AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第52回
来年1月7日(金)「塾・教育総合展」にぜひお越しを
今回は、9月に入って東京ではコロナの感染者が目に見えて減少し始め、下旬には全国でも一斉に感染者数が減った。そして9月末までの緊急事態宣言が全国すべての地域で解除されることになった。心配しながらの解除であったが、11月に入ると東京での新規感染数が二桁で推移している。韓国やロシアでの感染再拡大に対して、十数県で感染0という信じられない発表が相次ぐようになった。しかし世界ではまだ拡大中の地域も多く、収束に向かっていると安心はできない。
当組合では今年1月に、例年通り東京国際フォーラムで実施する「塾・教育総合展」をやむなく中止せざるを得なかったが、この感染状況の回復を見て、来年1月7日の実施を最終的に決断。9月末から本格的に準備に入った。
本年からは中学の学習指導要領の改訂、続いて高校の学習指導要領の改訂があり、教科書に付随して塾専用教材が変わったり、新しいものが作られたりして、ぜひ講師の方々も手に取ってチェックしたいとの要望も強かった。オンライン用のソフトや、多角経営のためのソフト、パソコンやタブレットを利用した教育ソフトなど役に立つものが多いのではないか。
今回は新しい企画がいくつかある。見逃せないのは模擬授業の実演だ。毎年栃木県の足利市で全国模擬授業大会が行われて15年。そこでチャンピオンになった方々に小学校から高校まで各学年各教科の模擬授業をそれぞれ15分程度実演してもらうことになった。これはわかりやすい、この授業は素晴らしいと多くの講師の先生たちに役に立つ指導の実際を11時から午後1時過ぎまで熱演していただく。さらに通信制高校のサポート校をしてみたいとの塾の要望から通信制高校のブースを設け、内容を検討してもらう工夫を行う。そしてコロナ禍で塾経営をやめようと考えた塾や、逆にこの際さらに拡大しようと考えた塾の間に立って斡旋するコーナー、いわゆる事業承継についてもお手伝いをすることにしている。そこでは事業を譲る、譲ってほしいだけでなく、使わなくなった机や椅子を、無料で譲りたいという斡旋も行う予定にしている。
当組合は国の認可団体なので、入場無料。これらの模擬授業チャンピオンの実演や、サポート校などの斡旋、事業承継についても費用をいただくことはない。譲渡にかなりの金額が発生するようなケースについては、東京都の事業承継斡旋センターに紹介する予定で、当組合としてはあらゆる事業活動は組合員のために実施するものと考えているので、組合員でない方が事業継承に係る場合には組合員になってもらうことを基本としている。
時代が変わりつつある。新型コロナウイルス感染症でそれがさらに一気に加速して変わっていく。その時代に乗り遅れないために、第六波が来ても十分構えてむしろ生徒増に結び付くような工夫をぜひしてみたい。
1月7日、午前10時30分から午後2時30分まで。有楽町駅前(フォーラム口)を出た真ん前の東京国際フォーラム地下2階ホールE(展示ホール)、入場無料。ただし対象者は塾関係者、学校教育関係者、教育に関心のある方など。生徒や保護者は対象としておりません。多くの方の来場を心から期待しております。