吉備学習システム販売(株)「学習システム・メビウスZERO」
「量」から「質」の学習へと進化し続けて支持される
弱点のみを克服していくピンポイント学習法で定評を得ている吉備学習システム販売株式会社(川上真司 代表取締役、岡山県岡山市)の「学習システム・メビウスZERO」。
改めて、メビウスZEROが誕生した背景、その特色、支持される理由などについて川上真司代表に話を伺った。
弱点のみを克服していくピンポイント学習法
「私どもの学習システムは、今から遡ること32年前の1991年4月に発売開始しました。32年前といえばインターネットさえ今みたいに普及されていなく、携帯電話もまだ発売されていない時代です(笑)。当時はポケベルとかで連絡をとってたような、そんな時代です。
この当時の学習塾業界は、集団指導が主流で生徒一人ひとりの補習プリントを先生が手作りで作るのが当たり前で、その時代にボタン操作1つでプリントが作成できて、さらに間違えたところの類題だけ出てくるという画期的な学習システムの登場は、学習塾関係者に黒船来航の如きインパクトがあったと前社長から聞いています。営業時に『先生! 学習塾業界に黒船が来ました! 興味ありませんか?』と電話で営業していたそうです」と述べる川上代表。
システムのコンセプトは、生徒一人ひとりで異なる「理解していない部分=弱点」を明確にし、その弱点のみを克服していくピンポイント学習法。すでに理解している問題を何度も復習する無駄を省き、集中力が続く短時間のうちに弱点だけを効率的に学習する。
このコンセプトに至ったきっかけは、開発者自身の体験が関係しているという。
開発者が中学1年生の時に交通事故に遭い入院のため2年半ほど休学を余儀なくされ、3年生に復学するも学習の遅れを取り戻すのは大変厳しい状況だった。
そこで遅れを取り戻そうと「教科書の分かる部分は塗りつぶし、理解していない部分を徹底的に勉強する」という学習でわずか数カ月後に学年トップへ。
その体験から、勉強の決め手は「弱点つぶし」の学習法をマスターしているかどうかというところに行き着き、その確信が弱点克服のシステム開発につながっている。
進化し続ける「学習システム・メビウスZERO」
現在提供している学習システム・メビウスZEROは、初代から数えて6世代目となるモデルだ。小学・中学教科にオプションの高校教科を加えると40万題超を収録している。この問題群から生徒に解かせたい問題を選ぶだけでバーコードが付いた特徴的なオリジナルプリントが作成できる。
■採点&弱点プリント
作成したプリント(※発見テストという)を採点すると、どの学習内容に弱点があるのかを診断し、その診断結果に基づいて弱点を克服するための「弱点対策テスト」が自動で出力される。
採点は至って簡単。間違えたところのバーコードをバーコードリーダーで読み取るだけ! 弱点対策テストには、発見テストで間違えた問題の類似問題だけが出題されるため、効率よく学習ができる仕組みになっている。
■プリント作成
プリント作成で選べる問題には、「基本」「標準」「応用」「発展」の4レベルを設けているので生徒個々の学力や各単元の把握状況に合わせて演習プリントを作成できるのがメビウスの強み。
さらに問題の選び方として「単元指定」「ページ指定」という機能がある。
「単元指定」は、各単元内容を大分類・中分類・小分類・細分類と分けてあり、使いたい問題をピンポイントで選択できるので授業後のチェックテストなどが簡単に作成できる。
そして「ページ指定」は、教科書を選び指定したページ範囲に沿った問題を手軽に取り出せるので定期テスト対策が容易にできる機能となっている(※生徒が持参した定期テスト範囲表を見ながらページの範囲を入力するだけで定期テスト対策プリントが出来上がる!)。
■成績管理
採点結果は、成績管理に連動していて保護者面談や生徒面談で使える様々な成績帳票を簡単に出力できる。
その中でも「学習カルテ」は、『この単元は○でこの単元は×』・『×のところは完全克服済み』・『×のところが未対策』といった形で学習状況が分かりやすい一覧になっている。
ユーザーからは「保護者面談の際、学習カルテで子どもの学習状況を見える化できるので塾の差別化に役立っている」との声が寄せられている。
「量」から「質」の学習に進化したのが支持される理由
「車の助手席に座っている人は、運転手と同じ景色を見ていたのに、いざ自分が運転しようと思っても分かったつもりになっているだけで全然道順を覚えていないものです。
これと同じように、子どもたちも授業を受けただけでは分かったつもりになっているだけで、実際に自分の力で問題を解いてみなければ知識は身に付かないものです。習ったこと(知識)を定着させるためには、実際に口に出したり手で書くことが必要です。手は第二の脳と言われるほどですから手で書かないと記憶に残りません」(川上代表)
このような考えからメビウスZEROは、知識の定着化のためにプリントアウトした問題用紙に解答を記入する方式を大事にしている。アナログ的ではあるが、ひとつの演習プリントを「自分の力で解いた」という達成感が得られる効果も期待できる。
達成感の効果については川上代表自身が学生時代に吉備システムユーザーの教室でアルバイト講師として初めて受け持った中学2年生の子を指導した時に実感している。
数学・英語とも10点台という芳しくない成績の生徒だったが、その子のそばについて解き方を身体に染み込ませるようにプリント演習を繰り返すうちに、この子の中で小さな自信が芽生え、成績が飛躍的に伸びていくのを目の当たりにしたという。
これまでに累計3000教室以上の導入実績があるメビウスだが、その理由を川上代表は次のように分析する。
「どこが分からないのか分からない」「習得できているもの、できていないものが分からない」など弱点が把握できなければ力任せに勉強せざるを得ない。限られた時間内で一人ひとりを大切にした個人対応を行うには労力と時間の余裕がない。
しかし、メビウスを活用すれば苦労していた弱点等の発見を容易にし、教える側にとっても生徒側にも学習の明確な方向を示すことができるようになったからではないか。
つまり「量」から「質」の学習に進化させることができたのが支持される理由だろうと分析している。
■10月29日(日)吉備学習システム販売(株)主催
予備勉強会■
日時 10月29日(日)
会場 後楽ホテル 延養の間
[勉強会 第1部] 13:10〜14:00(13:00開場)
学習システム・メビウスZEROと
web教材ベーシックウイングが連携する自走式学習
[勉強会 第2部] 14:20〜17:00
■「今後求められる民間教育」
(株)市進ホールディングス
代表取締役会長 下屋俊裕 氏
■「成績大幅UP事例 社会10点→93点に」
三重進学ゼミ桔梗が丘校
塾長 松田亮由 氏
■「集客活用事例 新規入塾生が20名」
個別指導レベルアップ
六本木椋 氏
※勉強会は参加無料
[懇親会] 旬彩料理「縁」 17:30〜19:30
(参加費:お一人様4,000円)