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第31回 実用数学技能検定「数検」グランプリ表彰式典

2023-09-01
[左から] 文部科学大臣賞個人賞受賞者の皆様 / 文部科学大臣賞団体賞受賞者の皆様 / 会長賞受賞者の皆様 / 会長賞受賞者の皆様

[左から] 文部科学大臣賞個人賞受賞者の皆様 / 文部科学大臣賞団体賞受賞者の皆様 / 会長賞受賞者の皆様 / 会長賞受賞者の皆様

(公財)日本数学検定協会理事長 髙田忍氏

(公財)日本数学検定協会理事長 髙田忍氏

第31回実用数学技能検定「数検」グランプリ表彰式典が7月28日(金)、学士会館(東京都千代田区)で4年ぶりに開催された。主催は、数学検定や算数検定を実施している公益財団法人日本数学検定協会だ。実用数学技能検定「数検」グランプリ(以下、「数検」グランプリ)は、積極的に算数・数学の学習に取り組んでいる個人・団体の努力を称え、今後の学習や指導の励みとする目的で、成績優秀な個人・団体を表彰する制度。
今年は2022年度における受検者の中から計26団体96人が各賞に輝いた。なお、最年少の受賞者は7歳、最年長の受賞者は87歳である。

卓越して優秀な受賞者らが臨席

[左] (公財)日本数学検定協会会長 東京大学名誉教授 甘利俊一氏 [右] (公財)日本数学検定協会 専務理事・事務局長 中村洋一氏

[左] (公財)日本数学検定協会会長
東京大学名誉教授 甘利俊一氏
[右] (公財)日本数学検定協会
専務理事・事務局長 中村洋一氏

「数検」グランプリの個人賞には「金賞」「文部科学大臣賞」「会長賞」の3つがある。2022年4月から2023年3月に実用数学技能検定(以下、数検)を受検した合格者の中から優秀な方々に対して「金賞」が、さらに卓越して優秀な方々には「文部科学大臣賞」が、優秀な成績を収めた家族や高齢の方々には「会長賞」が贈られるのだ。昨年度1年間の志願者数はおよそ33万5千人。その合格者の中から今回は「金賞」に20人が、「文部科学大臣賞」に7人が、「会長賞」に8組14人が選ばれた。
団体賞は「奨励賞」「金賞」「文部科学大臣賞」「生涯学習功労賞」の4つだ。同じく昨年度1年間の中で数検を実施した団体の中から優秀な成績を収めた団体が4ヶ月ごとに「奨励賞」として表彰される。その「奨励賞」受賞団体の中から審査を経て「金賞」が選定され、さらに卓越して優秀な団体に対して「文部科学大臣賞」が贈られるのだ。一方「生涯学習功労賞」は「金賞」受賞校の中から長く数学の指導に携わり、成果を挙げた優秀な先生方に贈られる。
昨年度1年間の数検実施校はおよそ1万8千校。この中から今回は優秀な成績を収めた21校に「金賞」が、さらに卓越して優秀な5校に「文部科学大臣賞」が贈られた。なお、「生涯学習功労賞」には55人の先生方が選ばれている。
この日の式典には、「文部科学大臣賞」の個人賞の受賞者と、団体賞を受賞した団体の代表者、そして「会長賞」の受賞者が招かれた。

考える喜びは、進化の原動力

「皆様におかれましては、今回の受賞に大いに自信を持っていただき、未来に向けて大きく羽ばたいていただきますことをお願い申し上げます」
(公財)日本数学検定協会専務理事・事務局長の中村洋一氏による開会の辞のあと、同協会理事長の髙田忍氏が次のように述べた。
「発展するデジタル社会と数学とは切っても切れない関係にあります。実際に数学が得意な方たちを採用して、大きな成果を挙げている企業も増えてまいりました。そういった意味で、受賞者の皆様はこれから非常に明るい未来が期待できるはずです」
続いて、同協会会長・東京大学名誉教授の甘利俊一氏が次のように挨拶した。
「数学の問題が解けた時の、あの感動は忘れられないものです。考える喜びは文化の基礎であり、人類がここまで進化した原動力となってきました。これからはますます数学的な思考が必要な時代になってくると思います。皆様の健闘をお祈りしております」

