
民間教育連盟 主催「下村博文先生を励ます会」
下村博文氏は、学習塾業界にとって誇るべき人
3月18日(火)、東京プリンスホテルにて、民間教育連盟(森本一会長、伊藤恭幹事長)主催の「下村博文先生を励ます会」が開催された。
下村氏は昨年(2024年)10月に実施された衆議院総選挙において、下村氏は10期連続当選の偉業に挑戦されたが、残念ながらその夢は叶わなかった。下村氏は二世議員ではなく、小学生のときにお父様を交通事故で亡くされ、あしなが育英会の奨学生制度で早稲田大学に進学された苦労人。大学在学中に「博文進学ゼミ」という学習塾を起業し生計を立てるなど、学習塾業界にとっては誇るべき人だ。
冒頭、民間教育連盟 森本一会長が挨拶。
「私は今年で83歳になりますが、人生で一番尊敬できて、誇りに思って、そして親しみのある方が下村先生です。ずっと応援し続けていられたらな、と思っております。下村先生が文部科学大臣になられたときは、めちゃくちゃ私は嬉しかったです。本当に昔から親しくさせていただいております。今日は、〝10期目の当選目指して頑張れ〟ということで開催させていただきました」
AI時代に必要な3つの能力
その後、下村氏が挨拶。
「なんで落選した人の励ます会に来なければいけないのかと思いながら、義理と人情でここに来られた方がほとんどだと思いますので、お越しいただいた皆様に感謝申し上げます。皆さん、本当にありがとうございます。
これからの教育は、今までの画一的、均一的な、みんなが同じような教育を受けるという時代ではありません。AIの時代には、いかにクリエイティブな能力を育むか、無から有を生み出していく能力が求められます。
あとはホスピタリティ。人に対する優しさや慈しみですね。もう一つは組織の中でコミュニケーションを交わしながら人と人とのつながりをどう高めていくか、という能力です。つまり、AIやロボットはまだ達成できない能力です」
次々誕生する通信制高校
また、下村氏は通信制高校に言及。
「今の高校生の約1割は通信制高校に通っています。そして今年だけで通信制が24校くらい誕生し、計約340校になると思います。すでに私立高校はお金がかからなくなりましたから、いい意味で競い合い、活力を生むことが必要です」
なぜ、通信制高校がここまで伸びているかというと、小中学校の不登校生が34万人、全日制高校を中途退学する生徒が約6万人いて、その受け皿になっているとのこと。プロゴルファーやアーティストなど将来の目標が決まっている子どもにとっては全日制に行くのは時間的に無駄だと考えることもあるという。
超党派の150人の教育立国推進協議会の国会議員の集まりで、2年前に政府に対して高校授業料の無償化を取り上げ、それが今各党でも反映され、自民党、公明党、維新の3党合意の中でスタートするという。
公立小中学校の教師の処遇改善
その後、会に出席した教育関係者の方々が1分ずつ自己紹介と下村氏への質問などをし、最後は下村氏がさらに教育について言及。
「公立小中学校の先生は時間外手当てがなく、残業手当が給与の4%です。それを10%にしようと考えています。さらに、残業自体も減らしていきます。中学校の部活は地域社会に委譲し、学校の先生は土・日に部活をしなくていいという方向で考えています。極力生徒に教える時間、向き合う時間を増やしていきます。教員の処遇改善をしながら労働条件も改善し、いい先生に来てもらえるようにすることが必要だと思います。そうすれば、教師が自分の仕事にさらに誇りを持つことができると思います」