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    怒りの感情と上手に付き合うための心理教育・心理トレーニング

一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会
怒りの感情と上手に付き合うための心理教育・心理トレーニング

2022-03-01
(一社)日本アンガーマネジメント協会 代表理事 安藤俊介氏

(一社)日本アンガーマネジメント協会 代表理事 安藤俊介氏

「アンガーマネジメント」とは、怒りをコントロールする、怒りの感情と上手に付き合うための心理トレーニングのことを言う。社会問題となっているパワハラや虐待、体罰、いじめは怒りをコントロールすることで防止できると言われている。
日本でアンガーマネジメントを推進する一般社団法人日本アンガーマネジメント協会では、場面に応じた講座もあり、企業や学校、学習塾、介護業界、病院など、様々なところに応用できるようになっているという。同協会の安藤俊介代表理事にアンガーマネジメントの詳細について伺った。

アンガーマネジメント手法を取得すると、自分自身が生まれ変わったような気分に

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(一社)日本アンガーマネジメント協会の代表理事を務める安藤俊介氏は、1971年群馬県生まれ。東海大学卒業後、カナダ・モントリオールに留学。外資系企業、民間シンクタンクなどを経てアメリカ・ニューヨークに行き、アンガーマネジメント手法を取得。怒りを理解し、うまくマネジメントする手法を実践するうちに、自分自身が生まれ変わったような気分になり驚いたという。その経験から、日本人として初めてのナショナルアンガーマネジメント協会、アンダーソン&アンダーソン、NFTNY公認のアンガーマネジメントファシリテーターとなる。会社経営の傍ら、「怒り」に関するコンサルティングやテレビや雑誌等での怒りに関するアドバイスを行っている。 
安藤氏が同協会を設立したのは2011年。この約10年の間に認定資格者を約7000人も誕生させているという。
「今は年間20万人以上の方にアンガーマネジメント講座を受講していただいております。こういった講座が多くの方々から求められていることを最近は特に実感しています」と語る安藤代表。
よく誤解されるとのことだが、アンガーマネジメントは怒らないことを目指すものではない。1970年代にアメリカで生まれたとされている怒りの感情と上手に付き合うための心理教育・心理トレーニングで、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようになることを目指しているという。

敵ばかりだった自分の周囲が今は味方ばかりになった

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安藤氏がニューヨークでアンガーマネジメントを学ぶようになったのも、20代の頃の安藤氏はいつもイライラしていて怒りっぽく、そんな自分を何とかしたいという思いからだった。
「その頃の私の回りには敵しかいませんでした。なんでみんなは私の邪魔ばかりするんだろうと思っていたのです。ところがアンガーマネジメントを習得した私の回りには味方しかいなくなりました。するとどうなるかというと、メチャクチャ成功します。だって周りのみんなが応援してくれるのですから…。たぶん周りは変わっていなくても自分が変わったからですよね。周囲の人たちが応援してくれたら、絶対にうまくいきます。結局のところ、自分次第ということです。別にアンガーマネジメントでなくても古今東西の偉人たちは口を揃えて言っています。〝自分次第〟だと」 〝怒り〟について安藤氏はこう語る。
「非常に簡単に言うと、私たちは自分と違うものに対して怒ってしまいます。しかし当たり前ですが、この世の中は自分と違うものしかありません。ですからアンガーマネジメントができるということは、自分と違うものに対する受容度を上げることなのです。怒るとか怒らないというのは実は二次的なもので、本当にしなければいけないことは、自分と違う人に対する受容度を上げること。今どきの言葉で言うと、多様性ですね。多様性が受け入れられる人はムダに怒らないし、多様性が受け入れられない人はものすごく怒ります。自分と違うものを受け入れるというのは、結局のところ〝人権意識〟なのです」
実際、安藤氏が受ける講演のほとんどは「人権啓発」とのことだ。「人権を尊重できる人は他人の人権を大切にできる人ですから、人を受け入れることができます。決してその人を気に入るとか気に入らないとかではありません」

アンガーマネジメントはメンタルを痛めない武器になる

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同協会では、「アンガーマネジメントファシリテーター養成講座」などを定期的に開催している。アンガーマネジメントファシリテーターとは、アンガーマネジメントの専門家の第1歩の資格であり、アンガーマネジメントを教えることができる資格だ。この講座の受講生の年齢は18歳から80代までで、40代が最も多いとのこと。男女比で言うと、4対6で女性が多い。
「アメリカでは8対2で男性が圧倒的に多くなります。生物学的に男性の方が攻撃的で怒りっぽいので男性が多くなって当然なのですが、日本は違います。残念ですが、日本は女性が非常に生きづらい社会であることを表していると思います」
アンケートで受講動機(複数回答可)を尋ねると、「仕事に生かしたい」( 36・07%)、「自分のマネジメントに」(32・24%)、「職場で生かしたい」(13・11%)、「社会貢献」(9・29%)、「家庭で生かしたい」(6・56%)の順になっている。
安藤氏が代表を務めるアンガーマネジメント(株)は、昨年5 月、全株式を(株)ウィザス(生駒富男社長、大阪市)に売却した。「次の10年を考えたとき、どこかとシナジーが発揮できる組み方をした方がいいと考え、最終的にウィザスのグループに加わりました。ウィザスを通じて、より子どもたちに、より家庭に近づいていきたいと思います」と述べる安藤氏は、教育業界についてこう語る。
「教育業界で働いている方は、社会に貢献したいという想いが強いと感じます。でも、だからこそ非常に葛藤の多い仕事でもあります。どちらかというと、生徒さんや保護者から怒りをぶつけられる立場でもあります。頭脳労働と同時に感情労働もしている方々がアンガーマネジメントを学ぶと、怒っている人と向き合っても結構動じなくなるものです。メンタルを痛めないための武器としてすぐに使うことができます」

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怒りについてのワンポイントアドバイスもしてくれた。
「注目してほしい言葉は『中学生は勉強するべき』などの『べき』です。『べき』が裏切られたとき私たちには怒りの火種が生まれます。ちなみに、『はず』『普通』『当たり前』も同じ意味です。そして全ての『べき』が正解です。誰一人間違ってはいません。まずはそのことを知り、『べき』から解放されましょう。『べき』の裏には恐怖感が潜んでいます。怒りは恐怖に対する反応ですから、その恐怖の根源がわかればいいし、その恐怖は今感じているほど恐怖ではないということを学んでいただきたいと思います」

お問い合わせ
一般社団法人 日本アンガーマネジメント協会
〒108-0023 東京都港区芝浦3-14-8 芝浦ワンハンドレッドビル6階
https://www.angermanagement.co.jp/
TEL.03-6435-2120


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