教育資源としての民間教育 第64回
公益社団法人 全国学習塾協会 安藤 大作 会長
(公社)全国学習塾協会の社会的役割とは?
以下の内容は、5月31日まで全国各地で開催していました全国学習塾協会主催の「全国特別シンポジウム」内でも触れていた内容ですが、改めて全国学習塾協会の社会的な役割を今月号では執筆しようと思います。
学習塾業界に限った話ではありませんが、その業界や日本の社会が存在価値を緩やかにでも失ってしまったら、個社の業績も当然ながら揺らいでいくと思います。さらには社会情勢によっていとも簡単に崩れていく可能性すらもある世の中ともいえます。その時のマイナスの影響は、業界全体に及びます。全国学習塾協会はそのようなことがないよう、未然に防止するためにも存在しています。
よく「入会のメリットは?」と聞かれることが多いです。私たち学習塾が当たり前のように、教育表現ができるという環境が担保されていることが、メリットというしかありません。この環境があって民間教育が自由に教育表現できるわけです。これは私たち学習塾にとっては「命」と同じだと思っています。
そしてこの社会はいつまで続くかどうかは誰にも予想はできないとも思っています。社会はいつも民間教育を守ってくれて当たり前という姿勢は見直すべきです。社会に感謝するからこそ社会に責任を果たし、その上での自由だと考えます。この国の民間教育という環境の中で、教育表現をしている以上、関係ないということはありません。
業界を守っていくということは、日本全国の様々な塾に通う多くの子どもたちを間接的に守ることにつながります。子どもたちは民間教育、塾を心から必要としているはずです。子どもたちを守ることは、その未来を守ることでもあります。この国の未来を守ることにもつながります。これらの社会の未来が守られてこその塾であり民間教育です。そのような視点の高さも持って、時代を生きていく子どもたちに接していきたいものです。
全国学習塾協会では、塾の国に対する影響力のために、そして全国の塾の教室現場と子どもたちの未来のために動いている団体です。全国学習塾協会の活動にご理解いただき、協会未加入の事業者の方はご加盟していただけますよう、毎号に渡り恐縮ですが、どうぞよろしくお願い申し上げます。