複数のITコンテンツへシンプルアクセス (株)エデュライン「ワンパス」
塾オリジナルのMYページとしても使える
学習管理機能付きシステムが無料で利用可能に
IT教材や授業サポートシステムを導入し、業務の効率化を進める学習塾が増えている中、現場ではそれぞれのシステムにアクセスするためのIDやパスワード(PW)の管理に悩まされている。生徒情報の登録や予約もそれぞれ行う必要があり、その負担も大きい。
そんな悩みを解決すべく株式会社エデュライン(地福武史代表取締役)は2021年12月、共通IDで複数のITコンテンツへアクセスできる「ワンパス」の提供を開始した。ワンパスはIT教材を提供する企業が費用負担し、塾は無料で利用できる。地福武史代表に開発の経緯や具体的な活用法について伺った。
平均で3〜4つ、複数のITコンテンツを導入する塾が増えている
塾業界では勝ち負けが徐々に浮き彫りになってきているように感じます。率先してテクノロジーを導入した塾は勝ち組に、何もしなかった塾はジワジワと生徒数を減らしています。少子化は確実に影響を及ぼしており、中長期的には非常に厳しい状況になっていくでしょう。この状況を打開するには塾の経済合理性と労働生産性を向上させるしかありません。
塾は労働集約型の産業であり、一人当たりの給与水準は全国平均でとても低い状況です。ひと昔前なら午前中から深夜まで働くケースもありましたが、長時間労働へのバッシングや働き方改革が叫ばれるようになり、午後からの出勤で夜10時くらいには閉める塾も大手を中心に増えています。出勤後の時間を保護者面談や問い合わせ対応に充てるとあっという間に夕方、授業開始です。
塾に求められていることが多すぎて時間が足りず、業務効率化のためITコンテンツを導入する塾が増えました。現在では一つの塾で平均3~4つのITコンテンツが導入されています。しかし、個々のコンテンツは独立したシステムで運用されているため、塾講師や生徒たちは複数のIDとパスワードを使い分ける必要が出てきました。生徒情報の登録やその更新作業、授業予約などもそれぞれで行わなければなりません。これを改善するために開発したのが弊社の「ワンパス」です。
ITコンテンツへのシンプルアクセスと学習管理機能
ワンパスの機能は大きくわけて2つ。各コンテンツへつながる共通の入口を設置することにより共通IDで全てのコンテンツへのアクセスを可能にします。2022年4月のサービス開始時は(株)SRJのTERRACE、教育開発出版(株)のeトレ、(株)スタディラボのOLECO、GET、TRY─ANGLE、COCO LEARNING、(株)学書のKazasu、弊社のミルクラスの参画が決まっています。これらのコンテンツだけでも30万人以上を網羅できていますので、利便性はかなり向上すると思います。
これ以外にも今声をかけているコンテンツ提供企業(ベンダー)がいくつかあり、塾様からの要望も踏まえた上で、半年ごとを目処に参画するベンダーを増やしていく予定です。「ワンパス」という名称はサービス紹介のために便宜上付けただけで、ほぼOEMでの提供です。ワンパスという名称を使用せず各コンテンツの入口となるページは自塾のマイページという感覚で「自塾の専用システム」としてお使いください。
2つ目の機能は蓄積する学習データを一元管理する機能です。学習時間を記録するタイマー機能やグラフでの表示、掲示板やファイルの添付機能、簡易メッセージ送信機能、デジタル自習室を備えています。デジタル自習室機能では先生の在籍状況や生徒の接続状況が確認できるようになっており、Zoomでつなぎ質問に対応します。目標時間の設定や達成状況によりポイントを付与する機能もあり、生徒のモチベーション向上にも役立ちます。学習履歴も一目瞭然で、保護者に確認していただくことも容易です。
ワンパスは単なる共通IDの発行にとどまらない、基本機能が満載されているLMS(Learning Management System =学習管理システム)でもあるのです。
塾経営に必須となるLMSもコンテンツ導入塾は無料で利用可
学習塾は導入費も利用料も無料となります。サービスの開発費や運用に関わる費用は参画するベンダーで負担するため、導入塾への請求はありません。一見ベンダーが不利なようにも見えますが、ワンパスの規格に合わせることでコンテンツ導入へのハードルが下がるため、費用を負担するベンダーにとってもメリットがあります。双方にとってより生徒を確保しやすくなる仕組みであるのです。
また、様々なデータの解析により入塾につながる問い合わせを増やす方法や退塾を減らす方法がわかってきました。ホームページも大切ですがMYページを作りファンベースを強くしていくことが重要とのことです。
ファンベースとは企業が大切にしている価値を支持してくれるファンの共感や愛着、信頼を増やし中長期的に売上や事業価値を高めるマーケティングの考え方です。生徒との接触が増えると退塾が減るというデータもあります。そのため、私は学習塾が週7日間つながっていくことが必要だと思っています。全ての先生が毎日1時間ずつフリーになり、子どもたちに向かい合える状況を作っていきたいと思っています。キーワードとなるのがLMSです。LMSが学習塾経営に必須のツールとなっていくのは間違いありません。ワンパスでは高度機能を備えたLMSが無料でお使いいただけますので、ぜひともご利用ください。
「ワンパス」オンライン説明会
1月18日(火)13:00〜14:00
1月27日(木)13:00〜14:00
お問い合わせ先
(株)エデュライン
TEL.03-6902-1185