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    君よ、「新々10年構想」の実現者たれ!

第31回 興学社大学
君よ、「新々10年構想」の実現者たれ!

2024-11-01

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9月6日より3日間、(株)興学社(神奈川県川崎市/池田晃学園長・代表取締役社長)は、東京たま未来メッセにて「第31回興学社大学」を開催した。社内スタッフ向けの総合研修会の枠組みを越え、教育者の使命と責任、喜びを再確認する一大イベントだ。スタッフだけでなく、民間教育・学校関係者など毎年多くの来賓が参加し、その熱量に感嘆の声が寄せられる。
民間教育の未来に対して前向きで力強いメッセージが詰まった興学社大学。毎年進化を遂げる中でも、池田氏は20年ぶりに会場を変えて実施するこの第31回を「新・興学社大学」の始まりであると位置付ける。ここでは1日目のプログラムを中心にリポートする。

(株)興学社 学園長 代表取締役社長 池田 晃 氏

(株)興学社 学園長 代表取締役社長 池田 晃 氏

[第1講座]
「新々10年構想」実現に向けて完全燃焼せよ!
池田 晃 氏(学園長・代表取締役社長)

興学社大学は本年31回を数え、冒頭、池田氏は30年にわたって開催し続けてきた意義を語った。
「なぜ30年も続けることができたのか。私は第1回興学社大学のときに『絶対にやめない』と宣言しました。参加した全員が、翌日から役に立つ研修会にしたい。そして毎年、向上させたい。私たちは『プラス1の斗い』という言い方をします。前回よりもより良いものを作るために改善、改善です。このようにして30年、私たちは興学社大学を実施してきました。興学社の最も大事な伝統として、これからも実施し続けていきます」
池田氏は全22講座にわたる今回の研修プログラムについて、一つずつそのコンセプトを説明した。全講座に共通するテーマは、スローガンに掲げた「新々10年構想」であるという。20年前、同社は創立20周年を迎えたときに新たな10年を見据えて「新10年構想」を策定した。一つひとつ実現し、改めてこの創立40周年の節目に「新々10年構想」を発表した。その「新々10年構想」に基づき、さらに事業部ごとに細分化した事業計画、毎年の期首に発表される「活動基本十大方針」についても池田氏は熱を込めて語る。資料として配布された社内報「興学新聞」を取り出すと、今期の十大方針について半期経過報告を行った。掲げられた10項目のうち、すでに実施済みのものは5つ。創立40周年記念式典開催、KHS(技能連携校「興学社高等学院」)新越谷校開校、社内報月刊化、興学社大学新会場実施、企業DC運用開始の5項目である。残りの5項目については、次のように述べる。
「まず、社員旅行『大人の修学旅行』の全事業部実施。これは40周年記念企画を社内公募したとき、スタッフから最も多くの希望が挙がったものです。世間では『最も参加したくない会社行事』と言われたりもしますが、興学社は違います。若者たちが率先して社員旅行を盛り上げています。今や1300名以上のスタッフがいますので、事業部や地域ごとに全国に分散して実施中です。間もなく完走する予定です。続いて、〝三冠王〟(評価制度)の運用拡大、全専任講師の資格取得などの制度設計が進んでいます。また、現在15事業部体制ですが20事業部体制を目指し、新規事業展開の研究・準備をしているところです。残された最も大きなものは、創業時からの悲願である〝全事業部黒字化〟です。現場スタッフの並々ならぬ努力によって、ようやく全事業部黒字化が実現します。次は、100校を超える全教室の黒字化を目指します」
続いて池田氏は「新々10年構想」を年度ごと、事業部ごとにピックアップして解説した。ここには学習塾部門・英会話スクールの海外展開が盛り込まれるなどその内容は多岐にわたるが「何としても実現したいと思います。実現のための秘訣とは何か。ひと言で言えば〝本気になること〟です。一つずつ皆と一緒に成し遂げていきたい」と力を込めた。次に、池田氏は同社の教育理念・経営理念集である『興学思想』の補遺版「絶対的行動規範」について解説した。興学社スタッフに求める行動規範であり、「陰口を言わない」「時間厳守」「嘘をつかない」「ルールを守る」など全30項目が並ぶ。池田氏は「シンプルで当たり前のことしか書かれていないが、完璧に実行することは難しい」という。
最後に、池田氏は「この3日間を全力で学び、教室に帰ったらすぐに実践することを見つけてほしい。意味のある3日間、実践につながる3日間にしよう」と語り掛けた。

