒に盛り上げていきたい」と語った。

[左] エジュテックジャパン・瀧川敬司 社長 [右] 市進・小笠原宏司 社長

[左] エジュテックジャパン・瀧川敬司 社長
[右] 市進・小笠原宏司 社長

埼玉県内でスクールを展開する(株)エジュテックジャパンの瀧川敬司代表も玉井氏の志に感動した一人。自身は「子どもの可能性を最大限に引き出す」をモットーに指導を行ってきたが、玉井氏に出会ったことで自塾の目の前にいる子どもたちのことしか見ていなかったと猛省。この研修会で多くを持ち帰り、玉井氏と共により多くの子どもを育てていきたいと志を新たにした。

[基調講演]
教育に求められるイノベーションと学習過程ビッグデータの活用
早稲田大学リサーチイノベーションセンター研究戦略部門 稲田修一教授

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「イノベーションとは時代に合わせて変えていくこと」だ。昨今、子どもたちの読解力が低下していると言われているが、それは文章からキーワードのみを拾ってなんとなく読んでいるだけだからだ。例えば「……のうち」や「……の時」、「……以外」といった機能語が正確に読めていないことが原因で、それはAIの読み方に近いのだと、国立情報学研究所社会共有知研究センター長の新井紀子教授が『AIVS教科書が読めない子どもたち』の中で述べている。
今後、社会に出ていく子どもたちに求められる能力を「世紀スキル」として、シスコ、インテル、マイクロソフトがスポンサーとなり、メルボルン大学が中心となって世界の約250名の研究者の協力を得て定義したものが次の通りだ(一部教授が加筆)。

■思考の方法
(1)創造性とイノベーション
(2)批判的思考、問題解決、意思決定
(3)学びの学習、メタ認知(認知プロセスに関する知識)
■働く方法
(4)コミュニケーション
(5)コラボレーション(チームワーク)
■働くためのツール
(6)情報リテラシー
(7)情報通信技術リテラシー
■世界の中で生きる
(8)シチズンシップ(地域とグローバルのよい市民であること)
(9)人生とキャリア発達
(10)個人の責任と社会的責任(異文化理解と異文化適応能力を含む)

このうち、(1)、(3)、(4)、(5)、(7)が玉井式の教材で身に付くと思われる。「何を知っているか」ではなく「それを使えるか、どう使うか」が問われる時代ということだ。特に(1)と(5)においてはストーリー創出力が重要で、ストーリー仕立ての玉井式教材はストーリー力も身に付くと思われる。しかし、楽しく学ぶ!をモットーに魅力的な教材ばかりの玉井式ではあるが、「その子の能力に応じたレベルの教材を選ぶ」ことが楽しく学ぶ上で一番重要だということを忘れてはならない。簡単すぎる教材は退屈だし、難しすぎるとやる気をなくす。難易度はその子の能力よりも少し上、適度に難しいくらいがちょうどよく、それを見極めることが必要になってくる。生徒の状況を正確に判断し、一人ひとりに合わせてカスタマイズし、手厚いケアへと変えていく。そのためにビッグデータをどう活用するかが鍵となる。

[上:左から] 四国進学会 花岡裕介 氏、未来教育舎・平石くるみ 氏、埼英スクール 白川佑太 氏 [下:左から] アイズアカデミー 志村裕一 氏、埼英スクール 北野修 氏、ケーイーシー・藤原由美子 氏

[上:左から] 四国進学会 花岡裕介 氏、未来教育舎・平石くるみ 氏、埼英スクール 白川佑太 氏
[下:左から] アイズアカデミー 志村裕一 氏、埼英スクール 北野修 氏、ケーイーシー・藤原由美子 氏

玉井氏を見た瞬間、「この人はイノベーターだ!」と感じた。物事を変えるにはものすごくパワーが要るが、教育のカスタマイズというところまで踏み込んでほしい。導入塾の方からの「玉井氏はこだわりが強い」との話があったが、これはスティーブジョブスと同じ性格。こだわり出すと止まらない、こういう人はイノベーター気質だ。周囲の普通の人はイノベーターに付いていくといいことがある。なぜ玉井氏がイノベーションを起こせるのか?それは教育現場のことをよく理解していることに加え脚本家、演出家としての能力が大きいと思う。さらにデータをとり、カスタマイズできるようになれば鬼に金棒だろう。

現在の教育は時代の急激な変化に十分対応できず大きな課題を抱えている。まず、世紀型スキルを身につけるために必要な教育の浸透が不十分なこと。次に一人ひとりに合った教材の提供や的確な学習マネジメントとアドバイスができないことだ。エビデンスに基づく教育改善の仕組みづくりが不十分で、文科省が統一テストなどで収集するデータは粒度が粗く、教科書などの教材を評価し改善に結びつけることは困難な状況だ。ICTを活用した教育も評価はできるが、これも教材改善に役立てる仕組み自体が整っていない。また、時代変化に対応した教師に求められる資質が定義されず、教師が多忙で離職率が高いことも問題だ。
そのため、良質な教材を使い良質な講師のいる学習塾は今後も必要とされるであろう。しかし、学習塾も講師不足に悩まされていることから、業務効率化に貢献し、かつ教育効果の高い教材を活用することが不可欠となってきている。ビックデータの活用は塾から始まるだろう。塾が始めると私学が危機感を持ち、私学が始めてやっと公教育も危機感を持って始めるといった具合だ。ただし、ビッグデータ活用において「データ分析が価値を生む」との考えは捨てて欲しい。まずはデータを何に活用するのか、目的設定をすることが重要なのだ。例えば、単元同士の相関性の発見によるカリキュラム改善や、生徒の学習の進捗度、学習パターンに応じた個別最適化した教材提供、不適切な教材の発見と改善といった具合だ。

