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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第48回

2021-08-02

新型コロナのワクチン接種について、保護者の相談や対応を

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新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が急速に拡大、本格化し始めた。そこで塾生への接種についてどう考えたらいいかについてまとめてみたい。

医療従事者に続いて高齢者の接種が7月中にほぼ完了する目途がついたところで、国は東京と大阪に大規模接種会場を作り、接種を始めた。当初は各自治体の接種スケジュールの遅れをサポートする目的だったようだが、1日1万人の接種予定が思ったほど集まらなくて、18歳以上の全年齢を対象に23区内に、そして多摩地区に、首都圏に、全国に範囲を広げて接種を始めた。思ったほど予約者が集まらなかった大きな要因は、各自治体の事務処理が遅れて、接種券が届いていなかったことが大きかったようだ。そこへ追い打ちをかけて、職域や大学で1000人以上の規模で会場を設営し、医師と補助者を準備できるところは、国がワクチンをどんどん送る話が突然出てきた。
つまり高齢者だけでなく、18歳以上であれば、ワクチン接種が当分出来ないと思っていた人たちが突然来週から接種を開始するという話が降って沸いたのだ。

テレビでは、ANAやJAL、JR東日本、伊藤忠などが直ちに社員に接種を開始する動きが放映され、近畿大学、慶應義塾大学など17大学も数万人規模で学生や教職員の接種をスタートするという発表があった。ここから混乱が始まった。早い者勝ちのワクチン接種の一方で、接種券がいくら待っても届かない人もいる。職域や大学などでは接種券がなくとも接種する。ワクチン接種に向かって人の流れが加速し、別枠の職域接種が急膨張して、1000万人を超え、どんどん希望者が増えたところで、ワクチンが不足し始めて、一時停止することになった。いや当初各地方自治体に送る予定だったファイザー社製のワクチンを一部職域の方へ回すという話が出てきた。お役所仕事の遅れでワクチン接種もままならない状況も各地で見られる。

さて本題に入る。塾通いをしている生徒たちのワクチン接種はどうなるのか。
モデルナ社製のワクチンは18歳以上、ファイザー社製は12歳以上ということになっている。これは当初治験の対象がその年齢からで、それ以下の年齢のワクチン接種に対する効果や副反応についてのデータがないからだ。子どもたちは生まれてきてからいろいろなワクチン接種を受けてきた。ポリオ、BCG、三種混合(一期・二期)麻疹風疹二種混合、日本脳炎(一期・二期)。それらは長い間徹底した治験と改良を重ねて、危険性の少ないものを、生後3カ月頃から順を追って接種し続けている。

今ここで十分なデータがないままでコロナのワクチン接種を行うことがいいのか。低年齢の場合かかっても症状が軽いといわれるWHOの報告もある。ファイザー社製のワクチンは16歳以上だったが、海外で安全性を示すデータが出てきたところから12歳以上となったもの。さらに両社とも11歳以下への臨床試験が始まっており、結果がまもなく出てくるだろう。一方で家族がワクチンの接種が済んでいる家庭での子どもたちの感染が急減しているというイスラエルの報告もある。学校で夏休みに集団接種を行うアイデアも出たが、強制はできないということで取りやめになった。以上の内容を十分理解した上で、今後保護者からの相談や対応を行ってほしい。


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