[第2講座]
企業文化とイベントの価値 社風を変えた記念式典
古内 旭 氏(管理本部 取締役人事部長)

「第2講座」企業文化とイベントの価値

「第2講座」企業文化とイベントの価値

第2講座では、初めに本年4月に行われた創立40周年記念式典のハイライト映像『栄光の40年』を視聴した。未来への力強い挑戦をテーマに創業時からの映像と式典当日の様子を編集した18分の映像作品だ。本格的な撮影・編集により仕上がった本作だが、全て社内スタッフによる制作だというから驚きだ。池田氏の意思を具現化する古内氏は、普段は人事を専門としつつ、社内イベントにおいては運営の実務からデザイン・音楽・映像・舞台演出のプロデュースを手がける。
「多くの方が驚かれることの一つは、私たちのイベントは企画・制作・運営の全てを社内スタッフで行っている点です。普段は各現場でまったく違う仕事をしているスタッフが、自分たちのイベントは自ら作り上げるという気概を持って一致団結するからこそ、興学社の理念を真に体現するイベントを実施することができるのです」
古内氏は興学社のイベントの歴史を振り返りながら、イベントには社風を変え、企業文化を推進し、深めていく力があると訴える。そして、このような大イベントだけではなく、古来より人間は神事をはじめ原始的なイベントの中で感謝や喜びを表現し、絆を深め、集団としての力を大きくしてきたのだと分析する。古内氏は日々の教室運営の中、あるいは生徒、家族や大切な人との関係性の中で、誰でもイベントを興すことができると述べ、「次にあなたが興すイベントは何ですか?」と問いかけて講演を締めくくった。このような温かみを持ったイベント力こそ、興学社のチームワーク、組織作りの原動力なのだろう。

[第3講座]
教育叢書に学ぶ興学教育の具現化
髙野 桃子 氏(関西事業本部 執行部 管理部長)

「第3講座」教育叢書に学ぶ興学教育の具現化 関西事業本部 執行部 管理部長 高野 桃子氏

「第3講座」教育叢書に学ぶ興学教育の具現化
関西事業本部 執行部 管理部長 高野 桃子氏

先の創立40周年記念式典で配布された「教育叢書」第2巻に寄稿した髙野氏のエピソードからは、興学社の関西進出にかける必死の努力と成功の軌跡、教育者としての情熱を読み取ることができる。著者の一人として教育叢書について語った。
「関西では、社員はもちろん全スタッフが教育叢書第2巻を読了して感想レポートを書いてくれました。あるパートスタッフのレポートには『興学社は教務力はもちろんのこと、人間力と愛情に満ちた稀に見る素晴らしい組織です。教育叢書はバイブルでありお守りです』と綴られています」
第1巻・第2巻ともに読了した外国人講師からのビデオメッセージには「教育観が変わりました。また次のシリーズの発行を楽しみにしています」と日本語で語る姿があった。教育叢書にすっかり魅了された様子であった。
髙野氏は「何のため、誰のために『教育叢書』は作られたのか」という問いを著者の先生方に投げかけてみたという。
「興学教育の社会的意義、誇りの創造、興学教育を広く知ってもらうため」「教育の素晴らしさ、尊さが詰まっているので教育に興味がある人のためにある」等々と異口同音に見事にベクトルが一致した回答を得た。教育叢書は興学社の理念そのものであり、理念を実践するスタッフのエピソードが凝縮されているのだ。
髙野氏は「良い教育を提供するために大切な5つのポイント」「興学教育具現化5つのポイント」を解説した後、「『興学思想』の実践」が最も重要であり、興学教育の全てであると語る。
「身の回りの人たちの笑顔をつくる、そのための全ての活動が興学教育である」と語る著者の一人、浅香光利氏の言葉を引用し「興学教育の具現化イコール『興学思想』の実践です」と語る。「誰かの笑顔をつくれる人になってください。『興学思想』は100年後も時代に合ったかたちで継承していくことが大切だと思います。変えてはいけないのは笑顔あふれる教室です。興学教育の具現化とは、ここにいる皆さん一人ひとりが作り上げるものです。興学教育が続く限り、教育叢書は綴られます。そして、教育叢書に綴られた言葉こそ興学社の〝社宝〟となっていきます。『興学思想』の実践が自分自身の成長につながっていることを忘れないでください」

[第4講座]
少子化に挑む!興学教育が日本の教育を救う
浅香 光利 氏(PRI事業部 副部長)

