スコア式の試験で小学校英語の到達度がわかる
第4回「英検®ESG祭り」を全国一斉実施!
小学校で英語学習が教科化されて4年目。公益財団法人日本英語検定協会は、各地域や教育現場で格差のない公平な英語教育機会の提供を目指し、実用英語技能検定(以下「英検」)の準会場登録をした全国の塾を試験会場として、2024年3月23日(土)~3月31日(日)まで英検Support Program「第4回英検ESG祭り」(Spring Festival)を開催する。塾の所属生徒に限らず近隣の2024年度新小学6年生、新中学1年生に「英語でできることが積みあがってきている」という喜びを実感してもらうために、スコア式の試験でリスニングとリーディングの2技能の到達度を測る。英検協会の変遷および英検の特長を概観しながら、ESG祭りについて話を伺った。
創設60周年、時代とともに進化し
受け継がれる学びへの思い
1964年東京五輪開催を控え、日本人の英語力向上のために、1963年財団法人日本英語検定協会(2012年に現在の公益社団法人へ移行)が誕生。同年、第1回実用英語技能検定(1級・2級・3級)を全国47都市で実施し、約3万8,000名が受験した。1966年には基礎クラスとして4級を導入。1968年に文部省の認定を受けた。1980年代には1級・2級間の程度差を適正化するための準1級と初級学習者を対象とした5級を新設。1990年代には2級と3級の間に準2級が新設された。2006年文部科学省が後援となり、2012年に公益社団法人へ移行した。2013年、コンピューターを利用して英検を受験する英検CBTを開始。2014年にはユニバーサルなスコア尺度「CommonScale for English」を開発。2015年、英検のテストブランドを統一し、2016年から2017年には英語教育4技能化を実現。2021年、英語でできることが積みあがっていく「英検ESG」のサービスを開始。2022年、成績表に技能別CEFRを併記。
時代の変遷とともにリニューアルを重ね
学びに寄り添う英検
英検は時代の変遷に合わせてリニューアルを繰り返し、年間約400万人が受験。日本全国、海外でも受験しているという。大学入試においても英検が活用できる大学数は多く、外部検定を活用する大学のほとんどが英検を採用。英検が出願資格になっている大学、学部も多い。検定の受験は子どもたちに自信をつけさせるきっかけになる。最初に受けた級が不合格でも、2回目のチャレンジは無料になるキャンペーンを実施した際は、頑張れば合格できる学習を奨励できると大変好評だったという。
■英検の7つの級と特長
英語の基礎を身に付け、1歩ずつ確実にステップアップできる5級・4級・3級。使える英語の幅を広げ世界へ飛躍する力を養う準2級・2級。品格ある英語学習者として国内外で高く評価される準1級・1級。受験者の英語レベルに応じてどの級からでもスタートすることが可能で、出題される題材も身近な話題から社会・経済・ビジネスなどに広がっている。
■英検の魅力
・生涯有効
一度取得した級や英検CSEスコアは生涯有効。入試、留学、ビジネスなど様々なシーンで英語力の証明に活用することができる。
・実力に合わせてステップアップ
全部で7つの級を設定。英語初学者でも学習速度やレベルに合わせた無理のない目標を設定でき、5級から成功体験を積み重ねていける仕組みになっている。
・詳細な成績表成績表
には合否に加えて英検CSEスコアとCEFRレベルを記載。技能別に表示するため苦手分野がわかる。
■準2級と2級の間に新設級を導入
2024年度から3級以上の級(1級、準1級、2級、準2級、3級)については、一部新たな形式での出題を加えてリニューアルする。英検では、これまで高校1年生で準2級、高校卒業時に2級の取得を目標としたレベル設定をしていたが、準2級から2級に到達するのは平均18カ月。学校の先生から途中で挫折する生徒がいると聞き、モチベーションの維持・向上を図るために、準2級と2級の間に新たな級を導入。英検(従来型)/英検S-CBTともに2025年度からの開始を目指し、開発を進めているという。
全国の塾が対象!第4回「英検ESG祭り」開催!
小学校で英語学習が教科化され、全国の小学生は英語を学ぶ喜びを知り、英語でできることも増えてきた。一方で、中学校に進級したときに小学校の学習内容に差異がありレベルもバラバラという混乱もあるという。英検協会では、新中学1年生・小学校5・6年生に『英語でできることが積みあがってきている』という喜びを実感し英語学習への意欲を高められるよう英検の準会場登録をしている塾に『英検ESG』サービスを提供。全国の各地域や教育現場で格差のない公平な英語教育機会の提供に寄与したいと考えている。
■「英検ESG」の特長
・小学校の指導要領に準拠している
・「自分は英語を使って何ができるのか」「どうしたら英語を使ってできることがふえるのか」を子どもたち自身で確認できる
・英検5級レベルに到達していない生徒にもチャンスを提供!
・小学校で学ぶ英語がどこまで身についたかわかる
・合格/不合格ではなく学習到達度を客観的指標(CSEスコア=数内)を用いて評価。英検公式の成績表がもらえる
・当日、力を出せなかった生徒も大丈夫。振り返りコンテンツが充実!個人スコアレポートからアクセスできる、1人で取り組めるウェブコンテンツあり
■塾としてのメリット
・塾生以外の地域の子どもたちを受け入れていただくことにより、塾に足を運んでもらうきっかけになる
・塾生以外の地域の子どもたちを受け入れてくださる全国の塾を英検ウエブサイトでご紹介。児童・保護者の塾選びにも役立つ
・英検受験につながり、英検合格者も増えるため対外的にアピールできる
・塾の信頼感が上がり、入塾促進にもつながる
・塾の無料のイベントとして小学生が楽しく英語を学ぶ習慣づくりのきっかけになる
・安心して実施できるようツール(問題/答案用紙、実施マニュアル、運営用CD)は英検協会が提供
「英検ESG祭り」に参加するためには、英検団体登録および英検準会場登録が必要だ。受験人数は最低10名以上(現時点で貴団体に所属していない地域の子どもたちも受け入れ可能)だが、小さい塾だと10名集まらないこともある。その場合は、準会場登録をしていただき頑張る意志を表明してもらえれば配慮しているという。登録後に必要な書類(実施教室の写真、実在証明の見取り図、試験ができる環境かどうか)を提出。英検受験の場合は、きちんとしなければというプレッシャーになるが、準会場としてルールを守りながら英検の練習だと思って取り組むことができるのもメリットの1つだ。
※英検®は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。