60塾中49塾が休講――新型 コロナ対応3月12日時点の状況
大手塾の公式HPを調べてみた!
「新型コロナの蔓延を防止できるかどうか、ここ1、2週間が瀬戸際」だとして、2月27 日(木)に首相が全国の学校に臨時一斉休校を要請してからちょうど2週間。
3月12 日(木)に全国の大手塾(ブランド)の状況を調べてみた。利用させていただいたのは各塾の公式HP。
時々刻々と変わる環境に応じて各塾の状況も1日のうちに変化するため完全なものとは言えないが、ひとまずご覧いただこう。
■小学生中心の3 塾の状況〈表①参照〉
公文、学研教室、花まる学習会の3塾とも休講。学研、花まるの2つは全国の学校のほぼ半数が休校期限としている3月15 日まで休講。
公文は各地の公立小学校の休校に応じて。休講への対応措置は公文、学研が「在宅学習用の教材」を配布。花まるは後日振替授業を実施する。
・表① 小学生中心の塾の状況(3 月12 日現在/順不同)※表はクリックで拡大できます。
■中学受験専門10 塾の状況〈表②参照〉
通常授業を行っているのは10 塾中四谷大塚のみ。ただし希学園も関西地区は休講しているが首都圏は開講している。
休講期間が一番長いのはenaで24 日まで。他は13 日、14 日、15 日。対応措置はSAPIXが振替授業、enaと浜学園はネット配信。
・表② 中学受験塾の状況(3 月12 日現在/順不同)※表はクリックで拡大できます。
■小・中学生中心の31 塾の状況〈表③参照〉
31 塾中、仙台練成会、こうゆうかん、馬渕教室、全教研の4塾が通常授業。
仙台練成会は3月2日~8日の間休講していて、9日に授業を再開した。休講期限は14 日あるいは15 日が多いが、「当面」や「自治体の休校措置に応じて」も6塾ほどある。
8日までとしていた期限を15 日までに延長したところも3塾ある。対応措置はネット配信系が11 塾ないし12 塾、振替授業が4塾ないし5塾。
特記しておきたいのは、STEPが2月28 日時点ですでに休講中の授業料の返金について触れていることと、ティエラコムが2月21日時点で医師でもある同社役員を責任者に据えて「危機管理対策チーム」を立ち上げていること。
・表③ 小学生と中学生中心の塾の状況(3 月12 日現在/順不同)※表はクリックで拡大できます。
■個別指導塾16 塾の状況〈表④参照〉
通常授業を行っている塾が6塾、休講が10 塾。1名ないし3名を対象に授業という個別指導の特性もあってか通常塾業の割合が高い。
休講の期限は13 日が1塾、14 日が3塾、15 日が5塾。京進スクール・ワンは当初8日までの期限を15 日まで延長した。
対応措置は振替授業が4塾、明確にオンライン授業を実施としているところが2塾。
・表④ 個別指導塾の状況(3 月12 日現在/順不同)※表はクリックで拡大できます。