「第4講座」少子化に挑む! 興学教育が日本の教育を救う PRI事業部 副部長 浅香 光利 氏

「第4講座」少子化に挑む!
興学教育が日本の教育を救う
PRI事業部 副部長 浅香 光利 氏

興学社は少子化時代にあってなお成長し続けている。今回は日本の社会問題に切り込むようなタイトルで、真正面からこの難しいテーマに挑んだ。浅香氏は独創的な自己紹介で会場を沸かせると一転、人口ピラミッドを使って少子化の実態を解説する。
「いわゆる現役世代が減って高齢者が増え、人口が減っていく国に経済発展はありません。世界の国々は経済発展と共に人口ピラミッドの形を変えてきましたが、人口ピラミッドの形の推移には例外がなく、一度進み始めたらただただ進んでいくだけです。日本経済を人口の側面から考えたとき、プラスの材料は何一つありません」
しかし、苦境にあるのは教育業界だけではないと浅香氏は強調した。「少子化という抗いきれない現実の上に、どの産業も生きる道を必死に考えています」と訴え、興学社はあくまで教育をもって少子化に立ち向かうのだと語る。「結婚・出産の環境整備、子育て支援を考えるのは政治家の仕事だ。私はあくまで教育を考える」と言い切った。そもそも人類は古代より教育を通して豊かな文化・文明を発展させてきたのだという。「人間を人間たらしめるものこそ教育だということです。教育がなくなるということは、人類が文明を失うということです。つまり、教育は絶対になくならないということです」

「第12講座」激変する大学入試に挑む興学教育 PHS事業部 部長 加藤 大輔 氏

「第12講座」激変する大学入試に挑む興学教育
PHS事業部 部長 加藤 大輔 氏

続いて、公教育への漠然とした不安が広がる中、民間教育の可能性について述べる。
「民間教育は考えさえ変えれば、柔軟に速い動きができます。生徒それぞれにパーソラナイズされた教育を届けることができます。旧態依然としていれば淘汰されます。私たちは考えを変えなければいけません。私たちはこれまで受験対策・定期テスト対策・検定・リスニング・面接・小論文・進路相談、全てのことを担ってきました。これからは幅広いニーズに応えるために、尖った教育サービスの拡充を分業制で提案したい」
浅香氏は学習塾部門における集団指導、個別指導、そろばんの3本に加えて検定試験、作文小論文、公立中高一貫校、さらにフリースクールや能力開発まで9つのラインナップを例示し、従来の〝何でも屋〟から脱却してそれぞれの指導についてプライドを持って取り組む〝職人気質の専門家集団〟を作る必要があると述べた。それが「全ては生徒の為に」「全ての生徒の為に」「人生の応援団」を標榜する興学社の使命であると語る。

「第13講座」関西興学社の10年構想を語る PEG関西事業部 副部長 佐々木 彩 氏

「第13講座」関西興学社の10年構想を語る
PEG関西事業部 副部長 佐々木 彩 氏

興学社は人口動態や世界経済を睨みながら、興学教育を世界に発信する方向にすでに舵を切っている。海外展開について「少子化によって国内の需要が減ったらから海外に逃げるわけではない」と断言する。「人口ボーナス期に出来上がった成功事例の一つである『塾』という日本の教育システムを、現在人口ボーナス期に突入したベトナムやフィリピンに輸出する。私たちの興学教育を世界に発信していくという発想なのです。だからこそ国内ではさらにダイナミックなチャレンジをして成功事例を積み上げなければいけません。そして成功したシステムを海外に届けます」

「第14講座」若手リーダーが語る 我らの手で「新々10年構想」を実現!

「第14講座」若手リーダーが語る 我らの手で「新々10年構想」を実現!

さらにはスタッフの働き方にも言及する。多様な働き方が求められる中で、例えば20代の頃に海外で活躍し、30代になって国内で総合職のキャリアアップを目指すなど「本当に教育が好きな人が、本気で教育に取り組むことのできる、教育をライフワークにできる会社にしたい」と熱い思いを込める。浅香氏はスライドを用いて、多角化により15部門を擁する興学社の教育ラインナップを「受験」「英語」「学校」「支援」「スキルアップ」に分類し、そこに先ほど述べた9つのラインナップを重ね合わせ、さらに「新々10年構想」の事業計画を加えて壮大な将来像を示した。
「私たちは、『新々10年構想』を絶対に実現しなければならないのです。私たちは様々な教育サービスを社会に提供することができます。これが日本の教育を救うことになるのではないでしょうか。今日、この会場に多くのご来賓が参加されています。興学社大学は、社内スタッフのためだけの研修会ではありません。志を同じくする民間教育が手と手を携えて、日本の教育を、世界の教育を救っていきたいと思います」

