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AJC(全国学習塾協同組合)森貞孝理事長の最新教育情報 第88回

2024-12-01

教育者としての確固とした信念を持ちながら新しい時代に対処を

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世の中の変わり方が速くなった。特に生成AIが発表されてからその感が強い。私は15年前までほぼ30年間学習塾のほかに書店を経営していた。やめるきっかけになったのは店長を務めてくださった方が病気で亡くなったからだが、あまりにも書店が急激に減り始めていて、書店のあった文京区の書店組合の書店の数が7割になり、全国でも減り方が激しかったのだ。売り上げが月1000万円以上あった段階で見切りをつけて譲渡したのだが、以後の書店の減り方はすさまじいものがあった。その頃から紙媒体への広告の量はどんどん減り始め、テレビなど視覚に訴える広告に移っていったのを目の当たりにしていたのだが、今ではテレビよりもウェブでの広告が圧倒的で、携帯などは記事よりも広告があらゆるところに顔を出して、記事か広告かわからないものも多い。
初めにこのようなことを書いたのは、塾の世界はこの15年間どうだったかを一緒に考えてみたかったからだ。形の上では15年前は個別指導が全国各地で増え始めて5、6年経った頃、しっかりした専任講師がいなくとも、大学生を大勢雇って次々に教室展開した塾もいくつもあった。大手塾も大教室に集めて力のある講師が生徒を指導することから、教室を数多く出して、1カ所全学年併せて100名内外で、力量のある教師でなくともできるマニュアルを作ってやるようになった頃だ。そうして10年くらい前までは中小塾と大手塾が大きなターミナルなどでは林立してせめぎ合ってきた、いや小さな駅にも塾が10も15も出来て生徒の奪い合いをしていた。
ほぼ5年前2020年に突然降って湧いたのがコロナウイルス感染症だ。三密を防ぐということから学校も休校になったし、塾も生徒を教室へ集めようものなら非難ごうごう、親も人の多く集まるところには出さなくなった。未だにその後遺症が残っていてわが子を人の集まるところへ行かせない親も多い。不登校の生徒がここ数年急増して30万人近くになっている一つの原因にもなっているようだ。
さてその結果として塾通いの生徒は減った。それだけでなく英語教育改革やタブレットの活用などのいくつもの変化、ITなかんずく生成AIが2年前に始まって、生徒や各家庭、学校にもいろいろな形で影響がある。塾の指導はこの間どう変わったか。
ほかの業界がものすごい変化を続けているときに、相変わらず本を読んでやり方を考え、理解できたら、問題を解く。そして入試問題をいくつもやりながら力をつけていく。まだそのスタイルから変われないか。塾向け教材を生徒と一緒に解いているだけなのか。気が付いてみたら、そのようなやり方をしているのはうちの塾だけになってしまうこともあり得るのだ。世の中が変わって、確定申告だってネットで済んでしまう。健康保険証もいらなくなってしまった。
それぞれの業界に今激震が走っている。塾だけは今まで通りでいいのか。
私が言いたいのは塾の指導にも、学校教育にもこれだけ変化の多い時代に変わらないはずがない。3年後には、いや2年後にはきっと変わる。その真っただ中にいる塾長の経営方針が揺らぎのないものであってほしいと強く念願する。教育者としての信念をしっかり持ちながら新しい時代に対処していきたいと思う。


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