教育資源としての民間教育 第5回 公益社団法人 全国学習塾協会 安藤 大作 会長
ますます高まる民間教育の存在感
かつて学習塾は社会の隙間でやっているものだとか、学校教育の隙間でやっている存在だとか言われながら、実は子どもたちと寄り添い、本質的に向き合ってきた価値についてはあまり取り上げてもらえませんでした。文部科学省からもあまり良い印象を持たれずにこれまできた経緯もあります。
しかし全国学習塾協会も公益法人になってからは見られ方も大きく変わってきたように思います。文部科学省との関係は対立から対話になり、今や連携の関係となってきました。
とはいえ文部科学省のための連携に終始しないよう、子どもたちのため未来のために横連携していく関係になっていかなくてはならないとは感じています。また経済産業省には教育産業室が設置され、非常に活発な活動をしております。
課題多き未来をたくましく幸せに生きる子どもたちを育むためには、学校教育のみならず民間教育も含めた社会全体で取り組む必要があるということから「未来の教室」という新たなイメージを持ち始めています。その研究会には全国学習塾協会も参画させていただいています。そこでは学習者である子どもたちを中心にした学校教育や民間教育など様々なリソースが垣根を越えて協力し合う新たな教育社会モデルが描かれようとしています。そしてそこには民間教育として子どもと寄り添い、日々挑戦を重ねる塾の価値がしっかり存在しています。
また総理大臣官邸にも招かれ、民間教育の生産性の向上と未来社会の主役となる子どもたちの主体的に学ぶ力の育成にも期待の言葉を寄せていただいています。
さらには民間教育を振興する議員連盟の発足により、民間教育がさらなる挑戦、発展をしていくにあたり、業界の要望を声にして代議士に届ける場を得ることにも至りました。
まさに時代が大きく変わるとき、教育が大きく変わるときに、民間教育の存在感も隙間ではなく、ど真ん中に出て行く可能性を得ているように思います。
言うまでもなく、自塾の運営こそ大切なことはもちろんのことです。
また同じく地域の子どもたちのために、全国の素直で無邪気な子どもたちのために、そしてそんな子どもたちが生きていく未来にも思いを馳せていただくならば、公益社団法人をお支えいただきますようよろしくお願い申し上げます。
民間教育業界のため、地域のため、子どもたちのため、未来のためにも、公益社団法人全国学習塾協会の会員になっていただけますようよろしくお願い申し上げます。