ビッグデータの活用で人の知的活動が強化され、これが改善や改革につながる。玉井式には大いにその役割を果たしてもらいたいと期待している。
強化される知的活動とは気づきの誘発や事象把握の迅速化・正確化、意思決定の迅速化・正確化、マッチングの最適化、全体最適の実現などだ。教材を革新するイノベーターの存在に加え、ビッグデータ活用に習熟した先生が増えることで教育現場では迅速かつ的確な気づきや理解が可能になり、これをベースとした新たな知見の発見や改善が教育イノベーションへとつながっていくだろう。
しかし、マーケティングでは数百万人分のデータがないと意味がないといわれ、遺伝子医療では数千万人分のビッグデータが必要だといわれている。教育分野では生徒を身近に見ることができる上に先生がいるためデータ規模に関する要求は前述の例より緩いと考えるが、それでもイノベーションに必要な規模のデータを集積するのは至難の業だ。データの集積にはアイデアと時間とお金が必要で、最初に集積したデータから有用な情報や知識の抽出に成功したグループが競争上優位な立場を構築することになる。イノベーターである玉井氏と現場の先生、そして私も一緒に教育イノベーションを実現できたらと思っている。

代表事例発表とグループに分かれての分科会

10のグループに分かれて行われた分科会

10のグループに分かれて行われた分科会

代表事例発表では、(株)未来教育舎、四国進学会(株)、(株)アイズアカデミー、(株)埼英スクール、(株)ケーイーシー、(株)創造学園、(株)東海プロセスサービスの7社が自社での取り組みを発表。玉井式のプロジェクトチームを設けたり、玉井氏との教育講演会と子ども向けのテストを同時に開催したりと各社様々な創意工夫がみられた。事例発表のあとはのグループに分かれての分科会が行われた。グループごとにあらかじめ各塾から選出されたファシリテーターが進行役を務め、それぞれが抱える課題を積極的に話し、情報交換する姿が見られた。

導入塾への感謝状贈呈式

[上:左から] ケーイーシー 小椋義則 社長、京都洛西予備校 土肥賢司 代表、埼英スクール 松村幸夫 代表 [下] 感謝状贈呈式

[上:左から] ケーイーシー 小椋義則 社長、京都洛西予備校 土肥賢司 代表、埼英スクール 松村幸夫 代表
[下] 感謝状贈呈式

参加者同士の情報交換と親睦のための懇親会では導入塾3社から再び玉井氏へのメッセージが贈られた。(株)ケーイーシーの小椋義則代表はいつもポジティブで弱音を吐かず頑張る玉井氏が良い意味でのプレッシャーになったと言い、「あなたならできる」といつも応援してくれたことが自身の教育の原点、仕事の基本になったとのことだ。(株)京都洛西予備校の土肥賢司代表は玉井氏との出会いを振り返り、「玉井先生は教材の話はせず、子どもたちをどう育てるかというビジョンを語ってくれた。この人の教材なら使いたい!この人のためなら!と思えた」という。埼英スクールの松村幸夫代表も玉井氏の志や行動力、そして影響力を称えた上で「子どもたちがどれほど喜んでいるのかをぜひ伝えたかった」と子どもたちの写真や個別事例を多用した先の事例発表に触れた。

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続いて、玉井氏からは導入塾で頑張る先生への感謝状贈呈式が行われた。「成果を上げた塾への表彰式」ではなく、「様々な形で努力する先生への感謝状」というところが玉井氏らしいところだ。贈呈理由はオリジナルイベントの企画や教材研究、キャラクターのお面を手作りしたこと、いつも笑顔でいることなどと多岐にわたり、数十名の受賞者への感謝状の文面も全て異なるという徹底ぶり。副賞には受賞者のみが付けることができるという特製バッジが贈られた。

小さな会社の大きな野望を実現したい

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会の終了に際し挨拶に立った玉井氏は「私が教材を作る上で大切にしていることは(1)子どもたちの未来において必ず役に立つものであること、(2)学習する楽しさや喜びを伝えられるものであること、しかし楽しいだけでなく、やがて彼らの志となってつなげていく教材であること、そして(3)愛を込めることです。世界はどの方向を向いているのか?それを知るために世界を視野に入れた開発をしています。世界の教育現場で使ってもらい、何が必要か本気で研究したいと考えています。小さな会社の大きな野望ですが、必ず実現します。なぜなら、それは弊社だけでなく、ここにいる皆さまが協力してくれるから、みなさんが一緒に歩いてくれるからです。どうぞ力を貸してください」と参加者らに語りかけ、盛大なスタンディングオベーションとともに研修会は幕を閉じた。

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