求む！世界基準の教育を共に育て、広げる仲間

「玉井式」としてお馴染みの国語的算数教室や図形の極など、世界中の子どもたちを夢中にさせる教材を次々作り出す株式会社タマイインベストメントエデュケーションズと株式会社市進ホールディングスが今年4月、ウイングキッズパンセのオンライン教室フロンティエルを開講する。
ウイングキッズパンセ（以下、パンセ）は低学年への指導を重視した市進が「玉井式」と協力し開校した低学年指導の専門教室。パンセの授業をオンラインで行うことで多くの塾で活用してもらい、日本の教育全体を底上げしたいというのが両社の狙いだ。今後はパンセの指導を「世界基準の教育」として育て、広めたいとしており、展開にあたってはこの想いに共感し、参画してくれる仲間を募集している。仕掛け人である玉井満代氏と小笠原宏司氏にそれぞれの想いを語ってもらった（敬称略）。

玉井式の教材に惚れ込み、低学年専門塾のプロデュースを玉井氏に依頼

市進・小笠原宏司 代表取締役会長

─両社がコラボレートすることになったきっかけを教えてください。
小笠原　塾経営の観点から今後は小学校の低学年も積極的に取り込んでいかなければ厳しいと考えていました。当初は4～6年への受験指導をそのまま低学年に落とし込めばいいと考えていたのですが、蓋を開けてみると低学年の子どもたちは全く別の生き物（笑）。保護者の考えや対応にも大きな違いがありました。高学年への指導や対応をそのまま適用するのは無理だったのです。それなら「低学年専門にして徹底した指導をしよう！」と考えを改めたとき、玉井さんと出会いました。「教材は問題が並んでいるだけ」という私の認識が大きく崩れた瞬間です。子どもたちは玉井式に夢中になり、先に進もう、また教わりたい！ と言います。玉井式の教材には理念があり、やる気を引き出す工夫や次のエネルギーを生み出す仕掛けがあります。私は「生まれ変わって玉井式で勉強したい！」と思ったほどに惚れ込み、玉井さんに低学年専門塾のプロデュースをお願いした次第です。
玉井　小学生専門の塾は業界内でも3～4％くらいです。結果として低学年しかいないという塾はあっても、低学年専門塾はおそらく日本初だと思います。低学年指導は少し特殊で受験指導とは違う専門性が要求されますし、採算が取りにくい部門です。小笠原会長は「経営的観点から?」とおっしゃいましたが、この時期の教育の重要性を理解していなければ「低学年専門塾」という発想は出てきません。私はそこに小笠原会長の熱意を感じました。

子どもたちが自立して学習する習慣を低学年のうちに定着させるのが狙い

玉井氏による表現力養成講座

─ウイングキッズパンセ フロンティエルについて教えてください
玉井　パンセの授業部分をオンラインで行うのがフロンティエルです。フロンティエルを利用することで導入塾では本格的な低学年向け指導が可能になります。授業は週に1回。玉井式独特のストーリー制で算数を解いていくのが特徴でZoomを使用して行います。子どもたちには事前にアプリで勉強してから授業に臨んでもらい、授業では難しい箇所の説明や演習のみ行う反転学習スタイル。子どもたちが自立して学習する習慣を低学年のうちに定着させる狙いです。

タマイインベストメントエデュケーションズ 玉井満代 代表取締役

アプリは毎日でも利用でき、アニメーションによる丁寧な解説もついています。それでもわからない箇所がある場合は各塾にフォローをお願いします。例えば（1）1カ月に1回確認テストのために塾に行く、（2）毎週の面談とフォロー、（3）隔週の面談とフォローなど、導入塾側が自由にメニューを組むこともできますし、お財布事情により保護者側に選択してもらうこともできます。一つの塾で小さな子にエネルギーをかけることは難しいでしょうが、フォローの時間のみならどうでしょう？うまくいくと思いませんか？ フロンティエルは低学年向けの集団授業の代行だと考えてください。
授業では「来週も見たい！」という思わせるための工夫は行います。講師が出てくるだけではなく、講師のアバターを作って動かしたり、遠隔地にいる外国人をはめ込んでみたり、外国人の先生が算数の授業をしたり、英語で授業をしたり。様々な国の人が民族衣装で登場するものいいかもしれません。英語での授業だとそのまま世界に出せますし、アプリは言語変換できるようにしています。ただし、4月のリリースはあくまでもスタート。そこからどんどんブラッシュアップさせていく必要があります。将来的には海外へも展開し、外国人との交流や意見交換なども考えています。大人が真っ先に感じてしまう言語の壁も、子どもたちは難なく乗り越えます。帰国子女で全てを英語で勉強したいという子や英語での受講に挑戦したいという子など、日本の小学校では対応できず貴重な機会を失っている子どもたちの一助にもなるでしょう。

「世界基準の教育」は、パンセがこれから作っていく

玉井満代氏の著作。
青春出版社 刊　1,628円（税込）

─世界基準の教育とはどういったものですか？
玉井　開発当初「図形だけの教材なんて売れない」、「教科書準拠でないものは売れない」、「物語が多すぎて読めない、読まない」などと言われてきた玉井式教材は今や国内のみならず海外でも活用されています。人脈もなく、まさに身一つで飛び込んだインドではトップの国立学校と大手私立学校に採用されています。インド以外にも現在は、アメリカ、タイ、ベトナム、ミャンマー、マレーシア、シンガポールなどでも導入事例があり、玉井式は世界に広がっています。玉井式が国内のみならず海外の学校でも注目を集めているのは、激動の時代を生き抜く子どもたちにとって、必要な力を育む教材だということが認められたからでしょう。しかし、他国で認められ採用されているだけでは「世界基準」とは呼べません。教育というものは国によって大きく異なり、割り算の表記も各国で違います。アメリカは州によっても異なるため教科書という概念すらありません。つまり現時点では「世界基準の教育」と呼ばれるものは存在しないのです。教材が世界基準にならないと、世界基準の子どもは育ちません。「世界基準」は私たちが、パンセがこれから作り上げていかなければなりません。
国語的算数教室も、図形の極も、何度もアップデートを重ねてきました。子どもはとても正直で、忖度などせず面白くないものはバッサリ切ります。ですから私は子ども主義。時には実際に問題を解く子どもたちの様子を見るために全国の導入塾を回ったこともありました。子どもの反応に全ての答えがあるからそこは妥協しません。導入してくださった塾の温かいご協力の下、改善、改良を経て今に至ります。パンセでも質には徹底的にこだわりますが、最初から完璧ではありません。「世界基準」にするべく、一緒に育ててくださる仲間が必要なのです。世界で活躍できる子どもたちを育てるため、私たちの想いに共感してくださる方、ぜひともご協力ください。同じ教材で学んだ世界中の幼馴染みが将来どこかで出会うかも…。そんな夢を一緒に実現しましょう。

（株）タマイインベストメントエデュケーションズ 玉井満代代表講演会と、パンセオンライン授業加盟説明会を下記の日程で開催させていただきます。皆様のお申込みをお待ち申し上げます。