[第6講座]
KHS劇場 KHS100校計画
3万人の悩める高校生を救う教育機関を作ることを誓う
3000人の教育者集団へ

「第6講座」 KHS劇場 KHS100校計画 進行 KHS事業部 部長  佐藤 純平 氏

「第6講座」
KHS劇場 KHS100校計画
進行 KHS事業部 部長 
佐藤 純平 氏

今、最も成長力と勢いのあるKHS事業部(技能連携校部門)は、社内ナンバー1の業績を誇る新松戸校に続き、春に待望の2校目となる新越谷校を開校した。すでに夏の時点で来年の入学希望者が定員枠を超えている。KHS事業部の部長兼校長を務める佐藤氏は「KHSが卒業後の選択肢となるような居場所を作りたい」と、第三統括本部設立の構想を明かした。
「私はかねてより第三統括本部を設立して、組織体制を発展させたいと考えてきました。第三統括本部を構成するのは、行政との関わりがある事業部です。これまで以上に国や行政からの信頼を獲得していく突破口になります。そして、『KNA(興学社ネクストアカデミー)』が、KHS卒業後の居場所を叶える場となります。スポーツや福祉の専門学校部門、通信制大学部門、就労継続支援などを有し、様々な事情を抱えた生徒により専門的な働く力と考え方を提供します」
KHSが日本一の教育者集団となった暁には、実に年商300億・利益100億規模となり、全社に大きな財産を生む。
「待遇改善もより一層促進され、皆さんの豊かさに直接影響を及ぼします。興学社を支える『全ては生徒の為に』というカルチャーを継承し、『全ての生徒の為に』という新たな挑戦を続け、その先に見据えるビジョンは『全ての仲間の為に』という未来です」

スペシャルゲスト
卒業生の保護者代表が登壇

今春、新松戸校を卒業した生徒の父親である酒井幸典氏は、ありのままの言葉で経験談を語った。
「息子はダウン症という個性を持って生まれました。高校進学の進路について選択肢は限られていましたが、息子の人生で大切なのは人格形成だと再確認する中で、興学社と出会うことができました」
入学の最大の決め手は佐藤校長との面談、そこで聞いた『興学思想』の言葉だったと酒井氏は話す。
「自立を望んでいた息子は、苦手なことがある自分を認め、相手に伝えるスキルを身に付けたように思います。たくさんの愛情をいただき、人に喜ばれるために頑張ることが増え、自己肯定感が高まりました。現在は就労移行支援所にて職業トレーニング中です。彼の夢は働くことと一人暮らしをすること。そして『興学社で働きたい』と話しています。多様な特性を持ち可能性を秘めた個性豊かな子どもたちが、一人でも多く興学社で様々な体験を通して、頑張る力を蓄えてほしいと願っています。興学社は人を創って未来を創っています。『興学思想』の下、先生方の愛情に救われた生徒・保護者がいます。先生方は私たち保護者にとっても応援団です」

次世代リーダー3名が「KHS10年構想」を語る

公立中学校の勤務を経てKHSに転職し、新松戸校で主任を務める斉藤竜一氏、障害特性の最も強いクラスを担当する荒谷拓氏、昨年の決意発表に続いて登壇した森田啓仁氏の3名が生き生きと語り合った。
2026年の構想に掲げる「学習塾部門に発達障がい専門コースを設置」について、荒谷氏は次のように話した。「発達にアンバランスさを抱えるいわゆるグレーゾーンの子どもたちが増えていく中で、より多くの生徒たちを救うことができます。また、他塾との大きな差別化を図ることができると思います」
斉藤氏は2027年の「フリースクールの事業部昇格」や2029年の「廃校活用プロジェクトの実現」に注目する。「学校に登校できていない小中学生は46万人に上ります。WWK事業部(放課後等デイサービス部門)との連携を図りながら、フリースクール単独の事業部を設立したいと考えています。また、直近約20年間で廃校になった公立学校は8580校と言われています。理科室や体育館、図書室などを活用し、民間教育に新しい風を吹かせていきます」
最後に、今春の卒業式において「教員免許を取得し、先生として興学社に戻ってきたい」と誓いの言葉を述べた卒業生の感動的なスピーチがビデオ上映され、佐藤氏は次のように締めくくった。
「KHS10年構想を実現し、子どもたちや保護者を笑顔にして救うことは、我々の社会的責任であり、宿命です。社内で唯一〝興学社〟の名を冠する『興学社高等学院』というオリジナルブランドを掲げて堂々と戦っていきます」

