「北山雅史先生の日本民間教育大賞受賞を祝う会」「次世代塾長・二世の会」が開催
「次世代塾長・二世の会」を足がかりに、課題を解決していきたい
株式会社メリックの森本一 代表取締役社長と北山雅史氏が2017年、沼津倶楽部で夜を徹して明日の教育や日本の未来像について語り合い、学習塾は二世や次世代塾長にこそ大いに期待したいという結論に達し、「次世代塾長沼津サミット」がこれまでに3回(「塾と教育」2018年1月号、同6月号、2019年1月号参照)沼津倶楽部で開催され、このたび「次世代塾長・二世の会」として正式に発足した。
その「次世代塾長・二世の会」が発起人となり、昨年日本民間教育大賞に選ばれた北山雅史氏(本誌2019年5月号参照)を祝う会が、10月17日(木)帝国ホテルにて開催された。司会進行を務めたのは、株式会社トモノカイの徳岡臣紀代表取締役社長。
森本代表が独断で選ばせてもらったという「次世代塾長・二世の会」会長に就任した株式会社日能研関東の小嶋隆代表取締役は、祝う会に先立って挨拶。あくまでも自分は仮の会長であることを強調しながらも、こう語った。
「第一世代がつくって発展させてくださったこの業界をどう引き継ぎ、さらに発展させることができるのか、いつも考えております。AIの進化によって人材育成などもこれまでとは全く違ったものとなるでしょうし、どのように仕事の質を高めていくかは非常に大きな課題です。次世代塾長・二世の会を足がかりにして、皆様のお知恵を借りながら一緒に考えて課題に取り組んでいきたいと考えております」
今、大学卒業時に戻っても、また学習塾を始めたい
「北山雅史先生の日本民間教育大賞受賞を祝う会」は、北山氏が塾を開業した頃から歩んできた道を年代を追ってスライドで紹介し、北山氏のほか、北山ひとみ氏、北山氏と親交の深いビジュアルビジョングループの井沢隆 取締役社長、当時北山氏のもとで働いていた嶋村氏などがコメントしながら進行。その時々で参加者からは様々な質問が投げかけられ、それに北山氏が真摯に応え、ひとみ氏、井沢氏などが当時の思い出などを語りながら補足していった。
「なぜいつもそんなに斬新で独創的なことができたのか?」という質問に対し、北山氏は「私は全然独創的ではありません。他の人がやっていることをよく見ていて、それを調べて分析し、真似をするのがうまいのだと思います」と応える北山氏。
「もし今、大学卒業時に戻ったとしたら、また塾をやりますか?」という質問に対しては、「私は塾が天職だと思っていますから、また塾を始めます。塾は様々なことが自由にできますので、これが塾の最高の魅力だと思っています」と迷うことなく答えたのが印象的だった。
祝う会の最後は、英進館株式会社の筒井俊英 代表取締役社長が閉会の辞を述べた。