広域通信制・単位制・普通科高等学校 学校法人さくら国際高等学校 学習塾の皆さんと一緒に地域の子どもたちをサポートしたい
ユニークな取り組みで成果を上げているさくら国際高等学校(荒井裕司 理事長)は、多様な学習活動や体験活動を通して、生徒たちが自分という個を完成させ、社会的に自立を果たすことを教育目標としている。それぞれの地域で個性的で熱意溢れる教育活動を続けている学習塾に対しては、同校の学習センターやキャンパスになってもらい、共に未来社会を担う子どもたちを育成していただきたいと願っている。
同校の特色と詳細について、東京校広報部の金澤雅高氏に話を伺った。
「ゆっくりと自分を見つめ直し個性を伸ばそう」という想いが原点
1992年、東京国際学園というサポート校としてスタートし、ユニークな取り組みで大きな成果をあげているのが、さくら国際高等学校だ。
「通信制高校ですが、週5日毎日登校させることを貫き通してきたのが非常に大きな特色だと思いますし、今後もその予定です」と語る金澤氏。
東京校には330 名、全国だと計1500名の生徒が在籍するが、不登校を経験した子どもたちが多い。そうした子どもたちに高校卒業の資格を与えるのはもちろんだが、その先の進学や就職を見据えたとき、人とうまく関われるようになるため、また社会にうまく参加できるようになるため、生徒は登校することになっている。
「いじめに遭って傷つき不登校になった子など、つらい経験をしている子も多いですから、〝ゆっくりと自分を見つめ直し個性を伸ばそう〟という想いも基点となりました」
もう1つの重要な役割は、居場所づくり。「進学コース」のほか、「美術・イラストコース」「声優・タレントコース」「ペット・アニマルコース」と多彩なコースを設け、学校行事は通常の全日制より多く、部活が活発なのも、すべて生徒が学校に通うための起爆剤になることを狙っている。
「一般的には放課後登校させるとか、生徒がいない時間に呼ぶなどしますが、私たちの学校は、部活なら何とか行けそうだとか、行事だけなら参加できそうだとか、通えそうなところから始めてもらっています。今あるコースも、家でアニメを観て絵を描いている生徒もいますから、じゃあそういうコースを作って、そのコースだけでも学校に来られるようにしようとか、〝生徒のニーズには何でも応えてやろう〟とつくられてきた学校です」
また、学年やクラスに関係なく、全員の教師が全員の生徒に関わっていくのが開校時からの理念だという。
「荒井理事長が言うのには、例えれば学校全体はたった1クラスのようなもの。校長が担任だとすればあとの先生はみんな副担任だから、生徒全員と関わっていこうということです。例えば担任の先生に話せないことでも、部活の先生やある教科の先生には話せることもありますから、誰かしら相談できる先生がいるというのも大きな特色ですし、この学校の魅力だと思います」
熱意のある学習塾の皆さんと一緒に地域の子どもたちをサポートしたい
さくら国際高等学校では、同校の理念に共感できる学習塾やフリースクールに、同校の学習センターまたはキャンパスになってもらって、一緒に地域の子どもたちをサポートしてもらいたいと考えている。
「通信制高校は、スクーリング、レポート、テストが必要になりますが、学習センターになった場合、通常通り生徒募集をしていただき、スクーリング、レポート、テストのサポートをしていただきます。レポートはこちらで用意しますので、それを生徒にやらせていただく。できたレポートはこちらに送っていただき、東京校で採点します。スクーリングは年に何回か東京校または長野県上田市の本校に生徒が行くことになります。その引率をお願いすることになります。
しかしこれだけだと一般の通信制高校と同じなのですが、学習塾さんの特長あるカリキュラムとか、その塾さんが実施していらっしゃる得意とする授業や活動をしていただきたいと思います。実際私たちが提携しているところでは、農業教育をしているとか、発達障害の子たちのための教育をしているとか、スポーツを主体とする活動をやっているなど様々です」
教材は、教科書類、レポート類はすべて同校で用意。
「オリジナルの教材を使っている塾さんも多いと思いますので、教科書以外は今使っているものをそのまま使っていただくのが一番いいと思います。とにかく塾さんの特長を消さずに、その特長で生徒さんと関わっていただけると嬉しいですね」
一方キャンパスは、教員免許を持った教師を揃え、レポートやスクーリング、テストもそこで行う。つまり、学校を運営するというわけだ。
少子化が加速度的に進む中、塾も私学も集客力が最も問われているが、集まった生徒の分だけ塾にメリットをもたらすような仕組みになっているのは、学習センターになるにしろ、キャンパスになるにしろ、大きな魅力でもある。
2020年度卒業生は、4年制大学・短期大学への進学が58%
さくら国際高等学校では生徒一人ひとりに合った進路を見つけることを重視。在学中に時間をかけて自分と向き合い、なりたい自分を思い描き、進路を決めていく。在学中はもちろんのこと、卒業後もしっかりサポートしていく。
2020年度の卒業生は、4年制大学・短期大学への進学が58%を占め、専門学校25%、就職4%、その他(浪人など)13%。
「進学コース」の1年次は、教科学習(国語・英語・数学)は、一人ひとりの進度に合わせた「習熟度別」クラスを採用。「授業についていけるか不安」という生徒には、オリジナルテキストや補助教材を使い、小中学校で学んだ基礎的な学習内容を復習しながら授業を進めていく。
過去の進路実績では、国公立大学では、東京大学、京都大学、東京工業大学など。私立では早稲田大学、慶應大学、上智大学、東京理科大学などから中堅私立まで。私立芸術系では、カリフォルニア芸術大学、京都精華大学、リスト音楽大学(ハンガリー)、多摩美術大学、武蔵野美術大学など、その進路も実に多彩だ。
「生徒に適した進路指導を得意とする学習塾の皆さんも多いと思いますから、塾の皆さんの個性を活かしながら、私たちと一緒に子どもたちをサポートしていただけると大変嬉しく思います」と、金澤氏は力強く述べた。
さくら国際高等学校 東京校
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TEL.03-3370-0718(担当 平井・金澤)