圧倒的な3日間「新しい興学社大学」の始まり

[左から]「第17講座」親孝行実践報告 KHS新越谷校 沼野井 志穗 氏、第41期生の主張 kHS新松戸校 渡邉 紗妃 氏、「第15講座」第41期生の主張 PKG八王子オクトーレ校 坂神 優 氏

[左から]「第17講座」親孝行実践報告 KHS新越谷校 沼野井 志穗 氏、第41期生の主張 kHS新松戸校 渡邉 紗妃 氏、「第15講座」第41期生の主張 PKG八王子オクトーレ校 坂神 優 氏

今回は、20年にわたって同研修会を実施してきた多摩永山情報教育センターを離れ、最大2000名を収容する都内最大級のイベント会場の一つ「東京たま未来メッセ」へと会場を移した。本年第31回からは新たなステージへと歩みを進めたことを印象付けるような様々な演出が施されており、映像演出が一新され強烈なインパクトを与えたことはもちろん、若手登用、グループ講演、英語セッションなどが印象深い。2・3日目の研修会プログラムからピックアップして紹介する。

「第18講座」興学社学園の絶対的行動規範 副学園長 取締役第一統括本部長 祢津 修 氏

「第18講座」興学社学園の絶対的行動規範
副学園長 取締役第一統括本部長 祢津 修 氏

2日目は、学習塾部門から「最優秀校に学ぶ」と題して、1校舎で生徒数500名を達成した若葉台校の取り組みが紹介された。若葉台校は、春に行われた社内表彰式で最優秀校に輝いた。講演したのは若手エースの山本一輝氏。地域で求められる役割を正しく分析し、高い実行力をもって快挙を成し遂げた。続いてTPA事業部(パソコン教室部門)の部長を務める矢澤美和氏からは、同事業部の赤字脱却のドラマとイノベーション戦略が語られた。ワープロスクールから始まり情報通信技術の進化によって大きく事業形態を変えてきた同事業部は、時代の変化に翻弄されつつ見事にイノベーションを成し遂げた。社内表彰式ではベストイノベーション賞に輝いた。

「第10講座」動機付けプレゼンバトルに挑む挑戦者たち

「第10講座」動機付けプレゼンバトルに挑む挑戦者たち

この日、最も会場を興奮させたのは、午後一番に行われた「動機付けプレゼンバトル」だった。学習塾部門では、数百名に及ぶ学生時間講師の中から特に優秀な講師を「Team興学社」として選抜している。その割合は全講師のたった0・3%だという。その中からさらに選抜されたトップ講師3名が、プレゼンバトルで競い合った。3名とも学生とは到底思えないほどクオリティの高い内容で、聴衆に笑顔や感動を与えつつ最後には見事な説得力で締めくくった。
2日目の最終講座を飾ったのは「若手リーダーが語る」と題されたシンポジウムである。各部門から20代のメンバーを中心に6名が選抜され、部門を超えた活発な討論が行われた。いずれのメンバーも「新々10年構想」実現に向けて並々ならぬ情熱を燃やしており、多くの夢を語り合った。

「第21講座」幹部によるQ&A 興学思想を学ぶ

「第21講座」幹部によるQ&A 興学思想を学ぶ

3日目は新入社員による体験発表が続いたあと、副学園長の祢津修氏が池田氏の第1講座を引き継ぐかたちで「絶対的行動規範」の解釈を深めていった。そこには、社会人としてどのような哲学を持って働くべきかという本質的な問いかけがあった。午後には英会話スクール部門から小学生、中学生、高校生の3名の生徒による英語スピーチが披露されたあと、我が国の英語教育をメインテーマに、同部門にて英検1級を持つ学生時間講師たちによる全編英語でのトークセッションが行われた。
例年は池田氏が即興で行う『興学思想Q&A』も今回は若手幹部5名が担い、難解なテーマに対して次々と明確な解答を導いていった。3日間を通して、講演者たちの教育への情熱に誰もが圧倒され、衝撃を受けたに違いない。そして多くの若手が登壇し、多くの次世代リーダーが台頭していることを印象付けた。「新しい興学社大学」として圧倒的な3日間であった。


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