未来を拓こうする強い意欲の証

[左] 東京女学館小学校 小野寺教諭 [右] 文部科学省 総合教育政策局生涯 学習推進課 リカレント教育 民間 教育振興室室長 西明夫氏

[左] 東京女学館小学校 小野寺教諭
[右] 文部科学省 総合教育政策局生涯
学習推進課 リカレント教育 民間
教育振興室室長 西明夫氏

最後に文部科学省 総合教育政策局 生涯学習推進課 リカレント教育・民間教育振興室室長の西明夫氏が来賓として次のように祝辞を述べた。
「皆さまの受賞は、知的活動の基盤となる数学の技量を確実に身につけてきた成果であり、学ぶことを通じて未来を拓こうする強い意欲の証となるものです。文部科学省といたしましても、この検定に多くの方がチャレンジされていることは生涯学習の振興を図る上でも非常に有意義なことであると考えております」
そして、いよいよ表彰式へ。まず「文部科学大臣賞」の団体賞から。この賞は6部門から各部門1団体ずつに贈られる。今回、高等教育部門は該当なしという結果となったため、受賞団体数は5団体だ。名前を呼ばれた団体の代表者5名がステージに上がり、西氏から賞状を受け取った。
続いて「文部科学大臣賞」の個人賞。対象となる階級は1級から5級までの7つの級で、各級1人ずつ計7名が受賞した。この日は7名すべての受賞者が臨席し、西氏から賞状を受け取った。
次に「会長賞」。5組7名が臨席し、甘利氏から賞状を受け取った。なお、父親の⻆俊作氏とともに表彰された春架氏(7歳・11級)は、式典に臨席した受賞者の中で最年少である。

合格した息子の喜びを見て一大決心

[左] ⻆俊作氏(右)と⻆春架氏 [右] 文部科学大臣賞個人賞を 受賞した三島宏介氏

[左] ⻆俊作氏(右)と⻆春架氏
[右] 文部科学大臣賞個人賞を
受賞した三島宏介氏

表彰式の後、受賞者を代表して2名と家族1組が挨拶を述べた。「文部科学大臣賞」の団体賞を受賞した東京女学館小学校の小野寺教諭と聖光学院高校1年生の三島宏介氏、そして⻆俊作氏と春架氏の親子だ。
「算数検定を長年実施してきて感じるのは、合格によって児童が自信を持つことができ、算数への興味関心が高まり、自力で問題解決したいという気持ちが増していることです。情報収集力、情報分析力を身につけることは、情報化社会で生きる上でとても大切なことです。こうして収集した情報の背景にある問題を読み解く論理的思考力を、早期から身につけるために算数検定は大きな役割を果たしていると思います」(小野寺教諭)
「数学において今わかっている情報は、今求めたいものとすぐに結びつくものばかりではありません。数学の問題を解くためには、どのような道をつければよいか、全体像を今わかっている情報と照らし合わせながら、また、情報を組み立てながら考えていくことが必要です。そしてこれを繰り返していくことで、結果を見据えて考える力が身に付きます。こうして数検合格に向けて得た経験を糧に、より一層努力し、数学オリンピックなどにも出場して、数学をより楽しんでいきたいと考えています」(三島氏)
「高校で数学を教えている私は、普段から生徒に数検へのチャレンジを勧めているのですが、私自身が数検の級を持っていませんでした。ところが、息子の春架が幼稚園で日本数学検定協会の『かず・かたち検定』に合格して喜び、小学校になってから数検の11級を受けてみようと言っているのを聞き、私も重い腰を上げたのです。家族で表彰される『家族合格表彰』を目指そうという一大決心をし、私は一番上の1級を受検しました。合格するまで毎日が新しい発見にあふれ、挑戦することの素晴らしさを経験させていだだきました」(⻆俊作氏)
「次の級もがんばりたいと思います。今日はありがとうございました!」(⻆春架氏)
小さなチャレンジャーの元気いっぱいの宣言に受賞者たちはますます勇気づけられ、表彰式典は幕を閉じた。


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