（株）ミライメイク
鹿嶌将博 代表取締役社長

塾の先生なら誰しもが考える「子どもたちのやる気を引き上げたい」という思い。そんな本質的な課題にとことんフォーカスし、オンラインで学ぶ『Dream Driven（ドリーム ドリブン）』が2023年4月に開講。現在、問い合わせ後80％の塾が3カ月間の無料体験へとステップを進めるほどの人気を博している。運営する株式会社ミライメイク（名古屋市西区）代表取締役社長 鹿嶌将博氏に、商品の特長および開発の経緯について話を伺った。

100の仕事と未来が学べる『Dream Driven』

ドリドリ団

「『Dream Driven』は小1生から6年生向けのキャリア教育をオンラインのライブでお届けしています。2023年春からは加盟教室への提供もスタート。
塾や学童で受講していただくのですが、決まった時間にZoomに繋いでいただくだけ。電子黒板やタブレットで簡単にオンラインライブ授業が楽しめます。
授業は週に1回45分。子どもたちは「ドリドリ団」の団員となって、専用ブックを片手に、5つの夢を見つける冒険の世界へ出かけます。たくさんの仕事を学ぶ冒険の中で、それぞれのやりがいや憧れポイントを見つけ、その業界の未来や活躍するために必要な勉強と準備を考えます。中でも子どもたちに人気なのがショートムービー。その仕事の魅力が詰まった、笑いあり、涙ありの劇仕立てになっていて、動画世代の子どもたちは、時に拍手もしながら、食い入るように観てくれています。

進め方としては、今週は消防士、次週は外科医というように毎週1つずつ、2年間で100の仕事を子どもたちと一緒に考えていきます。それぞれの職業を見ていく中で3つのキーワードがちりばめられていて、専用ブックにその仕事のカッコイイところややりがいをメモし、さらに掘り下げて学習していきます。毎月4回の授業のうち3回がいろいろな仕事について学び、4回目がまとめ週になっていて、ここがキャリア探求になっています。そして各自が仕事にランキングづけをし、どれが一番気になったか理由も記入します。毎月取り組んでいきながら、困った人を助ける仕事がしたいのか、ゼロから新しいものを生み出したいのか、仕事観・人生観を少しずつ創りあげていきます。100をやりきったときに、憧れのベスト5ができあがる。追加調査や発表などを通してプレゼン力も育んでいきます」と鹿嶌先生は話す。

現実的な夢がなければ、学ぶ意欲は湧かない

「Dream Drivenを開講するきっかけとなった背景のひとつに、日本の子どもたちの学校外勉強時間が、先進国の中でも最低レベルであることが挙げられます。なんで勉強しないのか？もちろんいろいろな理由があると思いますが、私たちはキャリ教育の不足が1つの原因だと考えました。スプリックス基礎学力研究所の2021調査によると、日本の子どもたちの3人に1人は将来なりたい職業がない、と答えています。また、あると答えた子でも、その中身を覗くと「YouTuber」や「社長」「漫画家」「芸能人」などが上位に来ており、他の先進国と大きな差があります。現実的な目標がなければ、当然学ぶモチベーションは上がりません。大人でもゴールが見えないマラソンは頑張れない、ですよね。子どもはなおさらだと思います」

キーワードは“未来”
早期キャリア教育が子どものやる気を引き上げる！

「キャリア教育は、子どもの学習意欲を引き出す効果が立証されています。
国立教育政策研究所が2014年に出している検証結果では、キャリア教育計画の充実度が「低い」中学校と「高い」中学校で、児童生徒の学習意欲向上の認識率が2倍以上の差（21.4％と55.1％）になりました。小学校だとなんと5倍近く（9.7％と45.1％）の差が出ています。
私たちはこうしたデータをもとに、早期キャリア教育、つまり小学生からのキャリア教育コンテンツを開発することにしました。本当は以前経営していた塾でのほろ苦い経験も起因しているのですが、その辺りはぜひDreamDrivenのHPにマンガで載せていますのでご覧ください（笑）。
開発するにあたってのキーワードは「未来」でした。これから10～20年の間に49％の仕事がAIに置き換えられると言われています。私たち大人は逃げ切れるかもしれませんが、子どもはそうはいきません。特に日本は暗い将来予測がされていますが、だからこそ前向きな「未来」を子どもとともに創造するコンテンツが必要だと思っています。全国の仲間と、今ある仕事のかっこよさややりがいを学び、憧れに変え、「未来」を考えていけるのがDreamDrivenです」

キャリア教育は塾や学童の低学年コンテンツ＆付加価値に最適

「キャリア教育先進国アメリカは、キャリア教育の目的を2つ明文化しています。それが「コミュニティ人材の育成」と「学力向上」。当たり前ですが、学習意欲が向上すれば学力も上がります。つまり、成績を上げたい学習塾にピッタリのコンテンツなんです。
また、ニーズの高まりとともに競争が激しくなっている民間学童様からも、差別化戦略の一つとしてお問い合わせをいただくことが増えてきています。
今回、BtoB で加盟教室を募集している「見っけ隊」の対象は小1～4。
算数で言えば、速さや割合、面積・体積など、勉強が難しくなる高学年の前に、夢＝長期目標を見つけることができます。もちろん、中学受験準備のモチベーティングとしても最適です。長期目標が見つかっているからこそ「あと1問！」「あと10 分！」という集中力や粘り強さが生まれ、学力向上につながる。我々は「あと伸び力」と呼んでいます。
そして、AIが知識集積を担うこれからの時代において、教育の在り方も大きく変化しています。ゼネラリストからスペシャリストの育成へ。
大学入試においても、満遍なく点数が取れる子、ではなく、各大学が求める学生像を明確に示し、特定領域での強みを持つ受験生を評価する形になりつつあります。こうした総合型選抜や学校推薦型選抜に対応するためにも、なぜこの大学で学びたいのか、自分は将来何を成し遂げたいのか、明確に表現できることはもちろん、しっかりと自分だけの強みを作り上げておくことが重要です。　早期キャリア教育は攻めの教育。よく「子どもの可能性を狭めるのでは」と誤解されますが、全く逆です。DreamDriven では少なくとも5つの夢を見つけます。自己探求を繰り返しながら、自分がやりがいを持って取り組める領域を探し出し、〝好きこそものの上手なれ〟の感覚で、専門性を高めていく。
日本の大学生の多くが「（頑張って勉強して大学に入ったのに）将来何をしたいのかが分からない」と悩んでいます。教師として、大人として、教え子や関わった子にそう悩んでほしくない。教科教育だけではこれからを生きる子は育めない。ぜひ共感いただける塾様、学童様にお問い合わせいただき、新しい教育を一緒に作っていきたいです」