Z会が栄光株をTOB、完全子会社に
2015-05-20
通信教育の大手「Z会」を運営する増進会出版社は5月19日、学習塾最大手「栄光ゼミナール」を運営する栄光ホールディングスの普通株式の公開買い付け(TOB)を行うと発表した。同社は栄光HDの株式の29.41%を保有する第2位の主要株主。栄光HDおよび栄光HDの筆頭株主・進学会ホールディングスも同買い付けに賛同する意向。
買い付けが成功すれば栄光HDは同社の完全子会社となり、株式の上場は廃止される見通し。買い付け金額はおよそ137億円で、2007年6月にベネッセコーポレションが東京個別指導学院のTOBを行った際の127億円を上回る、塾業界史上最高額のM&Aになる。なお、同社は1985年、東京・渋谷に設立した「進学Z会」を皮切りに現在、東京、神奈川、埼玉、大阪、京都、兵庫、静岡で17か所の塾教場を展開している。
▼増進会出版社/非上場/14年3月期連結売上191億円
▼栄光ホールディングス/東証第二部/15年3月期連結売上424億円